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ロンドンのゲストハウス
Do. 02. Apr. 2020

花と愛の物語に満ちた湖上のシュヴェリーン城

ロストックから南西70キロに位置する街、シュヴェリーン。街の真ん中には、荘厳な赤レンガのシュヴェリーン大聖堂があります。そこから大聖堂を背に、カフェなどが立ち並ぶ石畳の道の突き当りを左に曲がると、「湖上の歌姫」ともうたわれるシュヴェリーン城の麗しい姿が目に飛び込んできます。

シュヴェリーン城の正面シュヴェリーン城の正面

今にも王子さまとお姫さまが現れそうなこのお城が現在の姿になったのは、19世紀中頃のことです。この地を支配していたメクレンブルク家の当時の当主、大公フリードリヒ・フランツ2世の指揮下で世紀の大増改築が行われ、14年の歳月をかけて完成。メクレンブルク家の人々は、1918年のドイツ革命によって亡命に追い込まれるまで、実際にこの宮殿で生活していました。

635部屋からなるシュヴェリーン城内は、現在はメクレンブルク=フォアポンメルン州の州議会、各政党の事務所として利用されたり、博物館として一部は一般公開されています。博物館ではメクレンブルク大公一家が過ごしたお部屋とともに、数々の骨董品を見ることができます。

5月初旬の庭園の花々5月初旬の庭園の花々

約170年前の大増改築の際、当初はかの有名な建築家ゴットフリード・ゼンパーが設計を手掛けていましたが、嘘か誠か、大公妃の「遊び心が足りない!」の一言でお役御免になったとか。その噂通り、城内には随所に「遊び心」を垣間見ることができます。例えば天井や窓枠、階段の手すりなどには、動植物や神話のモチーフがふんだんに使われており、公認ガイドである私ですら毎回新しい発見があります。

忘れてはいけないのが、このお城には大公フリードリヒ・フランツ2世から大公妃アウグステへの愛が詰まっているということ。その真骨頂ともいえるのが「花の間」です。大公と大公妃は19世紀の貴族としては珍しい恋愛結婚でした。新しい環境での生活に不安を覚えていたアウグステのことを思って、大公がメクレンブルク家への歓迎の意と愛を表すために、この部屋をプレゼントしたのです。湖を臨むこの明るい部屋からは、花を好んだアウグステ妃がいつでも庭へと出られるようにもなっていました。湖側の庭園はとても丁寧に手入れが施されており、春から初夏にかけて色とりどりの花が咲き誇ります。花の間から庭園へ出る階段を、今にもアウグステ妃が降りてきそうな美しく優雅な風景に、思わずうっとりしてしまうでしょう。

「花の間」のある塔と庭園「花の間」のある塔と庭園

シュヴェリーンへは、ハンブルクからICEなどの特急電車に乗って1時間程で到着します。駅からお城までの道のりも街中を散策しながら20分程度。花の溢れる季節に、ロマンティックな世界を体験しにいらっしゃいませんか?

ハス エリコ
ロストック在住。ドイツ北東地方の案内人、そしてシュヴェリーン城公認ガイド。ツイッターで観光、街、大好きなビールについて、ほぼ毎日つぶやいています。
Twitter: @rostock_jp
griffin-guides.com
 

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