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マルティン・リュッター

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マルティン・リュッター Martin Rütter
1970年6月22日デュイスブルク生まれ。ドッグトレーナー。
Foto: M. Grande

ドイツ国内に500万匹はいるペット犬。鳴き止まない、咬み癖がついてしまった、ほかの犬と仲良くできない等々、困った行動を取る犬も多い。その原因は飼い主が犬の行動言語を理解していないからと、1995年に「人と犬のためのセンター」を開設。近所のクナイペで初めて開いた犬の心理学習会の聴衆は、わずか7人だった。

しかし、面白おかしい話術によって自称“ドッグプロ”は公共放送WDRの目に留まり、続いてZDF、民放VOXでも番組に登場。そしてこの1月7日には、RTLで2時間半のドッグショーを展開し、ドイツの悩める飼い主から絶大な信頼を寄せられている。

狼の繁殖センターで研修し、オーストラリアでディンゴの飼育と盲導犬の教育に従事してきた。その経験を基にD.O.G.S.(Dog Orientated Guiding System)を開発。犬の心理を解説するこのガイドラインは現在、ドイツの犬の学校50校で教則本として使われている。

ショーでは、例えばペットの夕食にもドイツ人特有の時間厳守を持ち込む飼い主を引き合いに出し、笑いを取る。「犬の先祖は狼。毎晩6時きっかりにウサギが目の前に飛び出てはこないですよね」と。「飼い犬を犬として認識しなくなると問題が起こる」とも言うのは、観客の大半を占める女性の飼い主へのアドバイスかも。さらに「飼育で最も重要なのは飼い主の一貫性であり、犬に問題があることはまずない」と強調。飼い主と飼い犬にとって、まさにスーパーナニーであろう。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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