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仕事の前後は海水浴!? アイス屋さん始めました

ドイツ各地で「もう夏が終わった……」という声が聞こえてきますが、ダース半島は夏真っ盛り。どれぐらい夏かというと、普段だと1分も入っていられなほど冷たい海にずっと入って遊んでいられるくらいです。地元民に言わせれば、「まるでお風呂だね」という具合。ちなみにバルト海の海水温は低いので、ここでの海水浴に慣れると、秋口にオフシーズンになって一般的にはもう冷たくなった南欧の海を「なんて温かいのでしょう!」と楽しめるので非常にお得感があります。

メクレンブルク=フォアポンメルン州(MV州)で観光業が再開されてから約1カ月。振り返ってみると、まずこの再開時期の決定が混乱を極めていました。5月末の時点では「6月中旬からの再開」といわれていましたが、「そんなに遅い再開では観光業がつぶれる」という意見に後押しされて「6月初旬から再開」に変更されました。ところが、5月末の時点で多くの観光客が6月中旬に旅行の予定を変更していたので、結局6月初旬はガラガラ。

ダース半島のアイス屋と筆者ダース半島のアイス屋と筆者

さらにコロナ陰性証明をチェックイン時だけでなく、滞在中は2日に1度、宿泊先に提出しなければならないというルールが発表されました。しかし実際のところ、観光地の村の検査会場の営業時間が非常に短いこともあり、せっかく休暇に来ているのにコロナ検査に振り回されてうんざりしている方も多く見られました。その後、MV州のコロナ数値が大幅に改善されたため、現在では基本的にチェックイン時の陰性結果の提示のみに落ち着いています(7月29日現在)。

さて、私の本業は「日本語での観光ガイド」ですが、お察しの通り国際的な観光業の再開はもう少し先になりそうです。そこで、わが家がバルト海のダース半島で営むゲストハウスにて、ソフトクリーム屋さんを始めました。「数多のアイス屋さんがあるなか、どうすれば私たちを選んでもらえるか……」と、私たち夫婦は考えました。そうして決めたのが、「商品の質と笑顔重視! 」。 濃厚なバニラソフトクリームに手作りのキャラメルソースやフルーツソースをたっぷりかけて提供し、そして満点の笑顔でのサービスをここ1カ月ほど徹底してみました。

プレーローの海プレーローの海

さらにゲストハウスのお客様だけでなく、村を走る観光トロッコバスの乗客にも手を振り続けました。すると地元の人たちも、お店に寄って笑顔で話しかけてくれるようになったのです。これって実はすごいこと。というのも、一般的にドイツ北東地方民と仲良くなるには時間がかかります。なかなか突破口を見つけられないといいましょうか。実は「笑顔」こそがその突破口だということが、在独10年目にしてようやく分かりました(笑)。

さあ、今日も今日とてダース半島でおいしいソフトクリームと笑顔を多くの方にお届けし、仕事終わりにバルト海でひとっ風呂浴びるのであります!

ハス エリコ
ロストック在住。ドイツ北東地方の案内人、そしてシュヴェリーン城公認ガイド。ツイッターで観光、街、大好きなビールについて、ほぼ毎日つぶやいています。
Twitter: @rostock_jp
griffin-guides.com
 
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