(デュッセルドルフ 4月6日)独全国紙ヴェルトのトルコ特派員のデニス・ユーチェル氏がトルコ当局に未決拘留されてから4週間が経過。ユーチェル氏の弁護士はトルコ憲法裁に、同氏の釈放を求めて控訴した。
ユーチェル氏の弁護団は「これ以上拘留が続くことは、ユーチェル氏の心身の自由、生活、交流・発言の自由などを奪うものである」として憲法裁に訴えた。イスタンブール裁判所はユーチェル氏拘留の理由を「テロのプロパガンダと民衆の扇動」としており、これに対するユーチェル氏側の抗弁は3月15日の裁判で却下されている。憲法裁はトルコの最高裁にあたり、ユーチェル氏の拘留に対して法的に異議を唱えることのできる最終手段となる。
ユーチェル氏は2月27日以来未決拘留されているが、在トルコ・ドイツ大使館関係者はユーチェル氏と接触することができなかった。4月3日の報道で、ようやく同氏と在トルコ・ドイツ総領事館関係者の面会が可能になったと報じられた。トルコでは現在、ユーチェル氏を含む141人のジャーナリストが拘留状態にある。
19 Apr. 2024 1216号
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