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SPD、新党首と首相候補にシュルツ氏

(デュッセルドルフ 1月31日)ジグマー・ガブリエル社会民主党(=SPD)党首は1月24日、今年9月24日に実施される連邦議会選挙で、元欧州連合(EU)議会議長のマルティン・シュルツ氏をSPDの筆頭候補とし、また党首のポストも同氏に譲ることを発表した。

9月の連邦議会選挙に向けて、メルケル首相(CDU)の対抗馬として選出するSPDの首相候補としては、ガブリエル党首、シュルツ氏、そしてハンブルク市長のオーラフ・ショルツ氏らが取りざたされていた。首相候補には、党首を務めるガブリエル氏の選出が有力と見られ、EU議会での経験豊富なシュルツ氏は、外相ポストに選出されるとみられていた。しかし、シュルツ氏がEU議会議長を辞任し連邦議会へ復帰し、首相候補に浮上してきて以来、メルケル首相との人気を比較したアンケート調査では、常にシュルツ氏の方がガブリエル氏よりも高い好感度と支持率を集めていた。

今回の決定に対しガブリエル氏は「これは全会一致の決定だ。党幹部会が私の提案を支持してくれたことをうれしく思う」とコメント。ガブリエル氏は、2月12日に連邦大統領に選出される予定のシュタインマイヤー外相(SPD)に代わって外相ポストに就任。これまで同氏が務めていた経済相のポストは、同省次官のブリギッテ・ツィプリース氏に引き継がれることになる。シュルツ氏は、2月に予定されている臨時党大会で党首に選出される予定。

今回の決定に対してCDUのタウバー事務局長は、「我々はフェアな選挙戦を歓迎する」とコメント。緑の党、左派党からはガブリエル党首の決定を尊重する旨のコメントが出された。CSU事務局長のショイヤー氏は、「シュルツ氏はEUの債務政治を支持している」と批判。右派ポピュリスト政党AfDのペトリ―代表は「EU官僚の象徴、欧州分裂の象徴が首相候補とは」とツイッター上でコメントしている。

エムニート研究所の世論調査によると、「能力」に関してはメルケル首相に56%、シュルツ氏に24%の支持率が集まっており、「信頼性」ではメルケル首相48%、シュルツ氏30%。「親近感」においてはシュルツ氏が41%で、メルケル首相は37%だった。
 
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