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難民申請43万件が未処理 昨年の申請者数28万人と大幅減

(デュッセルドルフ 1月18日)デメジエール内相(CDU)は、2016年にドイツに入国した難民庇護申請者の数は28万人で、2015年の89万人をはるかに下回る数字だったことを明らかにした。一方、連邦移民難民局(BAMF)で未処理の申請書類の数は43万件に上っていることが分かった。

昨年春にバルカンルートが閉鎖され、EUとトルコとの間で難民協定が締結されたことにより、ドイツで受け入れる難民の数が大幅に減少した。それ以降、ドイツに入国する難民の数は1カ月平均1万4000人となっている。2016年の最初の3カ月を除くと、難民受け入れ数は20万人以下となり、昨年CSUから提案されていた「難民受け入れ数、上限20万人」を割り込んでいたと見られている。

難民申請者の中で最も大きい割合を占めているのがシリア人で36%(26万9000人)、これにアフガニスタン人が17%、イラク人が13%と続いている。また、昨年はイラン人の申請者が大幅に増え、2万7000人で4番目に多い数字となっている。

難民申請が承認されたケースは69万6000人と、これまでで最も多い件数になっており、申請者のうち37%がジュネーブ協定に基づき難民として認定された。22%には「応急的な難民認定」が出されており、この場合、正規の難民認定では3年の滞在許可が出るところ、最初に1年の滞在許可が出た後は2年ごとの更新となり、家族の呼び寄せにも制約がかかる。

一方で、BAMFでは未処理の難民申請書類が43万件に上っている状態で、ヴァイゼBAMF長官はこれに対し、「第1四半期には、当局の人員拡充が間に合わなかった」と説明。しかし「BAMFと内務省、連邦軍からの自主的な協力者がチームを組んで対応に当たった」とし、「以前は申請書類が受理されるまでに3カ月がかかったが、今では半月で処理されている」と状況が改善されていることを強調している。また、現時点では、新たな申請書類が提出される数よりも多くの書類が処理されており、申請手続きが以前よりもはるかに簡略化され、申請者の待ち時間も大きく減っているとしている。
 
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