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ドイツのラドラー日本上陸

3月24日、飲料メーカー大手サントリーが、日本市場で「ラドラー(Radler)」の販売を開始しました。

ラドラーはドイツのビアカクテルの1つで、作り方は至ってシンプル。ピルスナー、もしくはヘレスビールとレモネードを1:1でミックスするだけです。ドイツのレストランでは、注文すればミックスして作ってくれることもありますが、混ぜる手間を省くため、あらかじめ工場でボトリングされた製品が出される場合もあります。

日本では、これまで一部の小規模醸造所が製造していましたが、大手メーカーがラドラーの販売に乗り出すのはこれが初めてです。早速、私も実際にサントリー・ラドラーを飲んでみました。

ドイツのラドラー日本上陸
275mlの瓶と350mlの缶で発売中。
帰国の際にはお試しあれ

アルコール度数は、ラドラーとしては少し高めの4%。麦芽使用率は25%未満で無果汁ですが、レモンの風味がしっかりとしています。ほのかな苦味は、ホップ由来というよりも果実の皮に含まれる苦味のよう。レモンの甘酸っぱさが爽やかな印象をもたらします。日本では発泡酒に分類されていますが、本場に引けを取らない美味しさです。

ラドラーには、自転車乗りという意味があります。通勤通学の足として、休日のリフレッシュとして、自転車はドイツでの生活には欠かせません。ラドラーが生まれたのは1920年代。誕生にはこんなエピソードが伝えられています。

ある日、サイクリングコースとしても人気だった街道の酒場に自転車乗りが大勢立ち寄り、次々とビールを注文。たちまちビールが底を突きそうになりました。そこで、ストックしてあったレモネードとビールをミックスして出してみたところ、サイクリングでカラカラになっていたのどと程よく疲れた身体に、爽やかな口当たりのビールが大好評だったとか。以来、ラドラーはスポーツとピクニックが大好きなドイツ人に親しまれています。

所変われば名前も変わる。ラドラーは、北部では「アルスター・ヴァッサー(Alsterwasser)」とも呼ばれています。ハンブルクにあるアルスター湖の水という意味です。また、フランス語では「混ぜる」を意味する「パナシェ」。英国では、ビールに混ぜるものがレモネードでもジンジャーエールでも「シャンディ・ガフ」と呼ばれます。日本では、ラドラーよりもこちらの呼称を耳にすることが多いかもしれません。先日行った横浜のお洒落なバーでは、メニューにはラドラーではなくパナシェとありました。ドイツびいきとしては、残念。

さて、サントリー・ラドラーの売れ行きはというと、若い人気女優を起用した明るく快活なコマーシャル効果もあってか、女性を中心に売り上げは好調のようです。レモン風味の爽やかな口当たりは昼飲みにも最適。特にこれからの季節、晴れた日に皆で楽しむピクニックやバーベキューにはもってこいです。ラドラーが一時的なブームに終わらず、日本でもぜひ定着してほしいですね!

最終更新 Donnerstag, 03 März 2016 14:45  
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