激動の歴史を乗り越えて、今なお当時の威厳と風格を漂わせる古城。
古の人々が戦うための要塞として、住まいとして、
はたまた富と権力を誇示するために、時間と労力、
財をつぎ込んで建てられた城は、人々を魅了して止まない。
それは、その歴史の重みや城にまつわるストーリーが、
私たちをロマンティックな想像に駆り立てるからだろう。
古城街道には、中世から近世に掛けて建てられた城が数多く現存し、
見学だけでなく、レストランやホテルとして運営され、美しい姿をとどめている。
今号では、街道沿いにある古城ホテルとお勧めの見学スポットを合わせてご紹介しよう。
(編集部: 山口 理恵)
見学のみの城
宿泊や食事が可能な城
古城街道とは?
マンハイムからチェコの首都プラハに至る全長1190kmに及ぶ街道で、約90の城が街道沿いに点在する。1954年にドイツ観光局に街道として登録された当時は、ネッカー渓谷沿い(マンハイムからニュルンベルクまでの約300km)の、12~3世紀に掛けて建てられた城のみを指していたが、1994年にプラハまで延長され、現在に至る。中間地点に位置するローテンブルクは、ロマンティック街道(ヴュルツブルクからフュッセンに及ぶ、中世都市やノイシュヴァンシュタイン城、宗教建築などの観光地を結ぶ街道)との交差点でもある。
欧州屈指のバロック様式の城
マンハイム城(宮殿)
Barockschloss Mannheim (Mannheim)
1720年、カール・フィリップ皇帝がハイデルベルクからマンハイムへ居を移し、40年の歳月を掛けて完成した城。ファサードは全長400m以上、総面積は約6ヘクタールで、部屋数は1000部屋に及ぶ。
時間: 10:00~17:00
月曜休館
入場料: 6ユーロ(割引3ユーロ)
Bismarckstr., 68161 Mannheim
www.schloss-mannheim.de
荘厳なオーラを醸す
ハイデルベルク城
Schloss Heidelberg (Heidelberg)
13世紀初頭に建てられたプファルツ選帝候の居城。三十年戦争で1633年にスウェーデン軍の砲撃を受けて以来、崩壊と再建を繰り返した。壮大な城址は健在で、ハイデルベルクの象徴的建造物として世界中の人々を魅了している。
時間: 8:00~18:00
入場料: 6ユーロ(割引4ユーロ)
Schlosshof 1, 69117 Heidelberg
www.schloss-heidelberg.de
ネッカー川の絶景を独り占め
ホテル&レストラン ヒルシュホルン城
Schloss Hirschhorn Hotel und Restaurant (neckargemuend)
ネッカー渓谷や地域一帯の美しい眺めを見渡すこの城は、13世紀の建造物とは思えないほど保存状態が良い。近くには約1800年前に古代ローマ人が造った防壁の遺跡などもあり、見どころは城だけにとどまらない。ホテルは山の稜線上に位置するので、ハイキングや散策にも最適だ。絶景ポイントは、お茶や軽い食事がとれるホテル併設のカフェテラス(営業時間11:30~17:00、軽食11:30~14:00、11~2月休業)。
宿泊料金(朝食込み) :
シングルルーム86ユーロ~
ダブルルーム106ユーロ~
Schlossstr. 39-45, 69434 Hirschhorn
TEL: 06272-92090
www.schlosshotel-hirschhorn.de
中世騎士ファンにはたまらない
ホテル&レストラン ホルンベルク城
Hotel - Restaurant Burg Hornberg (Neckarzimmern)
ゲーテの処女戯曲「ゲェツ・フォン・ベルリッヒンゲン」に登場する実在の騎士、ベルリッヒンゲンが亡くなるまでの45年間を過ごした居城。1504年のバイエルン継承戦争に参戦した彼は右腕を失い、鉄の義手を付けてなお戦いに挑んだ英雄だ。彼の死後、1612年に孫がこの城を手放し、現在の当主一家が12代にわたり受け継いでいる。宿泊は朝食付きの基本料金から、キャンドルライト・ディナーと朝食付きのお得なセット(1人116ユーロ)もある。
宿泊料金(朝食込み):
シングルルーム78ユーロ~
ダブルルーム110ユーロ~
Marcus Freiherr von Gemmingen-Hornberg 74865 Neckarzimmern am Neckar
TEL: 06261-92460
www.burg-hotel-hornberg.de
城でいただく絶品フレンチ
ホテル&レストラン ネッカービショフスハイム城
Schloss Neckarbischofsheim Romantik Hotel (Neckarbischofsheim)
14世紀に建設され、所有者はハプスブルク家のルドルフ1世にまでさかのぼる由緒ある古城。38年前に騎士の間を修復した際にはルネッサンス絵画が発掘され、こちらも一見の価値がある。併設のフレンチレストランでは繊細かつクリエイティブな料理を提供しており、結婚披露パーティー会場としても人気だ。ランチとディナーがあり、月曜定休。
宿泊料金(朝食込み):
シングルルーム89ユーロ~
ダブルルーム119ユーロ~
Schlossstr. 1, 74924 Neckarbischofsheim
TEL: 07263-4080
www.schlosshotel-neckarbischofsheim.de
アウトドア派のゴージャスな休日
モンレポス古城ホテル
Schlosshotel Monrepos (Ludwigsburg)
湖と250ヘクタールもの英国庭園に囲まれたロココ様式の古城ホテルは、18世紀にヴュルテンベルク公によって建設された狩猟のための夏の離宮。現在は、ホテルの敷地横にゴルフコースや乗馬クラブも備える。ヴェルサイユ宮殿をモデルに造られた大公の居城、ルードヴィヒスブルク宮殿(www.ludwigsburg.de)はここから車で12分ほどの場所にある。バロック建築としては欧州の中でも最大を誇る、この宮殿の見学もお勧めだ。
宿泊料金:
シングルルーム110ユーロ~
ダブルルーム125ユーロ~
Domäne Monrepos 22 , 71634 Ludwigsburg
TEL: 07141-3020
www.schlosshotel-monrepos.de
堅実さが漂う古城
ホテル&レストラン コルムベルク城
Hotel Restaurant Burg Colmberg (Colmberg)
小高い丘の上に建つこの古城ホテルは、アンスバッハとローテンブルクの中間に位置する。堅実で質素な外見からは想像が付かないが、かわいらしい木組みの内装が印象的だ。約1000年の時を経てなお現存するこの城は、1318年の城の購入契約の記載がローテンブルクの文献に残っている。10~11月にはクリミナル・ディナー・ショー(推理劇を観賞しながら食事が楽しめるイベント、1人79ユーロ、要予約)も開催される。
宿泊料金(朝食込み) :
シングルルーム49ユーロ~
ダブルルーム99ユーロ~
An der Burgenstr., 91598 Colmberg
TEL: 09803-91920
www.burg-colmberg.de
栄華を極めた輝きを放つ
アンスバッハ宮殿
Residenz Ansbach (Ansbach)
宮殿内は27部屋の見学ができ、それぞれに絢爛豪華な装飾が施され、18世紀当時の隆盛がしのばれる。見どころは「タイルの間」で、アンスバッハ製陶器ファイアンス焼きの2800枚のタイルが壁中に張り巡らされている。
時間:
(4~9月)9:00~18:00
(10~3月)10:00~16:00
入場料: 4.50ユーロ(割引3.50ユーロ)
Promenade 27, 91522 Ansbach
www.schloesser.bayern.de
街並みに調和した美しい城
カイザーブルク
Kaiserburg Nürnberg (Nürnberg)
神聖ローマ帝国皇帝ハインリッヒ3世が、1050年に要塞を建てたことが築城の始まり。その後は拡張と修復を繰り返し、現在の複合型の城となった。二重構造の礼拝堂が最古の建築物(1200年頃)で、塔の上からは絶景を望める。
時間:
(4~10月)9:00~18:00
(11~3月)10:00~16:00
入場料: 5.50ユーロ(割引4.50ユーロ)
Burg 13, 90403 Nürnberg
www.kaiserburg-nuernberg.de
城のビアガーデンでいただく特製ビール
ヴィーゼンタウ城
Hotel Restaurant Schloss Wiesenthau (Wiesenthau)
大自然を背景に、堂々とした佇まいを見せるルネッサンス様式のヴィーゼンタウ城。南端にそびえる塔は14世紀のもので、城も同時期に建てられたという。フス戦争(プロテスタントの先駆・フス派とカトリックの争い)やドイツ農民戦争で破壊されたが、1529年に修復工事が開始された。現在は、結婚式やイベント会場としても注目を集めており、映画祭なども開催されている。併設のビアガーデンは夏の人気スポットで、近郊にある醸造所の特製ビールが味わえる。
宿泊料金(朝食込み):
シングルルーム89ユーロ~
ダブルルーム99ユーロ~
Schloßplatz 1, 91369 Wiesenthau
TEL: 09191-79590
www.schlosshotel-wiesenthau.de
圧倒的なきらびやかさ
ゼーホフ城
Schloss Seehof (Memmelsdorf bei Bamberg)
イタリアのバロック建築家アントニオ・ペトリーニの設計により、1686年に建てられたバンベルク司教候の夏の宮殿。4つの棟に囲まれた城の内部にはバロック庭園が広がり、「白の間」の天井に描かれた鮮やかなフレスコ画は必見だ。
時間:
(4~9月)9:00~18:00
(10~3月)休館
月曜休館
入場料: 4ユーロ(割引3ユーロ)
Schoss Seehof 1, 96117 Memmelsdorf
www.schloesser.bayern.de
ドイツ版トスカーナでのんびり過ごす
ブルゲレルン城ホテル
Hotel Schloss Burgellern (Bamberg)
1729年に当時のバンベルク伯爵司教の甥が建設した夏の城は、7ヘクタールの庭園の中にひっそりと佇む。第2次世界大戦中は女性専用病院として使用されていたといい、様々な所有者を経て、現在はモダンなインテリアで統一したスタイリッシュなホテルに変身。料理教室(6人以上で実施、要予約)の開催やスパ施設もある。昼間は庭園の木陰でのんびりと読書、なんていうのも素敵だ。
宿泊料金 (朝食込み) :
シングルルーム89ユーロ~
ダブルルーム1人65ユーロ~
Kirchplatz 1, 96110 Scheßlitz
TEL: 0954-2774750
www.burgellern.de
建築の歴史を目の当たりにする
ホーヘンシュタイン古城ホテル
Schlosshotel Hohenstein (Hohenstein)
1306年から史実に登場するこの城は、ドイツ農民戦争や三十年戦争で甚大な被害を被った。その都度新しい建築様式を取り入れて修復されたため、その時代の建築技術を建物のあちこちに見ることができる。ナチス・ドイツ時代には、当時の所有者が帝国郵便に売却し、職員のレクリエーション施設として使用された。第2次世界大戦後は連邦郵便が高齢者ホームとして借り入れたという。素材にこだわりをみせるレストランでは、ドリンク付きコース料理(1人65ユーロ、要予約)が堪能できる。
宿泊料金 (朝食込み) :
シングルルーム71ユーロ~
ダブルルーム103ユーロ~
Hohenstein 1, 96482 Ahorn
TEL: 09565-5429560
www.schlosshotel-hohenstein.de
ドイツ最大級の城塞
ローゼンベルク城塞
Festung Rosenberg (Kronach)
2つの川に挟まれた城塞都市クローナハの高台に立つルネッサンス様式の堅牢な城。分厚い城壁が圧巻で、城塞としては1249年に初めて文献に登場する。城壁は15~6世紀に建築され、ペンタゴンのような形で城を取り囲む。
時間:
(3~10月)9:30~17:30
(11月~2月)休館
月曜休館
入場料: 8ユーロ(割引5ユーロ)
Festung, 96317 Kronach
www.kronach.de/festung-geschichte
優雅な気分で芸術鑑賞
庭園美術館 ファンタジー城
Gartenkunst-Museum Schloss
Fantaisie (Eckersdorf / Donndorf)
バイロイトの王妃エリザベス・フリデリケ・ゾフィーが1761年から所有したロココ様式の夏の城。端整な「寄木細工の間」は、一時期米国の美術収集家の手に渡ったものの、現在は壁3面と床が当館へ戻り、展示されている。
時間:
(4~9月)9:00~18:00
(10月1~15日)10:00~16:00
(10月16日~3月)休館
月曜休館
入場料: 大人3.50ユーロ(割引3ユーロ)
Bayreuther Str. 2, 95488 Eckersdorf
www.gartenkunst-museum.de
Burg、Schloss、Residenzの違いは?
日本語にすると、どれも「城」と訳せてしまうが、意味合いはそれぞれ以下のように異なっている。
*ブルク(Burg)
中世以前に王侯貴族や領主によって建てられた石造りの城。居城としても使用されたが、防衛のための軍事設備もあり、城塞でもあった。
*シュロス(Schloss)
中世以降に建てられた城。住居としても使用されたほか、軍事的・政治的機能も果たした。
*レジデンツ(Residenz)
近世になって、住居を主な用途に建てられた宮殿。内部に絢爛豪華な装飾が施されていることが多い。



インベスト・イン・ババリア
スケッチブック



国産ワインが一堂に会す
ワインとムードの相乗効果
レアな白ワインを求めて
ワインも温泉もという欲張りな方へ
2つの祭りを一度に楽しめる
ゲーテゆかりの地でワインを満喫!
ワインを飲んで、陶器を愛でる
ほろ酔い気分で中世にタイムスリップ?!
厳選プレミアムワインに舌鼓
規模と試飲消費量で群を抜く
国際色豊かな屋台が魅力
飲んで踊ってはじけよう!
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街並みを眺めながら、甘美なひとときを
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キング・オブ・リースリングを味わう









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Atelier des Artistes
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風になびくやわらかボブで
Mirage スタイリスト 







この夏、お勧めのネイル・デザインは?
サロンできれいに仕上げたネイルを長持ちさせるには?





ハウプト通り
ハイデルベルク城 Schloss Heidelberg
ホテル&レストラン
学生牢
青い塔
石けん屋さん
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ティールーム
グリム兄弟が住んだ家
市内最古のカフェ
ヘッセン方伯城
エリザベート教会
大聖堂
イェルザレムの家
ロッテハウス
ヘッセン州ガーデニングショー
ガーデニングショーを見終えてお腹が空いたら、市内へ戻って食事タイム。ギーセン駅から程近いこちらのレストランでは、ギーセンの自家醸造のビールを、ヘル(hell)、ドゥンケル(dunkel)、ヴァイツェン(Weizen)、そして季節によって替わるスペシャル(Spezial)の4種類にて提供している。また、平日の日替わりランチ・ビュッフェは6.90ユーロとお手頃。夏季にはビアガーデンも開放される。





