(9月5日 時事)ANAホールディングス傘下の航空貨物輸送、日本貨物航空(千葉県成田市)は4日、成田空港とドイツ・フランクフルトを結ぶ新たな貨物路線を就航させた。成田からの就航先は13都市目となる。同空港で取材に応じた本間啓之社長は「フランクフルトはヨーロッパ最大のロジスティクスハブだ」と指摘。「欧州全体のサービスを充実したい」と意気込みを示した。
同路線ではボーイング747―8F型機(許容搭載量133トン)を使用し、週2便運航。輸送用機器や半導体関係の部品、精密機械などを取り扱う。本間社長は「週55便を成田から飛ばしているうち22便が北米向けでヨーロッパ線は4便、とバランスが悪かった」と説明。「欧州向けの需要がかなり強くなっており、増強する」と述べた。
また、国際航空貨物の事業環境について「アメリカのEコマース(電子商取引)などはトランプ関税の影響を受けているが、一方でアジアからヨーロッパや中東向けにマーケットが動いているので、全体的には昨年並みだ」と分析。「決して悪い環境ではない」と語った。
5 Sep. 2025 1249号
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