特集


英国各地のクリスマス・マーケット

英国各地のクリスマス・マーケット
クリスマス・マーケット地図寒く、暗く、どんよりした日々が続くのは、
ドイツのみならず英国の冬も同じこと。
フランクフルトから飛行機でたったの1時間半で
アクセスできるロンドンほか、英国各都市では、
本場ドイツに追い付け追い越せと、ロマンティックな
クリスマスマーケットが次々にオープン。
今回は、英国ニュースダイジェストがオススメする
クリスマスマーケット厳選10カ所をご紹介。

エディンバラ 本場のクリスマスの味わい
Traditional German Christmas Market

エディンバラクリスマスマーケットの本場であるドイツ西部フランクフルトに拠点を置く業者たちが開く市。「英国では滅多にお目にかかれないボリュームたっぷりのソーセージに、ドイツ産ビールやグリューワインを合わせるというのが風流な楽しみ」と言う。

12月24日(土)まで
10:00-20:00(木〜土は -22:00)
Mound Precinct, Edinburgh
www.edinburghschristmas.com
ロンドンから電車で約4時間半

ヨーク石畳の街が醸し出す中世の賑わい
York’s Festive Fayre

ヨーククリスマスマーケットを街の名物とするイングランド中部の街、ヨーク。最大規模の聖ニコラス祭に続いて開かれるマーケットがこれ。石畳の敷かれた狭い小道が入り組むこの街には、クリスマスマーケットの雰囲気がよく似合う。

12月18日(日)まで
9:30-19:30
Parliament Street, York
www.visityork.org/inspire/christmas
ロンドンから電車で約2時間

マンチェスター街全体がクリスマス・マーケットに
Manchester's Christmas Markets

マンチェスタードイツ、フランスさらにはそのほかの世界各地の名産品を集めたマーケットが、市内8カ所で開催されるという、まさにクリスマスマーケットづくしの催し。工業都市マンチェスターに温かみを添える、木組みの小屋が街に彩りを与えている。

12月21日(水)まで
時間の詳細は下記ウェブサイトを参照
市内各所
http://christmas.visitmanchester.com
ロンドンから電車で約2時間半

バーミンガム200近くの店舗がひしめく
Frankfurt Christmas Market & Craft Fair

バーミンガム長さ約1キロの距離に193店舗がひしめくという大規模なクリスマスマーケット。さらにその奥には、地元の職人たちが精魂込めて作り上げたという手工芸品を集めた市場が隣接している。木〜日はバンドによる生演奏も行われる。

12月23日(金)まで
10:00-21:00
Victoria Square & New Street, Birmingham
http://christmasinbirmingham.com/christmas-in-birmingham
ロンドンから電車で約2時間

カーディフ子供たちが喜ぶアトラクションあり
Cardiff Christmas Market

カーディフ1世紀半ばから建設されたというカーディフ城前ほか、市内中心部の数カ所で開かれるマーケット。また市庁舎前にアイススケート場や子どもたちが大好きな乗り物が用意された遊園地施設「ウィンターランド」は、2012年1月2日まで開催。

12月23日(金)まで
10:00-18:00(日は -17:00)
The Town Centre, Cardiff
www.cardiffchristmasmarket.com
ロンドンから電車で約2時間

バース身体の内と外から温まる
Bath Christmas Market

バース英語の「お風呂」の語源となったと言われるローマ浴場跡を持つバース。時間が許せば1泊して、マーケット巡りに加えて、同地のもう1つの観光名所であるスパ施設でもゆったりすれば、文字通り身体の芯から温まることができるはず。

12月11日(日)まで
時間の詳細は下記ウェブサイトを参照
The Town Centre, Bath
www.bathchristmasmarket.co.uk
ロンドンから電車で約1時間半

オックスフォード聖歌隊が街にやってくる
Oxford Christmas Market

オックスフォード街の中心に立つオックスフォード城の前で開催される。英国を代表する聖歌隊を持つオックスフォード大学を内包するこの街は、クリスマスとなると独特の静謐さを醸し出すようになる。クリスマスマーケットでは、地元の聖歌隊が合唱を披露。

12月18日(日)まで
10:00-20:00(日〜水は -18:00)
Oxford Castle, Oxford
www.oxfordchristmasmarket.co.uk
ロンドンから電車で約1時間

ロンドンロンドン随一の冬の催し
Hyde Park Winter Wonderland

ハイドパークご存知ハイド・パークが、巨大な冬のエンターテイメント施設に様変わりする。園内に観覧車やアイススケート・リンクが出現。休憩所で、生演奏に合わせてワイン片手に踊る来場者たちの姿を目にすれば、幸せな気持ちになること請け合い。

2012年1月3日(火)まで
10:00-22:00
Hyde Park, London
www.hydeparkwinterwonderland.com

ウィンチェスター大聖堂の明かりに照らされながら
Winchester Christmas Market

ウィンチェスター歴史的建造物に囲まれた街、ウィンチェスター。この街のランドマークとなっているウィンチェスター大聖堂の前で、今年も毎年恒例のクリスマスマーケットが開かれる。ライトアップされた大聖堂前の広場の雰囲気は格別。

12月21日(水)まで
10:00-18:00(木〜土は -19:30)
Winchester Cathedral, Winchester
http://winchester-cathedral.org.uk/christmas
ロンドンから電車で約1時間

ボーンマスドイツ山間部のクリスマスを再現
Bournemouth Christmas Market

ボーンマス木組みの山小屋に、雪景色をイメージした飾り付け。ドイツ山間部のクリスマスを再現した風景の中に、炭火で焼いたソーセージ、巨大なステーキからナッツまで本格的な食の屋台が並ぶ。また、教会の音楽隊も演奏で冬の夜を盛り上げる。

2012年1月3日(火)まで
10:00-18:00(日は -16:00)
※12月12日〜24日
10:00-20:00(日は -16:00)
The Town Centre, Bournemouth
www.bournemouthchristmasmarkets.com
ロンドンから電車で約2時間

クリスマスマーケットのある街へひとっ飛び
ドイツの主要都市から直行便が飛ぶ街
フランクフルト国際空港
www.frankfurt-airport.com
ロンドン(シティ、ヒースロー、ガトウィックの各空港)
バーミンガム国際空港
マンチェスター国際空港
エディンバラ空港
ミュンヘン国際空港
www.munich-airport.de
ロンドン(シティ、ガトウィック、ヒースロー、スタンステッドの各空港)
マンチェスター国際空港
バーミンガム国際空港
エディンバラ空港
デュッセルドルフ国際空港
www.duesseldorf-international.de
ロンドン(ヒースロー、スタンステッド、ガトウィックの各空港)
バーミンガム国際空港
マンチェスター国際空港
ハンブルク国際空港
www.airport.de
ロンドン(ヒースロー、ガトウィック、ルートンの各空港)
バーミンガム国際空港
マンチェスター国際空港
ベルリン・テーゲル空港、シェーネフェルト空港
www.berlin-airport.de
ロンドン(ヒースロー、ガトウィック、ルートンの各空港)
マンチェスター国際空港
※12月25日は、電車や地下鉄、バスなど、英国内のほぼすべての交通機関が運休となるのでご注意ください。
また、12月26、27日は祝日です。
最終更新 Freitag, 09 August 2019 15:58
 

葉加瀬太郎インタビュー

葉加瀬太郎インタビュー

「情熱大陸」──その言葉を聞いた瞬間に、頭の中に響く旋律がある。やさしく軽快、かつ力強い音色は、聴き手の心にすとんと落ち、住み着いてしまう。テレビでお馴染みのその音の持ち主は、言わずと知れたスター・ヴァイオリニスト葉加瀬太郎。彼の音楽を聴き、個性的なアフロヘアを揺らしながら、躍動感みなぎる音を奏でる姿を連想する人は多いはず。日本でヴァイオリンの音をお茶の間に浸透させ、演奏家、作曲家、エンターテイナーとして不動の地位を築いてきた彼が12月、ドイツ初公演を開く。クラシックの本場に降り立つに当たり、活動の軸である音楽への想いと現在の心境をうかがった。(編集部:林 康子)

はかせ たろう
1968年1月23日、大阪府生まれ。90年、東京藝術大学在籍中にバンド『KRYZLER&KOMPANY』を結成し、ヴァイオリニストとしてデビュー。96年、同バンド解散後、セリーヌ・ディオンのワールドツアーに参加し、世界的に名を知られるようになる。2002年、自身が音楽総監督を務めるレーベル「HATS」を設立。以後、プロデューサーとして活躍、数多くのテレビやラジオ番組に出演する傍ら、画家としての顔も持つ。07年より英国を拠点に活動中。代表作に、毎日放送(MBS)のドキュメンタリー番組『情熱大陸』のテーマ曲「情熱大陸」「Etupirka」やゲーム『ファイナルファンタジーXII』の交響詩「希望」、NHKの連続テレビ小説『てっぱん』のテーマ曲「ひまわり」など。

大好きな街に住んでいるという充実感は大きい

1996年から3年間、カナダが誇る歌姫セリーヌ・ディオンのツアーに参加し、世界をめぐる中で、ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がいたく気に入った街、それがロンドンだ。そして2007年、恋焦がれ続けた地に居を構えた。それから5年。異国での生活のリズムは、掴めてきたのだろうか。

僕は、ロンドンという街のすべてが気に入っています。時間の流れ、気候、そして街を成す一番の要素である建物。レンガ造りで、白い窓枠があって、周りには緑がたくさんあって。写真でも、テレビの映像でも、ぱっと見て一番好きだと思うのは、やはりイギリスの街ですね。

ロンドンの自宅前で
ロンドンの自宅前で

そんな自分の好きな街に住んでいるという充実感は大きいです。随分前から、いつかロンドンに住みたいと思い続けてきて、それを実現できたわけだし、この街で家族との時間も持てるようになったので。日本での仕事量が減ったわけではありませんが、ロンドンで生活している時間と、日本でツアーを中心に仕事をしている時間のメリハリが付いたというか、オンとオフがはっきりしてきたことが、自分にとって一番大きな変化です。もちろん、ロンドンでも公演を行っているので、そのための準備や作曲の時間は必要ですが、(日本にいたときのように)毎日外に出て人に揉まれて・・・・・・ということがない。音楽家としての個人的な時間を取れるようになりました。

好きな場所で大切な家族と暮らすことの充足感、それは葉加瀬氏自身の演奏スタイルにも少なからず影響を与えている。

ロンドンで最初に公演をした際は当地の日本人の観客が多かったのですが、今では日本人とそれ以外の現地の観客の割合が半々くらいになってきました。観客にはリピーターが多く、(何度も足を運んでくれる)その気持ちがとても嬉しいですね。また、ロンドンでは日本で何十年も行っていなかったクラシカルなスタイル、つまりアコースティックな音で演奏しています。それは自分にとって新たな挑戦だし、ロンドンの観客にとっても、日本でポピュラーな音楽を手掛けている僕がロンドンでクラシカルな演奏をしている姿を見るのは初めての体験だったと思います。その意味で、自分とお客さんがお互いに育ってきたというか、僕のコンサートのスタイルが出来上がりつつある気がしています。

ロンドンでの生活が、葉加瀬氏に精神的な豊かさをもたらしていることは間違いない。とはいえ、英国と日本を行き来しながら年間100公演にもおよぶ超過密スケジュールをこなすのは、まさに神業。想像を絶するほどの体力、精神力を奮い立たせているのは、音楽への"情熱"以外の何物でもない。

(ロンドンに)住みたいという気持ちは抑えられないですから、大変なのは仕方ないですね。日本での仕事を少し減らしていければという気持ちがある一方で、ずっと公演活動を続けているので、ハードではあるけれど、やっている間はそれを頑張る、ということでしょうか。

また、家族はもちろん、スタッフも僕を支えてくれています。あとは、音楽をどこででもやりたい、という気持ちだけですね。デビューして20年が過ぎましたが、一度も公演をキャンセルしたことがないというのが僕の自慢だし、休めばそこで終わりだとも思っています。とにかく僕の音楽を欲し、求めてくれる人がいれば出向いていくというのが僕の使命ですから。そのことと、プライベートで過ごしたい場所が違うというだけの話です。

r葉加瀬太郎さん、ロンドンにて

ノンストップで走り続けるヴァイオリン弾き。今度のドイツ公演は、葉加瀬氏のロンドン公演を訪れた主催者のBerenberg Bankや会場となるオペラハウスの担当者から熱烈なラブコールを受けたことがきっかけだった。その依頼を快諾し、何ができるかと考え、主催者と共に温めてきた企画。それを披露する日を間近に控え、いくらか興奮気味に「今回の公演をとても楽しみにしている」と語る。

日本ではポピュラーな音楽で仕事をしていますが、何しろ僕の最も好きな音楽は公言しているようにブラームスです。恐らく僕がこれまで最も長く聴いてきた音楽がヨーロッパのクラシックで、中でもドイツ・ロマン派のブラームスやシューマンをこよなく愛しています。ヨーロッパのクラシック音楽には300年余りの歴史がありますが、僕はベートーヴェン以前、ドビュッシー以降の音楽にはそれほど興味がありません。心底好きなのが19世紀後半の音楽で、ブラームスの音楽をずっと追いかけてきました。今回の開催地は、その音楽が生まれたドイツ、しかもデュッセルドルフはシューマンとも縁の深い街なので、とても興味があり、自分にとって新たな挑戦になると思います。

会場が由緒あるオペラハウスであるということも、楽しみですね。アコースティックな音でコンサートをする場合は、ホールも楽器の1つになるので。素晴らしい会場で演奏できることは大変栄誉なことです。また、すでにドイツ各紙にも今回の公演を取り上げていただいていており、そうした皆様のご協力に感謝するとともに、その期待に精一杯応えたいと思っています。

ヴァイオリン音楽の"今"を創りたい

葉加瀬氏の言う「挑戦」とは? 日本で、「ヴァイオリンでポピュラーな音を作る」ことを音楽活動の原点としてきた彼は、クラシック音楽が深く根付き、聴衆の耳も肥えているドイツで、どんなチャレンジを目論んでいるのだろうか。

カドガンホールでのコンサート
カドガンホールでのコンサート

何を成し遂げたいかと言えば、僕の場合はいつでもどこでも同じだけれど、ヴァイオリン音楽の、何か新しいページを創ってみたいですね。ヴァイオリンの"今"を創り出せれば、と思っています。

ヴァイオリン音楽は19世紀に一度大きな花を咲かせました。しかし20世紀以降、ジャズやロックでも使われてはいるものの、もはやメインの楽器ではありません。そのように大きな音楽の歴史の流れの中で、ヴァイオリンという楽器が今、どのようなものを創り出せるかを探るというか。僕は19世紀のロマン派に影響を受けているので、それを踏まえつつ、今の自分のヴァイオリン音楽を創りたいと思っています。だから今回の公演では、クラシックに慣れ親しんでいるドイツの方々に新しいヴァイオリン音楽を聴かせたいですね。基本的にはいつも通りの演奏を心掛けますが、日本で行っているようなエンターテインメント色の濃いコンサートとは違う、クラシック音楽のスタイルで僕ができるすべてのことをやろうと思います。

プログラムは、挨拶代わりにシューマンの曲を弾くほかは、ほとんどが自作の曲です。前半はブラームスに影響を受けて作ったピアノ三重奏曲をメインに、後半ではイギリス室内楽管弦楽団のメンバーと一緒に僕の自作の曲と、ヴァイオリンに親しみを持っていただけるような曲をチョイスしています。

今回共演するのは、自身が敬愛して止まないイギリス室内管弦楽団のメンバーと、パートナーを組むポーランド人ピアニストのマチェック・ヤナス氏。彼らには、絶大な信頼を寄せている。

ピアニストのヤナス君とは、出会って6年程経ちます。もともとは僕がポーランドに出向いたときに彼のピアノを聴いて、その音色が気に入り、"ひと耳惚れ"をして「日本、ロンドンでの活動を一緒にしてくれないか」とお願いしたのがきっかけです。彼がまだ22、23歳の頃だったのですが、「君の10年を僕にくれ」と言ってね。それ以来ずっと一緒に活動しています。

イギリス室内管弦楽団については、もう小学生の頃から憧れ続けているアンサンブルで、数々のレコードを聴いて、ずっといつの日か共演したいと思っていました。ただ、誰とでもすぐに共演してくれるような楽団ではないので、ロンドンで何度も僕のコンサートを聴いてもらい、話をさせていただいて、かなり頑張って交渉した末に共演できることになりました。それから3年来、年に一度共演しています。

彼らは世界一高性能な職人集団で、あんな一糸乱れぬアンサンブルは聴いたことがない。ほかにはまずない音なので、共演はもう、言葉にできないほどすごい体験です。

ドイツ初公演の開催地となるデュッセルドルフ。欧州内でも特に日本人が集中するこの地で演奏することは、日本人同士のつながりを大切にしたいという彼の想いとも重なり合う。

デュッセルドルフは、日本人にとっては大きな意味を持つ街ですよね。僕はロンドンに住んで5年になりますが、やはり海外で暮らす日本人として、日本人同士のコミュニケーションはとても大切だと思っています。東北で大地震・津波が起きた3月11日、僕はロンドンにいたのですが、日本人同士が手をつないで、日本のために何ができるかと考え行動しているのを見て、僕も考えさせられました。日本人同士は一緒になっていかなければいけないと。今回の公演でも、デュッセルドルフにいる日本人の皆さんに純粋に会いに行きたいという気持ちでいますし、多くの日本人の皆様に楽しんでいただきたいです。

できることを、できるだけ

日本人同士のつながりを葉加瀬氏に強く意識させた出来事、東日本大震災。その気持ちは、海外にいる日本人として、いち早くチャリティー・コンサートの開催に乗り出した行動力に、克明に表れている。地震発生から8カ月が経った今も、被災地の支援を続けたいという意志は変わらない。

3月11日の3日後に、ロンドン三越でコンサートを行いました。直後の2日間は自分でも何をして良いか分からなかったんです。そして3日後、今自分にできることは、ヴァイオリンを弾いて募金を集め、日本に届けることしかないと考えました。正直、自分の使命なんて考える暇もなく、ただ何かに突き動かされたように行動していましたね。でも、誰もが何かをしなければいけないという気持ちだったと思います。たまたま僕が周りの人たちに声を掛けたら、すぐに動いてくれたというだけで、自分1人の力で実現したわけではありません。あの時ばかりは、人のつながりというか、一団となる力を肌で感じました。とても速い動きの中で多くのお金を集められたというだけでなく、皆がすぐに行動し、それぞれできることをした、奇跡のような1週間でした。

日本人として、やれることを皆がやるべきだと思います。今、僕もツアーをしていますが、その中でずっとチャリティー活動も行っています。東北の被災地以外の場所にいると、皆どんどん普通の生活を取り戻しているので忘れがちですが、まだまだ日本は大変な時期なので。よその街ではなく、自分たちの国のことですから、やれることをやらなければいけない。無理をして自分がパンクしたら元も子もないですが、「できることを、できるだけ」というスローガンでやっています、僕は。

葉加瀬太郎さん、チャリティコンサート
ロンドンのセント・パンクラス駅で行ったチャリティー・コンサート(左写真)

その「できること」とは、音楽活動にとどまらず、絵画制作やテレビ番組の司会、ゲスト出演、ラジオのパーソナリティーなど多岐にわたる。音楽が活動の幅を広げ、そこで得られたものが、また音楽に集約する。程よいバランスが保たれているようだ。

絵画制作は、芸術活動として自分の中で大きな割合を占めています。主たる活動は楽曲制作や公演ではありますが、どうやっても飽きることがありますからね。そんな時に絵を描くと、とてもリフレッシュできます。僕にとって絵と音楽は、行ったり来たりしているものです。絵も音楽も、同じ心の中から発せられている。ただ、あまりにも作業工程が違うので、それが逆にリフレッシュという意味ではとても良いのです。絵と音楽が互いにインスピレーションを与えあっているのかもしれません。その自覚はありませんが。

テレビなどへの出演は自分が作った音、描いた絵を皆さんに届けるための作業、より多くのお客さんに届けるための手段と捉えています。コンサートに出掛けるための宣伝活動、というような意識です。

長期的な目標は持たない。
でも、ブラームスのソナタだけは続けたい

コンサートでは凝った演出で聴衆を沸かせ、テレビに出演しては明るいキャラクターとキレのあるトークで視聴者に好印象を与える一方、弦と弓から紡がれる音で聴き手の心を満たすヴァイオリニスト。マルチな才能を惜しみなく発揮する彼に音楽家としての理想像を訪ねると、「ない」との答えが。

葉加瀬太郎さん ピカデリーサーカス

長期的な目標は持たないことにしているんです。人生、"ローリング・ストーンズ"ですから(笑)。1年1年をしっかり生きる、その時やりたいことだけを考えています。だから、1年先までは見通していても、10年、20年先まではイメージしないことにしています。ただ、ブラームスの音楽だけは、自分にとって大切な世界なので、続けていきます。これは、日本でのビジネス的なコンサート活動とは全くリンクしていません。

30代までは、ブラームスのソナタを弾かなくても良いと思っていました。数々の素晴らしいヴァイオリニストが多くの名盤を遺しているし、専門家もたくさんいるのでね。だから僕が弾かなくても良いと思って生きてきたんです。でも、40歳を迎える頃に自分とブラームスの関係を意識し始め、取り組むようになりました。始めてまだ5、6年ですが、60歳くらいまでには自分のものにしたいと思っていて、そのときにはレコーディングをしたいなという気持ちもあります。彼が遺した3つのヴァイオリンソナタは、僕にとっては聖書のような音楽なので、一生付き合っていきたいです。

葉加瀬氏にとって、4歳の頃、物心ついたときには始めていたというヴァイオリンは、単なる商売道具の域を超えた体の一部。クラシック音楽の演奏の際には、1714年製のストラディヴァリウスを使用している。世界で5本の指に入るとされる歴史的なヴァイオリンは、持ち歩くのも緊張するほどだと言う。その楽器を手に、そして溢れんばかりの情熱を胸に、ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がデュッセルドルフ、オペラハウスの舞台に立つ。

葉加瀬太郎 ドイツ公演
Berenberg Asia Classics TARO HAKASE

日時 2011年12月5日(月) 19:30
料金 17.30~74.80ユーロ
会場 Deutsche Oper am Rhein
Opernhaus Düsseldorf
Heinrich-Heine-Allee 16a, 40213 Düsseldorf
曲目 ロベルト・シューマン「ロマンス」、
フリッツ・クライスラー「プレリュードとアレグロ」、
ヨハネス・ブラームス「ハンガリー舞曲」ほか
共演 マチェック・ヤナス(ピアニスト)、 イギリス室内楽管弦楽団
チケット www.rheinoper.de
0211-8925211(Opernshop Düsseldorf)
主催 Berenberg Bank, kurwenalKULTUR
最終更新 Donnerstag, 10 November 2011 10:31
 

受賞者発表!フォトコンテンスト2011 英・独・仏ニュースダイジェスト主催

受賞者発表!フォトコンテンスト2011 英・独・仏ニュースダイジェスト主催

仕事のため、学業のため、そして結婚のため——日本から独、英、仏にやって来た理由は、十人十色。でも、これまでとは全く違う景色や人々の中で暮らす毎日には、きっと、思わずレンズを向けてしまいたくなるかけがえのない瞬間が、誰にでもたくさんあるのではないでしょうか。独、英、仏ニュースダイジェスト主催、フォトコンテスト2011。今回は、ヨーロッパ3カ国から集まった、そんな貴重な人生の欠片、計300点以上の応募作品の中から選ばれた受賞作を、受賞者、審査員のコメントとともにご紹介します。

*写真をクリックすると拡大します

[審査員総評]

全体的に見て、非常にクオリティーの高い作品が集まったと思います。今回はドイツ、英国、フランスの3カ国から作品が集まったわけですが、それぞれの国や地域の象徴的な建物や景色が被写体となっているものがいくつか見られたという点以外で、構図などに国ごとの違いが如実に表れるということはなかったように感じられました。部門別では、ポートレート写真を撮るときには、やはり人物の一瞬の表情をカメラに収めようと考えるためか、急いでシャッターを押す傾向があるように思います。それと比べると、風景写真は、じっくりと考えて撮ることができるので、構図などが練られたものが多かったのではないでしょうか。今回のマチュア部門の大賞作品は、ポートレートでありながらも、人物の表情のみならず、全体の構図に工夫が感じられました。キッズ部門に関しては、それぞれ個性を感じさせる作品が多く、マチュア部門と比べて選考が難航しました。 by Canon Europe

[ダイジェストからのコメント]

今回は、独・英・仏ニュースダイジェスト主催フォトコンテスト 2011にご応募をいただき、誠にありがとうございました。結果、ドイツ104件、英国112件、フランス96件、合計312件という、数多くの個性的で素敵な作品が集まりました。

当選までの流れとしましては、まずはニュースダイジェスト社内で1次選考を実施。各国各部門10点の作品を選んだ後に、各国審査員による最終選考が行われ、受賞作品が決定しました。

通勤途中や日常の何気ない景色を新鮮な視点で切り取った風景作品、普段とは違う、大人びた表情を見せたお子さんの貴重な成長の一瞬を捉えたポートレート作品、既成観念の枠に捉われないユニークさが光ったキッズ作品など、どの部門でも目を奪われるものが多く、どれを選ぶべきか迷ってしまうという贅沢な悩みを抱えながらの選考となりました。一点、キッズ部門では、親御さんがお子さんを撮影した写真を応募されたというケースがいくつかみられ、残念ながら審査対象外とさせていただきましたことを付け加えさせていただきます。

最後になりましたが、ご応募いただいたすべての参加者の方々及び審査員の皆様に、改めましてお礼を申し上げます。

[受賞者と賞品]

マチュア部門
大賞 榊原有一さん Canon Europe より
デジタル一眼レフ カメラEOS 60D
英国入賞 藤田愛さん Buckinghamshire Golf Clubより
ゴルフ+ペアお食事券
ドイツ入賞 村井喜一さん MARITIM Hotel Frankfurtより
2泊3日ダブルルーム宿泊券ペア1組
フランス入賞 繁田ゆかりさん レストランHanawaより
献立コース、ペアお食事券
キッズ部門
大賞 石川佳里奈さん Canon Europe より
コンパクトデジタルカメラ PowerShot A3200 IS
英国入賞 小林七菜さん Pierre Hermé Parisより
Initiation Boxマカロン20個詰め合わせ
ドイツ入賞 牧達也くん Steiffより
オリジナルぬいぐるみ
フランス入賞 柴田かりんさん Paris Mikiより
Ray Ban Juniorのサングラス

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最終更新 Freitag, 09 August 2019 15:22
 

ジャパンウィーク in フランクフルト

ジャパンウィークinフランクフルト

Japan Week欧州随一の金融都市フランクフルトと日本との関係は1871年、明治政府が当地の印刷所に円紙幣の印刷を依頼したことに始まった。現在、この街の日系企業は200社を超え、在住日本人は約3000人に上る。そんな日本と深い関わりを持つ街に11月、「ジャパンウィーク」がやって来る。1986年の初開催以来、世界各地で伝統文化や芸能、工芸、学術から現代のポップカルチャーまで、生きた日本の姿を紹介し、地元の人々と日本人との草の根の交流を促進している当イベントは今年で36回目。今回は日独交流150周年記念事業の一環として、日本から1000人規模のゲストを迎え、約50のプログラムを披露する。在独日本人にとっても、改めて日本の奥深さを体感する絶好の機会となりそうだ。(編集部:林 康子)

1ジャパンフェスト
Japanfest

著名和太鼓アンサンブル

5日、フェスティバルの開幕を飾るのは、ハウプトヴァッヘの野外ステージで繰り広げられる数々のパフォーマンス。静岡県の浜松を拠点に活動するチンドン屋「浜松花蝶ちん」が派手な芸で周囲を沸かせ、「TOKARA」や「KOTTSU」などの著名和太鼓アンサンブルが熱い鼓動を響かせる。また、ここでは期間中毎日13時~15時の間、日独の参加団体が多彩なショーを展開。芝居と形式美、武術を融合した豪快な立ち廻り演技を見せる「剣伎衆かむゐ」(7日)ら大物ゲストも登場!

Hauptwache
An der Hauptwache, 60313 Frankfurt

2レーマーに、日本を迎える
Japan zu Gast im Römer

旧市庁舎レーマー

旧市庁舎レーマー内のSchwanenhalleでは6~11日の間、日本文化・芸術を国内外のさまざまな美術関連事業を通して紹介し、その発展伸長に務めているアートクロス社による、日本のアーティストたちの作品展示が行われる。また、1997年に日本人として初めて、鉄琴の一種であるグロッケンシュピールの課程を修了し、現在ヨーロッパを中心に世界各国でコンサート活動を行っている演奏家のたじまゆうこ氏が5日、レーマーベルク広場でその美しい音色を聴かせる。

Schwanenhalle im Römer
Römerberg 27, 60311 Frankfurt

3ジャパンナイト
Japan Night

ジャパンナイト

今回のジャパンウィークのために特別に選ばれたアーティストや団体が、多種多様な日本文化を紹介するプログラム、ジャパンナイトは2カ所で開催される。シャウシュピール劇場が舞台となる前半(6~8日)のハイライトは、埼玉県熊谷市の長沼静きもの学院による着物ショーや、ジャパンウィークへの参加は今回で7回目という津軽三味線小山流貢清世会による、三味線、琴、尺八、太鼓の演奏。

Schauspiel Frankfurt
Neue Mainzer Str.17, 60311 Frankfurt

4ジャパンナイト
Japan Night

ジャパンナイト

変化に富んだステージで観客を沸かすジャパンナイトの後半は9〜11日。ボルンハイム劇場では、2009年にドイツの歌を日本に広め、日独の相互交流を促進する目的で設立された日本ドイツリート協会が美声を響かせ、全日本ブライダル協会が華やかな花嫁衣装やヘアメイクを披露するほか、和太鼓や日本民謡、舞踏、Jポップ・ライブなど、日本文化を髄まで楽しめる各種イベントが満載。

Saalbau Bornheim
Arnsburger Str. 24, 60385 Frankfurt

5日本を体感する
Japan zum Anfassen

Japan zum Anfassen

ドイツ最大の植物園パルメンガルテンでは、「触れて味わう日本」をモットーに、盆栽やいけばな、折り紙からマンガ、コスプレまで、新旧の日本文化を体験できる。注目は宝塚茶道同好会や九州茶道文化交流協会など多数の茶道団体による茶会(7~10日)。また期間中、金属や和紙、紐など、さまざまな素材を結び付けて自己の世界を表現するアーティスト、玉井京子氏の作品展や能面の展示会も開かれる。

Palmengarten
Siesmayerstraße 61, 60323 Frankfurt

期間:11月5日(土)~12日(土)
主催:財団法人国際親善協会、フランクフルト・アム・マイン市
入場:無料    
Hauptwacheの舞台とSchwanenhalle、Palmengartenのプログラム以外は要予約
チケット:0212-31888
公式ウェブサイト:www.japanweek2011.de

会場マップ

関連イベント

ジャパンウィークの開催と日独交流150周年を記念し、年間を通してさまざまな関連イベントがフランクフルト市内とその近郊で開催されている。ここでは、ジャパンウィークの期間中に行われるイベントをご紹介。

11月9日

ヘッセン州ナノテクフォーラム
Hessen-Nanotech - Hessisch/Deutsch-Japanisches Symposium zum Thema Energiespeichermaterialien

今年で第8回を迎えるヘッセン州ナノテクノロジーフォーラム。今回は、日独における効果的なナノ組織エネルギー貯蔵材料の開発・発展をテーマに、両国の企業や関連団体を招いて開かれる。主催はヘッセン州経済省と日本貿易振興機構(JETRO)。

Deutsche Nationalbibliothek
Adickesallee 1, 60322 Frankfurt
www.hessen-nanotech.de

11月5~12日

ニッポンコネクション・ジャパンウィーク映画スペシャル
Nippon Connection - Film Special at Japan Week

毎年フランクフルトで日本映画祭を主催しているニッポンコネクションが、日独をテーマに製作を行う日本人/ドイツ人監督の映画を紹介する。ドイツ・プレミア上映となる、福島原発事故以降の反原発運動を追ったドキュメンタリー『RADIOACTIVISTS』も登場。

Kino im Deutschen Filmmuseum
7ユーロ
Deutsches Filmmuseum
Schaumainkai 41, 60596 Frankfurt

最終更新 Donnerstag, 13 Oktober 2011 10:26
 

メイド・イン・ジャーマニー 魅惑のキャラクター編

MADE IN GERMANY メイド・イン・ジャーマニー 魅惑のキャラクター編

欧州の優等生と言われるドイツ人が生み出すメイド・イン・ジャーマニーの魅力を見直そうと、
こだわりの製品を探し続ける『独国製品愛好会』。
第5回目となる今回は、少し趣向を変えて
ドイツのアニメキャラクターに焦点を当ててみましょう。
ドイツは、アニメ大国に育った日本人から見ると、何とも不思議な魅力を持つ、
個性豊かなキャラクターの宝庫です。
(Text by Megumi Takahashi)

動物マウスと一緒
Die Sendung mit der Maus

マウス

1971年の放送開始から、今年でちょうど40周年。ドイツの子どもたちにとっては、ミッキーマウスよりも愛すべきネズミの「マウス」。マウスが、彼よりも小さなゾウの「エレファント」、アヒルの「エンテ」と共に日常にある小さな謎や問題を解いていく様子は、なんだかほっこりと心を温めてくれる。エレファントやエンテに対し、兄のようなやさしさをみせるマウスは、言葉は発しないけれど、素朴な効果音と豊かな表情で語りかけてくる。2005年には日本でもNHK 教育テレビで放映された。

www.wdrmaus.de

動物ヤーノシュの愛すべき動物たちと
Tigerente

トラアヒル

ドイツ人児童作家ヤーノシュの絵本シリーズは、自由なタッチと鮮やかな色彩で描かれた愛らしい動物たちが、人生の喜びや大切なものをそっと教えてくれる。代表作は「Oh, wie schön ist Panama」。パラダイスを探しに旅に出るトラ君とクマ君の話で、日本語版のタイトルは「夢みるパナマ」。寂しがりやでちょっぴりワガママなトラ君を嫌な顔ひとつ見せずに全力でサポートするクマ君の優しさは脱帽もの。今年、トラ君の大のお気に入りのトラアヒル(Tigerente)が誕生30周年を迎えた。

www.janosch.de

動物ベンヤミン・ブリュームヒェン
Benjamin Blümchen

ベンヤミン

ハスキーボイスが魅力のしっかり者、ゾウのベンヤミン・ブリュームヒェン。心ある町の住人からは「Herr Blümchen(ブリュームヒェンさん)」と呼ばれ、慕われているが、度々いじわるな大人たちが登場し、彼を困らせる。大人たちが物欲や権利欲などに囚われる中、物事の本質を見極め、それを大切にしようとするベンヤミン。親友のオットーは10歳の少年だが、物語の中で様々な職業に扮して活躍するベンヤミンをしっかりサポートしている。テレビ版では、心配性のカラス、ガリバーも登場。

www.benjaminbluemchen.de

動物みつばちマーヤの冒険
Die Biene Maja

みつばちマーヤ

「みつばちマーヤ」というと、日本で観た記憶があるという人もいるかもしれない。これ、原作はドイツ人作家ヴァルデマール・ボンゼルスによるもの。それを1975年、日・独・墺で共同制作したのが、「Die Abenteuer der Honigbiene Maja(みつばちマーヤの冒険)」。アニメーションを作ったのは日本サイドのため、なるほど1970年代の日本アニメの雰囲気を持っている。好奇心旺盛なマーヤは今でも人気者。フランクフルト近郊の「ホリデーパーク」で毎日子どもたちを待っている。

www.diebienemaja.de

人マインツ生まれの小人たち
Mainzelmännchen

マインツェルメンヒェン

公共放送ZDF が本拠地を置く街マインツで生まれた、同局のシンボル的存在「マインツェルメンヒェン」。アントン、ベルティ、コンニ、デット、エディ、フリッツヒェンの6人組で、それぞれ個性や得意分野がある。以前はみんな帽子をかぶっていたが、2003年に服装をリニューアル。一見してキャラクターを識別できるようになったと評判だ。番組と番組の間の時間帯につなぎ役として登場する彼ら、天気予報の前に登場すると、なんだか日本の「ヤン坊マー坊、天気予報!」を彷彿とさせる。

http://mainzelmaennchen.zdf.de

人ミヒャエル・エンデの名作
Jim Knopf

ジム・ボタンの機関車大冒険

世界中でカリスマ的人気を誇るミヒャエル・エンデの処女作「Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer(ジム・ボタンの機関車大冒険)」。主人公のジム・ボタンは、「居間くらいの大きさの島」にあるルンマー国に小包郵便で届いた黒人の男の子。しかし小さな国では、新しい国民を歓迎することができない。そこでジムは、機関士ルーカスと機関車エマと共に島を出る決意をし冒険の旅に出る。ジムのモデルは、19世紀の英国に実在したジェミー・バトンという黒人の少年と言われている。

www.michaelende.de

人一緒に成長するコンニ
Conni

コンニ

Conni Klawitter(コンニ・クラヴィッター)は、1992年に誕生した絵本のキャラクター。当初は幼稚園に通う3歳という年齢設定だったが、そこから年々成長し、今では9歳。10歳以上向けのシリーズ「Conni & Co」では、10歳になっており、ギムナジウムに通う。相変わらず、赤と白のストライプの服がお気に入り。3歳の頃からの親友アンナとはずーっと仲良し。でも、お隣さんのパウルはだんだん男の子とばかり遊ぶようになっていく・・・・・・などなど、年齢を重ねて変化していく人間関係に注目。

www.michaelende.de

人魔女っ子ビビ
Bibi Blocksberg

魔女っ子ビビ

主人公の少女ビビ・ブロックスベルクは13歳。一見普通の女の子だが、実は魔女。1997年にアニメ版がスタートし、それ以降、何度も復活しながら今に至るまで子どもたちに愛され続けている。2002年、06年には実写映画化もされている。ビビは、同じく魔女の友達と力を合わせながら事件を解決したり、魔女修行を続ける。ビビのお転婆っぷりは、どこか魔女っ子メグに似ている。原作者は英国出身の作家、エルフィー・ドネリー。ドイツで活動していた彼女は、ゾウのベンヤミン・ブリュームヒェンも同時期に生み出した。

www.bibiblocksberg.de

空想正義の味方、ドラゴンのタバルーガ
Tabaluga

タバルーガ

小さな緑のドラゴン、タバルーガは7歳(ドラゴンの1歳は、人間の100歳に相当する)。悪を憎み、いつでも森の仲間を助けるスーパーマンのような存在。生みの親は、ロック歌手のペーター・マッファイ。彼が1983年から手掛けたコンセプトアルバムは「メルヘン・ロック」の様式をとっており、歌詞でストーリーを語っていた。そのアルバムがヒットしたことをきっかけに、タバルーガは音楽の世界から、テレビアニメや絵本、ミュージカルの世界に飛び出し、表現スタイルを変えながら子どもたちに愛され続けている。

www.tabaluga.com

空想眠りを誘う精
Sandmännchen

サンドメンヒェン

ドイツの民話の中には、魔法の砂を人々の目に振り掛け、眠りを誘うザントマン(砂男)という妖精がいる。サンドメンヒェンは、1959年に東ドイツで生まれたキャラクター。人形を使ったストップモーション・アニメーションが、なんとも味のある、やさしい雰囲気を醸し出し、子どもたちに就寝の時間を告げる。実は、西ドイツにもザントマンのアニメーションが存在したのだが、その風貌は配達に来た白ひげのおじさんといった感じ。可愛らしさで東ドイツに軍配が上がり、1991年からはドイツ全土で放送されている。

www.sandmaennchen.de

空想かなり毒舌なパン
Bernd das Brot

ベルント君

ドイツはパンの国。もちろん、パンのキャラクターもいる。その代表格がベルント君。低い声でぼそぼそと話し、“Misst(やっちまった)”と悪態を付く、なんとも目つきの悪いこのキャラクターがドイツでは大人気だと言うのだから、なかなかきわどいセンスをしてるなと思うものの、なぜか憎めない。番組の進行にいちいち文句をつける根暗&コンプレックスの塊というベルント君。きっと、パン仲間として日本のアンパンマンや食パンマンと共演しても、テンションが違い過ぎて友達にはなれなさそう。

www.brot-bernd.de

空想いたずら大好き
Pumuckl

Pumuckl

赤い髪のPumucklは、いたずら大好き、ネコとチーズが大嫌いという妖精。ある日、家具職人のフランツ・エダー氏に見付かり、妖精の規則により彼の側で暮らすことに。ほかの人にはPumucklの姿が見えないため、飲み仲間のベルンバッハー氏や掃除婦のアイヒンガーさんは、エダー氏がボケてしまったのではと心配する。最初はいたずら好きなPumucklに手を焼いていたが、徐々に彼を教育する喜びに目覚めるエダー氏。テレビでは、実写版ドラマの中で主人公のPumucklだけがアニメとして描かれている。

www.pumuckl.de


日本へのおみやげにオススメ!キャラクターグッズ

日本へのお土産に、味のあるドイツのキャラ クターグッズはいかがでしょう? テディベア の老舗「シュタイフ(Steiff)」とまで気張ら なくても、愛嬌のあるキャラクターがそこか しこの雑貨売り場であなたを待っています。

アンペルマン東ドイツ生まれの人気者
「アンペルマン」 Ampelmännchen

日本でも抜群の知名度を誇る「アンペルマン」、元々は旧東ドイツ地域の歩行者用信号機のランプにデザインされた人型のキャラクター。ドイツ在住の方なら、旧東ドイツ地域ではこのアンペルマンが今もなお現役で路上の安全のために活躍していることをご存知のはず。男の子が多いが、女の子バージョンもあり、ベルリンには専門店もある。
http://ampelmann.de

Nici ふわふわの動物たち
Nici

肌触りの良い、ふわふわのキャラクターが勢ぞろいするNici は、子どもを想うプファッフ夫妻が、安全を第一に考えて作ったもの。癒し系のかわいらしいさを兼ね備えた、ぬいぐるみなど布製のアイテムは丸洗いもOK。季節ごとに新しいデザインが登場し、子どもたちの、そしてコレクターの関心を引き続けている。
www.nici.de

Sheepworldひつじが1匹、ひつじが2匹
Sheepworld

1997年、シュテファニー・レルツが生み出したキャラクター。感謝や愛情の気持ちがこもったメッセージと共に描かれるひつじたちは、ドイツの雑貨屋さんで手軽に入手できる人気者。もじゃもじゃの毛と、素朴な表情がチャームポイントで、食器類や文房具、ぬいぐるみまで、豊富なアイテムが揃う。
http://sheepworld.de

ネズミのディディル
Diddl

ディディル 1991年、ドイツの文具メーカーのディペッシュ社からポストカードとして登場したハツカネズミのディディル。生みの親はイラストレーターのトーマス・ゴレッツで、以降20年間、欧州各地で人気を集めている。大きな足がチャームポイント。恋人のディディリーナや仲間たちと共に様々なグッズに描かれている。
www.diddl.de

ハリボのベアハリボのベア
HARIBO Goldbär

クマのキャラクターが多く存在するドイツ。その中でも一際有名なクマの1匹にハリボのゴールデン・ベアを挙げたい。当初、「踊るクマ(Tanzbären)」と呼ばれていたこのクマは、ハリボの定番商品の看板を背負うシンボル的存在。キャラクターグッズをグミとセットにして、ハリボ好きな友人へのお土産に。
www.haribo.de

ドイツのキャラクターと出会う

テレビ テレビ
KI.KAやTELE 5など、
各局にチャンネルを合わせて
本屋 本屋
Mayerscheなど、
お近くの本屋さんで
オンライン オンライン
各ウェブサイト、 www.amazon.deなど
大手デパート 大手デパート
お近くの、KARSTADTやKAUFHOFなど

最終更新 Mittwoch, 19 Juni 2019 13:10
 

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