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コルネーリア・フンケ

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コルネーリア・フンケ Cornelia Funke
1958年12月10日、ノルトライン=ヴェストファーレン州ドルステン生まれ。05年から米ロサンゼルス在住

児童作家・イラストレーターとして、タイムマガジンから「最も影響力のある世界の100人」に選ばれたのは2005年。その3年前に出版した『Herr der Diebeどろぼうの神様』の 英訳は米国でベストセラーになり、さらに 『Tintenherz (Inkheart魔法の声)』『Tintenblut (Inkspell魔法の文学)』も大ヒット。そしてこの9月28日、ついに魔法3部作の最終章 『Tintentod (Inkdawn魔法の死)』を発表し、世界中のファンから大歓迎を受けた。

ハンブルク大学で教育学を修め、保育士として働きながら専門大学で児童書用イラストを勉強。「幸せでいたいなら授かった能力を試さないと」とふと思い、いつも何かを描いている自分に気づいた。やがて、手にする児童書の文章が時々気に入らないことにも気づき、自分で書き始めて「天職はライターなのだと分かった」。35歳でのスタートは遅いが、遅すぎることはない。朗読したときに登場人物の動きが映像のように浮かぶ文章をと心がけ、子ども二人に読み聞かせて反応を見たという。

魔法3部作の1作目はすでにハリウッドで映画化され、リリースを待っている。同名の劇中書「インクハート(闇の心)」をめぐって文字の世界と現実が交錯するこの物語では、主人公マギーを12歳の英国少女エリザ・ベネット、その父で、朗読すると物語の登場人物や物を呼び寄せる魔法の声の持ち主モーを、ブレンダン・フレイザー、大叔母役を大女優ヘレン・ミレンが演じ、原作者本人も現場で協力した。来年の封切が待ち遠しいそうだ。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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