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Di. 16. Okt. 2018

ビール小話
歴史の裏にビールあり!文化の影にビールあり!人類の歴史を語るのにビールは欠かせません。
知れば知るほどに、楽しく美味しくビールを飲めるはず。
毎月ちょっと面白い、そしていつかは役に立つ(?)小話をご紹介します。

クリスマスを彩るビールたち

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クリスマスまで3週間を切り、現在イエス・キリストの降誕を待ち望むアドヴェントの真っ只中。街にはクリスマスマーケットが立ち並び、ろうそくの炎を受けてキラキラと輝くオーナメントや甘いグリューワインの香りに、刻一刻とクリスマスへの期待が高まっています。

12月6日の聖ニコラウスの日には、1年間お行儀良くしていた子どもたちにプレゼントが配られるのがドイツの風習です。聖ニコラウスは、サンタクロースのモデルになった聖人です。オーストリアのキャッスル醸造所では、この日、サンタクロースにちなんだ「ザミクラウス(samichlaus)」というビールが発売されます。1年間掛けて醸造され、年に一度、12月6日にのみ出荷される特別なビールです。特別な酵母技術が使われており、アルコール度数は14〜16%とワイン並みです。世界一アルコール度数が高いビールとして、ギネスブックにも登録されています。口に含むとブランデーのようなアルコールの香気が爽やかに広がり、何とも言えない幸せな気分に。長期熟成をするほどに美味しさが増すビールなので、ラベルの裏に印刷された賞味期限は、なんと5年後の日付になっています。ビール通の友人いわく、賞味期限5年というのは建前で、本当の飲み頃は10年後とか。美味しいサンタクロースに会うには忍耐が必要ですね。(私は2000、05、06、08年のビンテージを隠し持っていますが、いつ開けるかが目下の嬉しい悩みです)

クリスマスを彩るビールたち
茶目っ気たっぷり、ベルギーのクリスマスビール

ベルギーでは、華やかなラベルのクリスマスビールが店の棚を飾ります。ベルギーのビール醸造会社は、毎年熱を上げてクリスマス用のビールを造っています。どのビールも香辛料や麦の重厚な香りが何層にも折り重なり、ゴージャスでリッチな味わい。アルコール度数が高めで、アニスやオレンジピールなどのスパイスが贅沢に使われています。足の付いたグラスに入れ、香りの変化を楽しみながら飲みましょう。ドライフルーツやナッツが入ったケーキ、ジンジャークッキーなどの クリスマスのお菓子、チョコレートとも相性が良さそうです。

ドイツ国内でも、数は少ないものの、サンタクロースがラベルにデザインされたクリスマス用のビールを見かけます。ただしビール純粋令があるためか、香辛料入りではなく、たいていがボックビールです。ボックビールはなめらかで麦の甘味を含み、アルコール度数は6~8%と高め。晩秋から初春にかけて、体を温めてくれる飲み物として古くから重宝されています。クリスマスの日に家族や親しい友人と語り合うのにも、ボックビールは打ってつけです。程良いアルコールが心も体もほぐしてくれて、これまで言えなかった感謝の気持ちも伝えられるかもしれません。

皆様、今年もビール小話にお付き合い下さり、ありがとうございました。どうぞビールと共に、温かいクリスマスをお過ごしください。

 
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コウゴ アヤコ: ビアジャーナリスト協会会員。ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らし、暇を見付けては欧州各地の醸造所やビアハウスを旅して回る。2010年からは拠点を日本に移し、ライフワークである旅とビールをミックスした「旅ビール」を楽しんでいる。ブログ「ビアテイスターの世界ぐるっとビール旅」http://gogorinreise.blog34.fc2.com
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