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ミニマムで学ぶドイツ語のことわざ

ミニマムで学ぶドイツ語のことわざ

著者:藤村美織
協力:Beate Wonde

発行元:クレス出版
ISBN: 978-4-87733-954-8

ミニマムで学ぶドイツ語のことわざ

ことわざをひも解いてみると、その国の歴史や文化的背景が見えてくる。例えば、ドイツ語のことわざ「Übung macht den Meister.(練習が名人をつくる)」は、練習することで成果を挙げられることを意味しているが、マイスターの国ドイツならではの表現だろう。本書『ミニマムで学ぶドイツ語のことわざ』には、そんなドイツ語のことわざが100も収録されている。紹介されていることわざはすべて、今日にいたるまで日常的に使われているもの。なかには「犬も歩けば棒に当たる」や「三人寄れば文殊の知恵」などの日本語のことわざと意味は似ているのに、全く違う表現のことわざがあるのは興味深い。韻を踏んでいることわざは、思わず声に出して読みたくなる。

本書はことわざの成り立ちや文法解説のほか、それぞれどのような場面で使うのか、例文とともにしっかりと解説されているので、ドイツ語の実践に活かすヒントも満載だ。その場の雰囲気を和ませたいとき、誰かに何かをびしっと言いたいとき、ことわざは大きな味方になってくれることがある。それは日本もドイツも同じかもしれない。気に入ったことわざが見つかったら、ドイツ語ネイティブの人の前で披露してみるのはいかがだろうか。きっとニヤッと笑い返してくれるはずだ。日々のドイツ語会話のスパイスに、ぜひことわざを取り入れてみて。

農業大国のお国柄が出る!?

ドイツ語のことわざ3選

農業大国ドイツを象徴するように、ドイツ語のことわざには「Bauer(農夫)」が登場したり、農業に関連するものが多くある。本書の中から、農業にまつわることわざを3つピックアップしてご紹介しよう。

Was der Bauer nicht kennt, das frisst er nicht.

農夫は知らないものを食べない

新しいものに警戒し、触れようとしないことのたとえ。文字通り「食わず嫌い」のことで、食べ物以外でも頑固で保守的な人や態度のことを指す場合もある。

Die dümmsten Bauern haben die größten Kartoffeln.

いちばん愚かな農夫がいちばん大きなジャガイモを得る

どう考えても信じられないような幸運に恵まれることがある、という意味。能力や努力に関係なく、何かを得たり成功した人に対して、冷笑的なコメントで使うことが多い。n で終わる単語が5回も登場することで、韻を踏んだ表現になっている。

Wer zuerst kommt, mahlt zuerst.

最初に来た者が最初に粉をひく

「先んずれば人を制す」や「早い者勝ち」の意。昔、集落ごとに水車に集まって粉をひいたことが背景にあり、中世ドイツの重要な法書「ザクセン法鑑」に出てくることわざ。

最終更新 Freitag, 14 Februar 2020 11:15
 

KOMM HER, KOMM HER! DIE WINKEKATZE WINKT にしむらもも

KOMM HER, KOMM HER! DIE WINKEKATZE WINKT

著者:にしむらもも

発行元:まほろば社
2019年11月 刊行
ISBN: 978-3-9819820-3-9

KOMM HER, KOMM HER! DIE WINKEKATZE WINKT

「Komm her, komm her!(おいで、おいで!)」とまねき猫が手招きをすると、向こうからイチゴが溢れんばかりに入ったかごを持ったネズミさんが。もう一度、まねき猫が手招きすると、今度は卵のかごを背負ったニワトリさんがやって来た。それから、お次は……?やがて、たくさんの動物たちに囲まれたまねき猫。どうやら、みんなと一緒に何かおいしいものを作ろうとしているみたい。

KOMM HER, KOMM HER! DIE WINKEKATZE WINKT

ドイツでも人気のまねき猫が主人公になったユニークなストーリーと、かわいらしい動物たちを描き出したのは、ミュンヘン在住の絵本作家・にしむらももさん。2015年に小学館おひさま大賞を受賞した『くまのこライオンプース』(小学館)に続き、今作は初のドイツ語のオリジナル絵本だ。丈夫なつくりのボードブックだから、小さな子どもの手でもめくりやすく、赤ちゃんがなめたりかじったりしても安心。わが子の初めての絵本に、日本が好きなドイツの友だちやドイツ語を学び始めたばかりの人への贈り物に……。大切な誰かと絵本を楽しんだ後は、お腹が「ぐぅーっ」と鳴ること請け合い。

本書籍のドイツ国内販売店・通販
まほろば社 www.mahoroba.de

最終更新 Montag, 06 Januar 2020 13:24
 

エリザベート・ザントマン著 - 奪われたクリムト ―マリアが『黄金のアデーレ』を取り戻すまで

奪われたクリムト奪われたクリムト
マリアが『黄金のアデーレ』を取り戻すまで

著者:エリザベート・ザントマン
訳者:永井潤子、浜田和子

発行元:梨の木舎
2019年4月 刊行

ウィーン分離派の画家、グスタフ・クリムトの代表作の1つ「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 Ⅰ」。金と銀をベースにさまざまな模様が散りばめられたこの肖像画は「黄金のアデーレ」として知られ、現在は製作地ウィーンから遠く離れたニューヨークの新美術館に展示されている。今もなお多くの人々を魅了する絵画だが、かつてウィーンのユダヤ人が所有し、ナチによって略奪された美術品であることをご存知だろうか。そんな数奇な運命をたどった「黄金のアデーレ」の真実に迫ったのが、本著『奪われたクリムト』である。

絵のモデル、アデーレの人物像をひも解き、この絵画の返還をめぐって闘ったアデーレの姪、マリアに光を当てたのは、ドイツ人のエリザベート・ザントマンさんだ。出版社の経営者として女性による女性のための作品を世に送り出してきた彼女だが、この2人の女性の人間的な強さに魅せられて自ら筆を執った。また本著の訳者で在独ジャーナリストの永井潤子さんも同じく彼女たちの物語に惹かれ、翻訳を決意したという。ナチによる「略奪美術」がテーマである一方で、時代に翻弄された女性たちからは、権利を勝ち取るために闘い続けるという人間らしいあり方がまざまざと伝わってくる。絵画に描かれたアデーレが、以前よりも強く凛として見えるのは気のせいではなさそうだ。


最終更新 Montag, 06 Januar 2020 12:16
 

熊谷徹 - ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか?

ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか?

著者:熊谷徹

発行元:青春出版社
2019年2月 刊行

毎日のように残業で変な時間に夕食を取ったり、休日出勤がない週末は決まってショッピングに出かけ、有給休暇はもちろん消化できず……日本で働いていた頃は、自分も含めこんなふうにせわしない人ばかりだった。一方ドイツで働き始めてみると、涼しい顔で定時に仕事を終わらせ、夜は家族や友人とゆっくり過ごし、長期休暇で2~3週間の旅行へ出かける、そんなドイツ人たちが眩しく見えて仕方ない。それなのに、ドイツの労働生産性は日本のそれを大きく上回っている。そんなドイツの「豊かさ」の理由を、在独29年のジャーナリストの熊谷徹さんが、さまざまな角度から検証したのが本書である。

過剰なサービスがないからコストがかからない、お互い様だから皆が長期休暇を取れる、消費意欲が低いから買い物にお金をかけない、エコロジー好きだからそれが政治の重要なテーマにもなる。読めば読むほど、日々感じる「ドイツあるある」がドイツ人の豊かさを支えているように思えてくる。最後の章では、日本でドイツ的な暮らし方や考え方をどう取り入れたら良いか、熊谷さんからのアドバイスも掲載。ドイツに住んでいる人なら、この国の暮らしに馴染むためのヒントにもなるはず。うんうん、とうなずきながら読んでしまったあなたは、もうすでにドイツ人になりかけているのかも……?


最終更新 Montag, 06 Januar 2020 12:15
 

[新装改訂版]ベルリンガイドブック

[新装改訂版]ベルリンガイドブック[新装改訂版]ベルリンガイドブック
歩いて見つけるベルリンとポツダム 13エリア

著者:中村真人

発行元:ダイヤモンド・ビッグ社
2019年3月 刊行

本誌連載「ベルリン 発掘の散歩術」と「私の街のレポーター」でお馴染みのベルリン在住ライター・中村真人さん。ベルリンの壁崩壊30周年を迎える今年、中村さんの人気著書『ベルリンガイドブック』が新装改訂版として生まれ変わって登場。代表的なミッテ地区やクロイツベルク地区からちょっとマニアックな地域まで、それぞれ個性豊かなエリアの解説をバージョンアップし、さらにフリードリヒ大王が愛した宮廷都市・ポツダムのガイドも加わって、ますます充実した内容のガイドブックとなっている。

面白いものが集まりやすいという首都ならではの良さもあるベルリンだが、実際にはその魅力はもっと複雑だ。それは、ベルリンという街がたどってきた歴史に秘密があるのかもしれない。例えば、ナチス時代や東西分裂時代の面影が街中のそこここに残っていることは、この街を特別にしている理由の1つ。そのような知らなければ見逃してしまいそうなポイントも、本書では歴史的背景とともに丁寧に解説。それと同時に、この街に18年暮らす著者が定点観測してきた、日々変わりゆくベルリンの魅力も語られている。ベルリンの街を歩くときは、ぜひ本書を片手に散策してみよう。訪れるたびに新たな発見があるこの街へ、きっと何度でも足を運びたくなるだろう。


最終更新 Freitag, 24 Mai 2019 12:53
 

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