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新春エッセイ・終戦70周年によせて 父と戦争

終戦70周年によせて 父と戦争

イラスト: ©Maki Shimizu 福田 直子
プロフィール
東京生まれ、コラムニスト。雑誌編集者を経てフリーに。 ミュンヘン在住。著書に、『大真面目に休む国ドイツ』『休むために働くドイツ人、働くために休む日本人』『日本はどう報じられているか』(共著)など。現在、戦争記念碑 に関する本を執筆中。

昨年亡くなった父は、大の「海軍マニア」だった。 大正生まれの父は、太平洋戦争の終戦間際、学徒 動員で海軍に入隊。職業軍人ではないが、帝国大学生向けの「短期に限って現役(通称「短現)」という期間限定のプログラムで勤務し、海軍主計、士官幹部候補生となった。そのときの軍隊での経験は、相当強烈だったそうだ。私にとって戦争の時代は、父の青春と重なる。

海軍にまつわる話は、子どもの頃から父にあれこれ聞かされた。遅刻したら往復びんたをくらったとか、船の甲板から滑って海へ落ち、もがいているうちに泳げるようになったとか(そのせいで私も幼少時に海やプールに落とされ、逆に水が怖くて泳げなくなった)。私が子どもの頃は毎朝、家中に父の起床号令「そーよーこーし」(そう聞こえた)が鳴り響いた。これが軍隊の起床命令である「総員起こし」であると知ったのは、随分後のことである。「総員」といっても、我が家には子どもが2人しかいなかったのに……。

父が元気な頃は、弱音を吐くたびに「貴様の精神を叩き直してやる!」と、よく叱咤激励された。いかにも不条理なこの「精神論」は、海軍で受けた「洗礼」による。精神力だけで戦争に勝てるはずはないが、日本があれだけ厳しい戦争に耐えられたのも、若者への徹底的な軍隊教育があったからに違いない。勉強が大好きだった父と違って学校があまり好きではなかった私が、今日はお腹が痛いから学校を休みたい」と弱音を吐けば、「学校を休むとは何事だ! 這ってでも行け!」と怒鳴られ、仕方なく学校へ行き、保健室で休んでいたこともある。

父の海軍の先輩には、作家の阿川弘之氏がおられる。娘である作家の阿川佐和子氏も、ちょっと文句を言っただけで、「誰のおかげでメシを食っていると思っているんだ!」と怒鳴られたとか。この世代の日本男児を父に持てば、娘と言えどもお構いなし。幸か不幸か、こういう父親の下では不登校や引きこもりになどなっていられない。彼らの中には、戦死した同胞たちの分も生きなければ申し訳ないという気持ちが強かったのだ。

イラスト: ©Maki Shimizu
イラスト: ©Maki Shimizu

戦争にまつわる悲惨な話も、たくさん聞かされた。ある同級生は特別任務を命ぜられ、日本からマダガスカルまでの片道分のみの燃料を積んだ1人乗りの潜水艦で諜報活動に行かされた(一体、調査内容を本土にどのように報告していたのだろうか)、硫黄島行きを命じられた同級生が顔面蒼白となっていたこと(硫黄島では戦死率が極めて高かった)、東南アジアの山奥でひどい目に遭った陸軍の同級生のことなど。「ああ、また戦争の話か」と、大抵の場合は聞き流していた。私の同級生の親が体験したのは学童疎開がせいぜいで、戦争に行ったという人はいなかったこともあり、「うちの親は年を取っていてどこか変だ」と内心ずっと思っていたのだ。しかし今になって、もっと真剣に聞いてあげれば良かったかなと、少し後悔している。

父は、「後ろ向きになってはいかん。前進あるのみ!」と、繰り返し言っていた。戦争を体験した世代には、芯の強い人が多かったようだ。それでも、父をはじめとする戦中世代は、「日本がなぜ米国のような大国と戦争状態に突入したのか」という命題に、生涯付きまとわれた。父が自ら希望し、かつての敵国であった米国への駐在が決まったとき、我が家は飛行機の中継地のハワイで真珠湾メモリアルに、赴任先の首都ワシントンに着いたときは真夏の炎天下、真っ先に戦没者が眠るアーリントン墓地の硫黄島記念碑を見に行った。まだ1ドルが360円だった頃の話である。父とはよく戦争映画も一緒に観た。私がいまだに話題の戦争映画を見逃さないのは、父の刷り込み教育による。

一方、父は旧制高校時代にドイツ語を第1外国語として学び、大のドイツびいきでもあった。父は会社に勤めてからもずっとドイツ語会話のレッスンを続け、ドイツと名の付くものにはすべて関心を示した。銀座のドイツ料理レストランへ行くたびに、黒パンを買って帰るのが好きだった。引退してからは、ボランティアで日独協会のニュースレター編集委員を務め、これを生きがいとしていた。そんな父の影響からか、私が大学卒業後に「ドイツに留学したい」と言うと、父は「ミサイルが飛んでくるぞ」と言った。無理もない。時代は冷戦の真っただ中で、私が住んだドイツの大学町では春の軍事演習で寮近辺を戦車が走っていた。その轟きに、欧州には、日本にない緊張感があるものだと感じた。それでも、平和な時代に生まれた者としては、戦争に対するリアルな認識に欠けていたように思う。すっかりドイツかぶれになって帰って来た私が夕食時に、食卓にろうそくを灯すと、父に「(灯火管制の頃の)戦時中を思い出すからやめてくれ」と言われた。一事が万事、とにかく父にあっては、何から何までが戦争と結び付いているようだった。

現在、再びドイツに住むようになって実感するのは、この国の戦後もまだ終わっていないということだ。ドイツの著名な言論人が、「テレビでナチス・ドイツの犯罪が放送されるたびに目を背けたくなる」とコメントしていたが、外国人の私でさえ“またか”と思うほど、日本人が想像する以上に戦争やナチスに関する報道が多い。しかし、ドイツが戦後、長い時間を掛けて欧州社会に溶け込もうと努力し、いかにナチスによる被害を受けた国々との和解に尽力してきたかについて、日本には十分に伝わっていない。その証拠に近年、日本では「ナチスの罪は日本と同等ではない」という論理が横行し、時代はなんだか逆行しているようにさえ感じられる。

今年は戦後70年。日本もドイツも、戦争を体験した世代がすっかり減った。戦争の悲惨さを語ってくれる人間が身近にいなくなるにつれ、生々しい戦争の記憶も遠ざかっていく。最近はすっかり平成生まれの人が増え、そのうち「昭和生まれ」というだけで年寄り扱いされることになりそうだ。はたして、昭和の時代から学ぶべきものは何なのか。願わくば、「平成」という名にふさわしい時代となるよう、新しい世代の活躍に期待したい。

最終更新 Dienstag, 02 Juli 2019 11:07
 

「ベルリン・読書テーブル」ドイツの慈善事業活動を追跡

人生の早い時期から本に接することで豊かな想像力や感性が育まれる「ベルリン・読書テーブル」

誰もが子どもの頃、本を読んで、言葉の背後に広がるファンタジーの世界に胸躍らせた経験を持っているだろう。しかし、様々な事情によってこの当たり前のことを体験できずに幼少期を過ごす人が、ドイツには大勢いる。「Berliner Büchertisch(ベルリン・読書テーブル)」は、どんな環境であっても、読書によって得られる貴重な体験を、できるだけ多くの人にしてもらいたいと、読書促進活動に励む団体。運営者の1人、コーネリア・テメスヴァリさんに団体の活動内容と意義についてうかがった。

Berliner Büchertischとは?

Berliner Büchertisch2006年にベルリン・クロイツベルク地区で設立された非営利団体。本を買う余裕がない人々に本に接する機会を持ってもらうことを目的に、市民から寄付された古本を同地区と隣接のフリードリヒスハイン地区の3店舗で低価格で販売しているほか、ベルリン市内とブランデンブルク州の学校図書館や託児所などに寄贈する活動を行っている。ベルリン・ブランデンブルク州学校図書館共同体会員として、優良な図書館を表彰する「学校図書館賞」を主催。
buechertisch.org

1人の母親の思い付きから生まれた自助活動

第2次世界大戦後の復興とその後の高度経済成長期、西ドイツは好景気に沸く一方で、深刻な労働力不足を抱えていた。そこで受け入れたのが、「ガストアルバイター」と呼ばれる外国人労働者。南欧やトルコなどから来た働き盛りの男性たちは、建設作業などのきつい労働をこなした。当初彼らはドイツ社会から、当地での仕事が終われば母国へ帰る「客人」とみなされていたが、やがて家族を呼び寄せて定住し、独自の生活インフラを築き、それが2、3世へと受け継がれていく。クロイツベルクは、そんな移民たちが集中するエリア。そこでは、どうしても格差や貧困などの社会問題が深く根を下ろしてしまう。特に移民の出自を背景に持つ子どもたちの教育は、自治体の悩みの種。そこで「ベルリン・読書テーブル」は、読書の促進を通して地域の教育レベルの向上に一役買っている。

創設者はアンナ・リヒトヴェアさん。大学を中退し、無職で2人の子どもを抱え、将来の展望も持てず途方に暮れていた彼女は、あるとき家の中を見回して、もう読まない本が溢れていることに気付く。そこでふと、「要らない本を抱えている人はほかにもいるはず!」と思い立ち、自転車でベルリン市内の家々を回って古本を集め始めたのだ。

「彼女は小さな店舗を借りて、道行く人々にチャリティー団体への参加を募り、寄付を呼び掛けました。集まったのは主に失業者や経済的に困窮している人、精神的な問題を抱えている人たちで、設立当初は自助団体の性格が強かったと言えます」。その後、団体は徐々に規模を拡大し、今では約30人のメンバーを抱える。過去に薬物・アルコール中毒だった人、複雑な家庭環境の下で育った人、障がい者作業施設で働いていた人のほか、学生や民間企業での勤務経験を持つ人もいる。「同じ悩みや問題を抱える人と、いわゆる普通の人が混在するチャリティー団体は、ドイツでは珍しいですね。私自身、ここに所属する前は大学の研究員でした。ここでは、大学卒のようにエリートばかりではなく、様々な背景を持つ人が一緒になって社会的、政治的に意義深いことをしているという実感が持てます」

読書を、学校だけでする行為にとどめない

同団体が実施している活動の柱は大きく分けて3本。うち2つが、「Ein Kind, ein Buch(子ども1人、本1冊)」と「Berliner Lesetroll(ベルリン読書トロリー)」という子ども向けのプロジェクトだ。クロイツベルクとフリードリヒスハインの3店舗で販売している古本を、子どもなら誰でも1日1冊、無料で持ち帰ることができるというのが「子ども1人、本1冊」の仕組み。「もちろん、本は学校や地域の図書館でも借りられますが、ここの本は『自分のもの』にできます。読み終わったら友達に貸したり、あげたりすることもできますしね」。無償で本が手に入ることを知り、頻繁に書店を訪れるようになる子どもは多いそうだ。

一方、読書トロリーはクロイツベルクの店舗に地区の小学校の1クラスを集め、小さなキャリーバッグ(トロリー)に本やDVD、CD、おもちゃなどを詰め込んで学校へ持ち帰り、クラス内で回し読みをするというもの。トロリーの本は家に持ち帰って、家族と一緒に読んでも良い。子どもたちにとって、「読書」を学校で行うものにとどめず、家庭へ広げていくことが狙いだ。貸与されたトロリーは、1年後に書店に戻される。人気が高いのは冒険小説や少年探偵もの、海賊や騎士などをテーマにした本だという。

そして第3の柱は、寄付された本を近隣の施設に寄贈するというもの。対象は主に学校図書館だが、刑務所内の図書館や難民受け入れ施設などもそこに含まれ、これまでに本を寄贈した施設は約230カ所に上る。さらにはオンライン販売や、問い合わせがあれば国外発送も行うなど、まさに世界を股にかけた活動を展開している。

「社会的焦点」で、子どもの可能性を広げる

コーネリア・テメスヴァリさん
大学研究員時代に活動に参加し、現在はプレス
担当としてフルタイムで勤務する
コーネリア・テメスヴァリさん

同団体が読書普及活動を行う背景には、クロイツベルクやフリードリヒスハインが市内でも特に多くの貧困層の集中する「社会的焦点(Sozialer Brennpunkt)」で、子どもに本を買い与えることができなかったり、親が読書を教育の優先順位に置いていなかったりする社会構造がある。現在では、停滞地域に高級層が移り住むことで一帯が豊かになる「ジェントリフィケーション」も一部では起きているが、子どもに読書をさせる余裕がない家庭があるのは事実。加えて、学校図書館の本不足がこの問題に追い打ちを掛けている。ドイツの学校図書館は長年、本不足に悩まされており、閉鎖を余儀なくされているところもある。図書館への公的助成金給付は皆無で、設置する本の大部分を寄付に頼っているためだ。教科書を除いて、休み時間や放課後に読める本は、図書館がなければ親に買ってもらうほかないが、それがかなわない子どもは多い。同団体は、そのような子どもたちに読書の機会を積極的に与え、言語教育の面でも一役買うことに存在意義を見出している。

 「クロイツベルクには移民や伝統的な労働者階級が多く、十分な教育を受けられずに育つ子どもたちが大勢います。親が子どもにちゃんとした教育を施したいと思っても、社会や行政、法制度がそれを阻んでいるケースが多いのです。また、教師もそれらの子どもたちを教育からは縁遠い生徒とみなし、はなから『大学進学を目指すギムナジウムへの入学は無理』と決め付けてしまうことがあります。小学校4年生の段階で将来の進路選択を迫るドイツの教育制度において、学校を卒業していなかったり、職業訓練を修了していない親の元で育つ子どもの将来の可能性は極端に狭められるという研究結果も出ています。だからこそ、彼らへの支援が必要なのです」

同団体はまた、インターネットの普及と利用者層の低年齢化に伴う「本離れ」も危惧している。子どもたちがコンピューターの前で過ごす時間が格段に増えている現代、本がそこに入り込む余地は限られつつある。ただそれは、本が消滅することと同じではない。団体のメンバーは活動を通して、子どもたちに本と接する機会を与えさえすれば、彼らはたちまち本の虫になることを実感している。

「読書トロリーを体験した生徒のフィードバックを聞いていると、妹弟に読み聞かせたり、クラスの友達と読んだ本の感想を語り合ったりする中で、彼らが特にけんかをしたときの仲直りの仕方や障がい者への接し方など、コミュニケーションや仲間意識、道徳に関する知識を自ずと学んでいるのだと分かります。ドイツ語とトルコ語、ドイツ語とイタリア語など、2カ国語表記の本を希望する声も多いんですよ。クラスメイトに外国語を話す子がいれば、読み比べるという楽しみ方もできますからね。これらは、1人でコンピューターに向かっているだけでは絶対に得られない体験です。本はデジタル技術が発達した今日なお、子どもたちを喜ばせる大きな魅力を備えていると信じています」

本が、地域住民の交流の活性剤に

「読書トロリー」
クラスの皆で本の回し読みをする「読書トロリー」は
子どもたちに大好評。「来年もやりたい!」という声が
絶えないのだとか

書店には日々、児童書から専門書、小説、アート作品集、写真集まで、ありとあらゆるジャンルの本が持ち込まれるが、それらを古本市場の相場と照らし合わせつつ、1ユーロからの廉価で販売している。レアなものは優先的にオンラインで販売するなどして、できる限り売れ残らないよう工夫。売り上げを職員の報酬や読書促進プロジェクトの運営費に充てるほか、一部を学校図書館に寄付している。

同団体は読書の促進のほかに、団体の活動に携わるメンバーに職業面で展望を与えることを目的にしている。しかし、最大の困難もまたここにある。つまり資金繰りの大変さだ。職員の多くはパートタイムだが、本を回収し、どの施設に何を送るかを考えて仕分けるというシステムはかなり煩雑で、「可能ならフルタイムの職員をもっと増やし、報酬も引き上げたい」というのがメンバーの本音だ。

運営の難しさは、それだけではない。設立以降、団体はたびたび活動中止の危機に見舞われた。数年前、クロイツベルクの店舗付近で大規模な火災が発生し、中の本がほぼ全焼した際は、近隣住民がボランティアとして駆け付け、再建を手伝ってくれた。また、約1年前に創設者のリヒトヴェア氏の引退が決まった際も存続が危ぶまれたが、メンバー全員が協同組合を立ち上げる方針で一致し、難を乗り切った。そして今は、近隣住民にとって、読む喜びを味わいに来る心のオアシスとなっている。

現在、団体は読書トロリーを幼稚園に普及させようとしている。「本に触れるのに時期尚早ということはありません。できるだけ人生の早い段階から本に慣れ親しむことで、豊かな想像力や感性が育まれるのです」。テメスヴァリさんの言葉には、読書の楽しみを幼い子に届けたいとの思いが溢れている。このほか、通りや区役所に力車や書棚を置いて、誰もがそこに不要となった本を置き、そこから持ち帰ることができる「プレゼント用の本の棚(Bücherverschenkregal)」や、地域で面白い社会活動に携わる人を紹介すべく、彼らに実際に料理を作ってもらいながらその素顔に迫るレシピ付きポートレイト『クロイツベルク・クッキング(Kreuzberg kocht)』『フリードリヒスハイン・クッキング(Friedrichshain kocht)』を発行するなど、本を軸に活動の幅を広げている。また、今年試験的に始めたプロジェクト「読む場所(Ein Ort zum Lesen)」も今後、軌道に乗せたいという。これは、1933年にナチス・ドイツによって行われた焚書を記憶し、犠牲となった作家を追悼する、ベルリン市共催の読書・朗読会で、子どもたちに歴史に対する意識を喚起することを目指している。

「私たちの引き出しにはアイデアがいっぱい詰まっていますが、すべてに手を付けるわけにはいきません。資源は限られていますから」と話すテメスヴァリさん。チャリティーである以上、資金の問題は常にメンバーの頭をもたげる。その打開策の1つとして、公的支援を得ることが今の目標だ。難関だが、越えられない壁ではないはず。なぜなら、少しでも多くの人を本の中の壮大な世界へ誘うという崇高な使命と、賛同者の熱意に支えられているのだから。

ドイツのチャリティー事情

ドイツ連邦統計局によれば、同国内の昨年の寄付金総額は約74億ユーロ(政治目的のもの、税控除の対象とならない寄付を除く)。うち3分の1が特定の団体や活動に繰り返し送金する定期寄付で、寄付という行為が市民に広く根付いていることがうかがえる。

大規模なチャリティー団体としては、難病を抱えていたり、経済的に困窮している子どもの支援のために寄付を募る大衆紙「ビルト」主宰の「子どもたちのためのハート(Ein Herz für Kinder)」や、世界の災害・伝染病の発生地域、貧困地域を支援する「ドイツは助ける(Aktion Deutschland hilft)」などが有名。過去には、「ドイツ音楽ケア支援協会(Hilfsbund für Musikpflege)」という音楽の国ドイツならではの団体も存在した。これはハンガリー系ユダヤ人ヴァイオリニストで音楽教育者のカール・フレッシュが第1次世界大戦後の1920年に、音楽をする環境が失われたドイツの音楽家たちを助けるために、ベルリンに設立した団体で、36年6月にナチス・ドイツに活動を禁止されるまで、貧困にあえぐ音楽家を支援した。

ドイツと言えば、今や環境大国としても世界的に認知されており、自然を尊ぶ精神はチャリティー活動の形でも表れている。その1つが、「Plant for the Planet」というプロジェクト。始まりは、2007年にバイエルン州に住むフェリックス君(当時9歳)が学校で行ったプレゼンテーションで、彼はアフリカで30年間に3000万本の木を植えたという人物にヒントを得て、世界中の子どもたちが自分たちの住む土地に100万本の木を植えることを提案。これが国連環境計画(UNEP)によって評価され、地球の緑化プロジェクトとして発動。3年後にはドイツ国内で100万本の植樹が達成され、現在では、子どもたち自身が、ほかの子どもたちに環境保護の意識を喚起するための講演を行うなど、環境チャリティー団体としての地位を確立している。

 
最終更新 Donnerstag, 08 Januar 2015 16:14
 

フォトコンテスト2014 受賞者発表!

独・仏・英 ニュースダイジェスト主催
フォトコンテスト2014
受賞者発表 !

既に遠い記憶となりかけた思い出が、まざまざとよみがえってくる。
いつも見慣れているはずの何げない光景が、違った輝きを見せる。
海外生活を送る独・仏・英ニュースダイジェストの読者の皆様と、
写真を撮ることの楽しさを共有したいとの願いから始まった
フォトコンテストは、4回目を迎えました。
今年も力作がそろった数々の写真の中から、受賞作品を発表いたします。

マチュア部門大賞

「アリゾナの夕焼け」
ルグラン 青木祐子 さんフランス

「アリゾナの夕焼け」 ルグラン青木祐子さん

まさか自分の作品が大賞に選ばれるなんて、初めて知らせを聞いたときには信じられませんでした。本当にうれしいです。この写真は2014年8月に米国アリゾナ州セドナ市で開催されたツアーに参加したときに撮りました。スピリチュアルな場所なので、そうした特別な雰囲気が感じられるよう背景を意識してシャッターを押したことを覚えています。また重いカメラを使用していたので、カメラを落としてしまわないように気をつけました。写真のモデルとなったツアー・ガイドのサラさんが、大自然と一体になって写っているところが気に入っています。

審査員コメント旅の思い出を扱った主題が秀逸です。写真に写った光が美しい。構図のバランスもきちんと取れています。さらに、夕陽を眺めている被写体がつくり出す、何とも言えない雰囲気が素晴らしいと思います。雰囲気を写真で捉えるというのは、非常に難しいですよね。世の中には「雰囲気を捉えた写真」が確実に存在するにも関わらず、どうすればそのような写真を撮ることができるかを説明するのは難しい。どんな雰囲気を残したいのか、その雰囲気を捉えるためにはどんな構図にすればいいか。それを考えながら、何度も撮り続けるしか他に方法はないのかもしれません。 by Canon Europe

キッズ部門大賞

「妹」
クネル翔音 さん(10歳)フランス 

「妹」クネル 翔音 さん(10歳)

今年の夏、インドネシアのバリ島の海岸で散歩をしていたときに、妹が気持ち良さそうに海岸を走っていたので、写真を撮りました。その際に心掛けたのは、太陽の光がカメラのレンズの中に入りすぎないようにすること。出来栄えとしては、妹が「走っている」という感じをよく捉えることができたと思います。私が写真を撮るときに普段使用しているのは、お母さんが昔使っていたカメラ。来年の夏は日本に行く予定なので、日本でしか撮ることのできない、日本らしい写真をいっぱい撮りたいです。

審査員コメント子供が楽しそうに遊んでいる姿をうまく捉えていますね。何よりも海に反射する光が美しい。空と海をバランス良く入れ込んだ構図も素晴らしいです。前方には走る子供と太陽の光の反射、中央やや後方に波、そして遠景には水平線と空。よく見れば、この写真は幾つもの異なる層によって構成されていることが分かります。遠方まで広がる景色を撮る際には、前方に何を置くかが重要です。前方に何もなければ、退屈な写真になってしまう恐れがあるからです。本作品は、遠くの景色と前方のモデルのバランスが取れたまさにお手本のような写真ですね。by Canon Europe

マチュア部門特別賞

「ラベンダー畑」
稲葉政文 さんイギリス 

「ラベンダー畑」稲葉政文さん

8月下旬にロンドン郊外サットンのラベンダー畑に出掛けたときに撮影した写真です。ラベンダー自体は既に花が枯れているものが多く、満開とはいきませんでしたが、天気が良くて暖かい日の光がちょうど良い具合に入ってきました。娘が動き回るので、いろいろなことに気を遣う時間はありませんでしたが、とにかく構図だけには気をつけて、娘、花、そして空がうまく収まるよう心掛けました。娘の服装がラベンダー畑にマッチしているのと、不思議そうに自分の手を見つめているところが自分でも気に入っています。

審査員コメント写真に写っている子供の顔に注目してください。子供がカメラのレンズではなく、ほかのものに興味を示している瞬間を捉えたという点にこの写真の最大の特徴があります。周囲のものに多大な関心を払っているということが如実に分かる表情ですね。画面に縦と横をそれぞれ3分割する線を設定し、その線が交わる点上に被写体を置くという「3分割法」に則った構図も完璧です。また子供と同じ低い視点から撮影しているという点にも工夫を感じます。こうして低い位置で撮るというのは、写真に「気持ち」を吹き込みたい場合に有効なテクニックです。 by Canon Europe

「もしもし こちらアザラシ」
一柳絵美 さんドイツ

「もしもし こちらアザラシ」一柳絵美 さん

9月にヘルゴラント島という北海に浮かぶ小さな島を訪れた際、海岸沿いで何十頭もの野生のアザラシが、気持ち良さそうに昼寝をしている姿を目にしました。その中に、寝ぼけまなこで電話に出ているかのような格好の1頭を発見。あまりの可愛らしさに感激し、その表情を逃すまいと、できるだけズームインして、たくさん撮影したうちの1枚がこの写真です。受賞できるとは全く考えていなかったので、とてもうれしいです。動物が好きなので、これからも自然な表情を浮かべる動物の写真を撮っていきたいと思います。

審査員コメント野生動物の一瞬の動きを捉えており、タイトルとマッチした、ユーモラスでインパクトのある作品だと思います。アザラシののんびりした表情や、「もしもし?」と電話をしているかのような可愛らしいしぐさ。しかし、その首の傷跡からは野生生活の厳しさが垣間見られます。このアザラシの人生までも写し出しているかのようです。今回の応募作品には、ポストカードになりそうな奇麗なものが多かったのですが、その中で最も動きを感じられる作品でした。「もしもし?」の後に続くアザラシの言葉が何であるかは、見る人の想像力によって違ってくるのでしょうね。 by Steigenberger Frankfurter Hof THE SPA

「白鳥の湖」
ジャンフランソワ・ジェニー さんフランス 

「白鳥の湖」ジャンフランソワ・ジェニー さん

娘の夏休みを利用し、7月下旬に家族皆でマレーシアにて夏のヴァカンスを過ごしました。クアラルンプール滞在中にバード・パークに行き、そこで数羽の水鳥が湖上に浮かんでいる姿を見て、あまりの美しさに魅了されシャッターを切りました。それぞれの水鳥の動きが異なるので、全体のバランスを取り、優雅な雰囲気が表現できるように気を付けました。チャイコフスキーの「白鳥の湖」を連想し、あたかもダンスをしているかのような水鳥の姿が美しく撮れたところが気に入っています。これからは言葉では表現できない自然の美しさを撮りたいと思っています。

審査員コメントどこにでもあるような池の風景ですが、そこに鏡のように池に映り込んだ自分を見ている右上の水鳥の姿が印象的です。経済、宗教、人種間での民族主義の台頭、さまざまな理由で少しずつ世の中がまたおかしくなりつつあるのを実感する時代となりました。そんな時代にあって、この一つの限られた空間の池の中で、いろいろな方向を向きながら、群れの中で睦まじく暮らす一家。そして鏡のように自分に問い掛けている一羽の鳥を見て、一つのメッセージを含む写真なのでは?と感じました。自分の子供たちの次の世代が平和であればいいのですが。 by GUILOGUILO

「Trackstand」
斉藤真大 さんイギリス

「Trackstand」斉藤真大 さん

入賞という思いもよらない結果に驚いたと同時に、うれしい気持ちでいっぱいです。この写真は、夏休みに友達が僕の住む町に来て、自転車に乗ったり、写真を撮ったりしながら遊んでいたときに撮影したものです。自転車の骨組みと、背景と人物のバランスを考え、友達がかっこよく見えるように撮ろうと心掛けました。友達をいつもよりずっとかっこよく撮れたことがうれしかったです。普段から一眼レフカメラで風景や人々を、またスクーターやスケートボードの動画を撮ったりしています。今後はスポーツに関する写真と動画をもっと撮りたいです。

審査員コメントグレーの地面と茶色いレンガの背景が、主人公の青年と自転車をくっきりと、そして鮮やかに引き立てており、構図の取り方も絶妙です。さらに手前の最下部において水平に引かれたラインによって、写真の奥行きと立体感が強まっていると思います。全体の落ち着いたトーンに、庭の花木の色合いがほのかなスパイスとして加わっているあたりにもセンスを感じますね。曇り空の下に広がる何げない日常を、柔らかく、そして温かく感じることができる1枚です。 by 宝酒造株式会社

キッズ部門入賞

「秋のコロッセウム」
今村颯輝 さん(11歳)ドイツ 

「秋のコロッセウム」 今村颯輝 さん

10月12日にクサンテンという町で撮った写真なのですが、雲一つない天気で気持ち良い日でした。そのとき、コロッセウムの中をおばあさんが孫を連れて歩いていたのです。日本にいる祖母とは今は遠く離れているので「おばあちゃんと散歩できていいな」と思いながら撮りました。僕は高いところが好きなので、高い位置から撮ろうと、自分の視線より高く撮れるよう手を頭の上まで伸ばしてコロッセウム全体が入るようにしました。普段、写真を撮るのは家族で出掛けて気が向いたときくらいです。ドイツでは、日本にはない建物や風景を撮りたいと思っています。

審査員コメント広いコロッセウムの中で、おばあさんとその孫と思われる2人が仲良く手をつないで歩いている姿が、とてもほのぼのとしていて印象に残りました。撮影された方は、この写真に写った2人のように、コロッセウムの真ん中に家族と一緒に立ったらどんなに楽しいことがあるだろう、果たしてどのような景色が見えるのだろう……と、きっといろいろなことを想像しながら撮ったのではないかと思います。写真を通じて家族の絆を感じさせてくれたところが、入賞作品として選んだ決め手となりました。 by Paris Miki International GmbH

キッズ部門入賞

「猫ちゃんは可愛かった」
伊藤雅珠 さん(6歳)フランス

「猫ちゃんは可愛かった」伊藤雅珠 さん

この写真は、学校の帰りに仲良しのお友達と公園に行ったときに撮ったものです。お友達がダイジェストのコンテストに応募するというので一緒に応募したくてお花をたくさん撮っていたら、猫ちゃんが来て、可愛かったので撮りました。自由にしている猫ちゃんを撮りたかったので、そこを注意して撮りました。猫ちゃんのポーズと目の表情が気に入っています。使ったのはママのカメラ。普段は貸してもらえないけれど、このときは応募したくてお願いをして貸してもらい、たくさん撮ることができました。本当はもっともっと毎日撮りたいです。

審査員コメントまず、猫の意志のある目が良いと感じました。大人だとなかなかこのような構図は撮らないのではないでしょうか。子供だからこそ撮れた写真であり、そのときの雰囲気がよく伝わる、とても素敵な写真です。今回の応募のために、お母さんからカメラを借りて写真を撮ったということですが、せっかく入賞されたので、これからも続けて写真を撮っていただきたいですね。周りにあるさまざまなものをよく観察し、そのときにしかない時間を写真に残していってください。これからのますますの成長を応援しております。 by BOOK OFF

キッズ部門入賞

「雨の日のクモの巣」
ヘインズ朋樹 さん(7歳)イギリス 

「雨の日のクモの巣」」ヘインズ朋樹 さん

僕の写真が入賞したことを、お母さんから教えてもらいました。とてもびっくりしましたが、うれしいです。写真を撮ったのは、学校から帰る途中の道。雨がやんだ後にできたクモの巣にたくさん付いている水滴とクモを見つけました。クモが逃げてしまわないように、そしてクモの巣や木に触って水滴が落ちないように気をつけました。きれいな形をしたクモの巣に、水滴がキラキラ光ってきれいなところを上手く撮ることができたと思います。普段は家族、旅行の風景、庭の鳥や花、自分で作ったレゴや絵の記録を撮るのが好きです。これからは動物も撮りたいと思っています。

審査員コメントまるで宝石のように光る雨滴と、カラフルなクモの存在感が際立っています。またクモの巣の背景に広がる緑いっぱいの自然が、手前に見える雨水の瑞々しさとクモの生命感をより一層引き立てているようにも思えます。暗くそして雨続きであるがゆえに、ともすると陰鬱な気分になりがちな英国特有の天気の中で、日常的な風景の中からこのような美しい自然を発見してしまう子供らしい視線が素晴らしいと感じたため、入賞作品として選ばせていただきました。 by JP Books

審査員総評

今年も水準の高い作品がそろいました。本コンテストは今年で第4回を迎えましたが、作品の水準が回を追うごとに向上していくのがはっきりと分かります。このため、秀作ぞろいの応募作品の中から大賞や入賞作品を選び出すという作業も年々難しくなってきており、審査員も頭を悩ますことが次第に多くなってきました。一例を挙げますと、本コンテストにおいては、これまで被写体を反射的に撮影したいわゆるスナップ写真が応募作品の中に多く見られました。ところが今回集まったのは、構図を練ったり、タイミングを計ったりと撮影に時間を掛けたとうかがえる写真ばかり。またカメラの機能が進化していることも、作品の水準が高まっていることの一因となっているのかもしれません。一方で、写真を撮影する際にその出来栄えを左右するのはカメラの機能ではなく、あくまでも撮影者の腕です。一体どんな写真を撮りたいのかを自身に問い掛けながら撮るのが、写真撮影を上達させるためのコツと言えます。 by Canon Europe

From News Digest

仏・英・独のニュースダイジェスト主催フォトコンテスト2014に数多くのご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。本企画は、読者の皆様からの参加に大きく依存する構成となっております。大切な思い出を写した写真を共有していただいた応募者の方々、またお忙しい中、コメントの提供などご対応いただいた大賞・入賞受賞者の方々、そして賞品を提供してくださったスポンサー企業の皆様に、社員一同、心より感謝申し上げます。

当選までの流れとしましては、例年と同様、まずはニュースダイジェスト社内で一次審査を実施。「審査員総評」でも紹介されていましたが、今年は各作品とも非常に凝ったものが多く、一次審査から難航しました。その後、各国審査員による最終選考を実施。大賞作品、審査員特別賞作品、各国入賞作品が決定しました。  

応募作品の中には、プロの手によるものと見紛うほどの高い水準に達した写真が数多くありました。一方で、実際に写真撮影の仕事を経験された方というのはほとんどいらっしゃらなかったようです。受賞後の感想をうかがった大賞・入賞の受賞者の方々が、口をそろえたように「まさか自分が受賞するとは思ってもみなかった」と仰っていたのが印象的でした。また受賞者の皆様は、普段から写真を撮るのが好きという方が多かったようです。撮ることにはそれほど自信はないけれども、写真展に行くのが好きと仰る方もいらっしゃいました。「好きこそものの上手なれ」という言葉の意味を、再認識したような気がします。

受賞者と賞品

    マチュア部門

  • 大賞: ルグラン 青木祐子さん
    Canon Europeより Canon EOS 100D Digital SLR Camera
  • マチュア部門特別賞: 稲葉政文さん
    Canon EuropeよりCanon PIXMA MG6450
  • 英国入賞: 斉藤真大さん
    宝酒造株式会社より清酒・焼酎・みりんのセット(200ポンド相当)
  • ドイツ入賞: 一柳絵美さん
    Steigenberger Frankfurter Hof より THE SPAのご利用券(250ユーロ相当)
  • フランス入賞: ジャンフランソワ・ジェニーさん
    新割烹のレストランGUILOGUILOよりお食事券 (200ユーロ相当)
  • キッズ部門

  • 大賞: クネル翔音さん
    Canon EuropeよりCanon IXUS 145
  • 英国入賞: ヘインズ朋樹さん
    JP Booksよりバウチャー(50ポンド相当)
  • ドイツ入賞: 今村颯輝さん
    Paris Miki International GmbH より 「Ray-Ban」キッズ用サングラス(70ユーロ相当)
  • フランス入賞: 伊藤雅珠さん
    BOOK OFFよりバウチャー(60ユーロ相当)

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最終更新 Freitag, 05 Dezember 2014 10:24
 

ベルリンの壁崩壊から25周年、記念式典開催

ベルリンの壁崩壊から25周年

ベルリンの壁崩壊から25周年東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」 が1989年に崩壊して、今年で25周年を迎えた。

四半世紀前、世界は東と西、共産主義圏と資本主義圏に分かれ、今とは異なる国境が世界地図の上に引かれていた。その境界が引き直されるという劇的な変化を経験した20~40代の世代に、それぞれのパーソナルヒストリーを話していただいた。

旧東ドイツ市民の生の声を通して、ベルリンの壁崩壊の歴史的瞬間を振り返る。
(インタビュー・構成:見市 知)


ヨアヒム・ガウク牧師が率いるデモに参加

キルステン・ヘルマンさん (1972年生まれ、当時16歳)
Kirsten Hermann

スタイリスト・ギャラリー経営者 / 当時ロストック、現ベルリン在住

キルステン・ヘルマンさんベルリンの壁が崩壊したというニュースを耳にしたとき、私の頭の中は空っぽになり、ただただ泣くことしかできませんでした。16歳の高校生の目から見たとき、東ドイツは自分の意見を人前で言うことに不安を感じたり、たとえ良い成績を挙げても大学に進学できなかったり、西ドイツにいる親戚を自由に訪ねることができなかったり……という社会でした。そういったことから解放され、いきなり新たな世界が私の目の前に広がったのです。

忘れられない思い出は、ベルリンの壁崩壊前の10月19日、ロストックで当時反体制派の牧師だったヨアヒム・ガウク氏(現連邦大統領)が指揮するデモに、友人たちと一緒に出掛けたことです。しかし、そのとき友人の1人がデモに参加することを直前になって躊躇しました。彼はその少し前に、西ドイツに住む祖母を訪ねるために当局に出国申請を出したばかりだったんですね。私ともう1人の友人は彼を説得しました。「今一緒に来れば、もうすぐ出国申請を出す必要はなくなるんだ。自分たちの行きたいところへ行き、住みたいところに住めるようになるんだよ」ってね。そして、ロストック市内のシュタージ(秘密警察)本部へ向かって行進したのですが、途中、通りに面した家々の窓に、デモへの賛同を示すロウソクの灯りがきらめいていたのを覚えています。

個人的には、東西ドイツ統一によって生じた「良いこと」の方が多く思い浮かびますが、今もロストックにいる友人知人の中には現状に不満を感じ、東ドイツ時代を懐かしむ人たちが少なくありません。しかし私は、そんな彼らとも心情的に通い合うものがあります。あの時代をともに経験した人にしか通じない「共通言語」があるんですよね。


壁が崩壊したとき、生まれて1日目だった

マクダレーナ・ブレーデマンさん(1989年生まれ、当時0歳)
Magdalena Bredemann

NPO職員 / 当時ドレスデン、現ライプツィヒ在住

マクダレーナ・ブレーデマンさんベルリンの壁が崩壊したとき、何を真っ先に考えたかですって? 私は、生まれてから1日しか経っていなかったんですよ。だから、あまり多くのことを考えることはできませんでした(笑)。

東ドイツのことについて聞かれても、私自身は体制が崩壊する前のたった1日しかそこに生きていなかったわけですから、人から聞いた話や本、メディアを通して得た知識でしか話せないのです。ですから、東ドイツの歴史について、たやすく断罪するようなことはしたくありません。

ただ、もし今もベルリンの壁があり、自分が東ドイツに暮らしていたとしたら……。旅行や言論の自由がない社会、個人的にも様々な制約がある中で生きなければならないのだと考えると、ぞっとしますね。

今、私は自分がどこへ向かうのかを自分で決められる社会、そして次の瞬間にもそれをフレキシブルに変更することができる社会に生きているわけで、そのことに対しては大変な満足感を覚えています。


国境や制約から解放され、自由に生きる幸せを感じる

クリスティアン・メアシュテット=ベルレットさん
Christian Meerstedt-Berlet(1979年生まれ、当時10歳)

イベント設営技師 / 当時ポツダム、現ベルリン在住

クリスティアン・メアシュテット=ベルレットさんベルリンの壁が開いた日のことは、実はよく覚えていません。ただ、翌日学校へ行ったら、欠席しているクラスメイトが何人もいました。後で聞いたら、皆家族で西ベルリンへ出掛けていたようです。当時、僕はベルリンの壁があること、その向こうに別の国があることは知っていました。そして、その国を訪れることができないということも。

初めて西ベルリンを訪れたときのことは、よく覚えています。スーパーマーケットに溢れる色とりどりの商品、マクドナルド……。それらを見たときのワクワクするような感覚は、その後、大人になってから初めてニューヨークを訪れたときにも覚えました。

東西ドイツ統一直後、僕の両親は失業し、3人の子どもを抱えて新たな仕事を探さなければならず、苦労したようです。しかし当時、僕ら子どもたちはそんなことを知らずにいました。ぜいたくな暮らしはできなかったけれど、何ら不足を感じたことはありません。

今の自分が当時の東ドイツに生きていたとしたら……。体制に反発を覚えてシュタージに監視されていたんじゃないかと思います。それに僕はテクノ音楽が好きなので、東ドイツで禁止されていたテクノのコンサートに出掛けて行って、問題を起こしたんじゃないかな。でも、家族を置いて西ドイツへ行こうとはしなかったと思いますね。

今、僕はベルリンの旧西エリアに住んでいて、毎日のように旧国境を越えて旧東エリアにある会社に通っています。僕の妻は旧西ドイツのケルン出身です。このように、かつてあった国境や制約から解放されて自由に生きられることを幸せに感じます。


旧東の失業問題は、今に至るまで深刻な問題

クリスティアーネ・ザイドラーさん(1969年生まれ、当時20歳)
Christiane Seidler

公務員(年金局勤務) / 当時ロストック、現エッセン在住

クリスティアーネ・ザイドラーさん家で両親とテレビを観ていたら、急にベルリンの壁崩壊のニュースが飛び込んできたのを覚えています。最初は信じられませんでしたね。それから、そのことが事実だと分かった後も、すぐに当局が軍事力を行使して事態をひっくり返すのではないかと思いました。

実感できるようになったのは、西側へ旅行できるようになったり、東ドイツ時代には見掛けることのなかったバナナが手に入るようになった頃からでしょうか。1年後には、自家用車をトラバントから日産に買い換えました。

当時、私は国営企業に勤めながらアビトゥア(大学入学試験)を受験していたのですが、私の勤めていた会社もその他の国営企業と同様、東西ドイツ統一によって閉鎖を余儀なくされました。私は運良くそのタイミングで大学に進学できましたが、多くの同僚が失業し、その中には再就職先を見付けられた人もいれば、方向性を見失ってしまった人もいました。失業問題は当時から今に至るまで、旧東ドイツ地域の深刻な問題なのです。

その後、私は年金局に就職し、15年来ノルトライン=ヴェストファーレン州のエッセンに住んでいます。旧東ドイツ出身の私が旧西ドイツで暮らしているわけですが、疎外感を感じることはありません。ここは人々の気質が開放的で暮らしやすく、気に入っています。

もし今もベルリンの壁があって、あのまま東ドイツで暮らしていたとしたら? 今も同じ国営企業で働いていたかもしれません。極めて地味な発想ですが、ほかに選択肢がないというのは、つまりそういうことなのです。社会主義国家の中で、淡々と暮らしていたのかな……と思います。

 

1989年の歴史的場面をたどるスポット

ボルンホルマー通り最初に開いたベルリンの壁
ボルンホルマー通り(Bornholmer Str.)

1989年11月9日に開かれた記者会見の席で、ギュンター・シャボウスキー政治局員が東ドイツ市民に対して旅行の自由を認めることを発表。「いつからですか?」という記者の質問に対し、「私の認識では今すぐ、即座にだ」と回答。この発表を受けて多数の東ベルリン市民が国境検問所に押し寄せた。当局からの正式な指令を待たずに、ボルンホルマー通りの検問所が開いたのが22:30。これに続いて、ほかの検問所も開放された。

ヤノヴィッツ・ブリュッケ28年間閉鎖されていた「幽霊駅」
ヤノヴィッツ・ブリュッケ
(U8 Jannowitzbrücke)

ベルリンの地下鉄U6とU8は、西を出発して東を抜け、また西へ出るという路線。これが東西分断時代は西ベルリンの地下鉄として使われていた。東エリアにある地下鉄駅はすべて閉鎖され、この区間を電車はノンストップで通り過ぎていたのだという。そんな不気味な経緯のある「幽霊駅」の中でもU8のヤノヴィッツ・ブリュッケ駅は、ベルリンの壁崩壊2日後の11月11日には東から西に行く際の駅として、いち早く復活した。

ライプツィヒ・ニコライ教会平和革命を起こした教会
ライプツィヒ・ニコライ教会(Nikolaikirche Leipzig)

ベルリンの壁崩壊への大きな流れを作った民主化要求デモは、ライプツィヒから始まった。もともとは1980年代からニコライ教会で行われていた毎週月曜日の「平和のためのお祈り会」が、デモへと発展していったという経緯がある。ベルリンの壁が開く1カ月前の10月9日には約7万人が参加し、市街を埋め尽くした。教会の入り口スペースでは、民主化要求デモに至る同教会の歴史を紹介するパネル展示が行われている。

ベルナウアー通りオリジナルのベルリンの壁
ベルナウアー通り(Bernauer Str.)

東西分断当時のままの壁が残る場所がベルナウアー通り。ここを訪れると、大概の人が「ベルリンの壁って意外に低かったんですね」という印象を口にする。「死の立ち入り禁止地帯(Todesstreifen)」を挟んで立つ二重の壁は、東側が約3メートル、西側が3.6メートルの高さ。棒高跳びの選手なら乗り越えられそうな気がする。しかし、東西分断の象徴として「半永久的にそこにあるだろう」と人々に思わせた威圧感の名残りを、ここでは感じられる。


1989 年「壁崩壊」までの流れ

5月2日

ハンガリー政府がオーストリアとの国境に設けていた鉄条網の撤去を開始。この頃、東ドイツから当局に正式な出国申請を行っていた待機者の数は10万人以上。夏休みの始まりとともに、ハンガリー、オーストリア国境経由で西ドイツを目指す人の流れが加速。

9月10日

ハンガリー政府が東ドイツ市民に対しても、オーストリア国境を正式に開放。これを受け、東ドイツ市民に対してチェコからハンガリーへと抜ける国境通過が禁止される。9月末には、1万人に上る東ドイツ市民が出国を求めてプラハの西ドイツ大使館を占拠。

10月17日

東ドイツのエーリッヒ・ホーネッカー書記長が退任。後任にはエゴン・クレンツ氏が就任。東ドイツ各地で自由選挙と反体制派の容認、旅行の自由を求めて数十万人がデモを実施。

11月9日

東ドイツ当局が市民に対し、「旅行の自由」を認めると発表。ベルリンの壁が崩壊。
※東ドイツ市民に対しては当時、チェコやハンガリー、ポーランドなど旧共産圏諸国への旅行は、一定の条件下で認められていた。


最終更新 Freitag, 21 November 2014 16:41
 

ドイツ国内外のクリスマスマーケットを巡る

ドイツのスイーツを味わおう 素朴な美味しさに舌鼓

ドイツ国内外のクリスマスマーケットを巡る

間近に迫ってきたクリスマスシーズン。
町が徐々にクリスマスのデコレーションで
美しく彩られていくのと同時に、
人々の胸もいよいよ高鳴ってくる頃だろう。
そう、夜空の星が地上に舞い降りたかのように
キラキラと光り輝くクリスマスマーケットが、
まもなく始まるのだから……。

恒例のクリスマスマーケット特集。
今年はドイツ国内のみならず、
いつもとはひと味違った
体験をしてみたいという方にお勧めの、
近隣諸国のマーケットもご紹介します。
気になる場所をチェックして、
今年も冬一番のお楽しみを思う存分堪能しよう。
(編集部: 山口 理恵)

ドイツ近郊のクリスマスマーケット

1Valkenburg オランダ

洞窟内で未体験クリスマス
Kerstmarkt Fluweelengrot 2014

Kerstmarkt Fluweelengrot 2014アーヘンから車でおよそ30分の場所に位置する町ファルケンブルフ。年間を通して観光客が訪れるルーインズ城跡には、クリスマスシーズンも訪問者が絶えない。彼らの目的は、城跡の下に広がる「ベルベットの洞窟(Velvet Cave)」に立つクリスマスマーケット。そこには、日常の喧騒を忘れさせる幻想的なクリスマスの世界が広がる。迷宮のような洞窟を道なりに進むその先には50以上のスタンドが並び、途中には休憩ができるカフェなどもある。

11月14日(金)~12月23日(火)
日~木10:00~19:00 金土10:00~21:00
12月23日10:00~18:00 
入場料: 大人5ユーロ 5~11歳3ユーロ 
4歳以下無料
Daalhemerweg 27, 6301 BJ
Valkenburg aan de Geul
www.kasteelvalkenburg.nl

2 Brussels ベルギー

この時季限定のアミューズメントパーク
Brussels Winter Wonder

Brussels Winter Wonder英国のツアーガイドたちが「欧州一個性的なマーケット」に選んだブリュッセルのクリスマスマーケット。全長2kmにも及ぶマーケット・ストリートには、移動遊園地や大観覧車、スケートリンク、そして200以上のスタンドが立ち並び、まさに街中に出現した巨大エンターテインメント空間といったところ。屋台では、ベルギーの郷土料理やアツアツのワッフルなどが堪能できる。一番の見どころは、世界遺産のグラン=プラス広場(Grand-Place)で行われる音と光のショー。

11月28日(金)~1月4日(日)
12:00~21:00 金~22:00 
土日11:00~22:00
the streets of Bourse, Marché aux Poissons,
Place St. Catherines
http://visitbrussels.be/bitc/BE_en

3 Strasbourg フランス

名実ともに欧州一のマーケット
Capitale de Noël

Capitale de Noëlライン川を挟み、バーデン=ヴュルテンブルク州ケールの向かいに位置する町ストラスブール。この時季、小さな木組みの家々はオーナメントやイルミネーションで美しく飾られ、まるでメルヘンの世界のよう。1570年以来続く、伝統あるここのマーケットは、世界の旅行者約5万9000人を対象に調査された、2013/14年度の「欧州で最も美しいクリスマスマーケット」ランキングで見事1位の座を獲得した。市内11カ所のマーケット会場はすべて徒歩圏内。

11月28日(金)~12月31日(水)
9:00~19:00
Place de la Cathédrale,
in the train station, Parc de l'Étoileほか
www.noel.strasbourg.eu

4 Basel スイス

都会ながらも郷土色溢れるマーケット
Basler Weihnachtsmarkt

Basler Weihnachtsmarktロマンチックな雰囲気漂うバーゼルには、旧市街を中心に2つのマーケットが立つ。11月27日のオープニング(18:30~)では、市長の合図で街中のイルミネーションが一斉に点灯され、一瞬にしてクリスマスムードに包まれる。マーケットの各スタンドには手工芸品やキャンドル、オーナメントなどがところ狭しと並び、スープやラクレット(溶かしたアツアツのチーズに、茹でたじゃがいもなどを絡めて食べる)、キッシュなど、スイスならではの食べ物も提供される。

11月27日(木)~12月23日(火)
11:00~20:00
Barfüsserplatz, Münsterplatz
www.basel.com/en/event/christmas-market

5 Wien オーストリア

音楽の都で過ごす聖なる夜
Wiener Christkindlmarkt

Wiener Christkindlmarkt毎年300万人が訪れて賑わう当地のクリスマスマーケットの歴史は、1296年に神聖ローマ帝国の君主アルブレヒト1世が、商人に12月のマーケット開催の許可を与えたことにさかのぼる。現在のマーケットは、市庁舎前に設置されるクリスマスツリーを中心に、革製品や工芸品、食べ物の屋台など、約150のスタンドが並ぶ。期間中は子どもたちのためのワークショップも開催され、市庁舎内でクッキーやクッションカバー作りなどが体験できる(詳細は下記ウェブサイト参照)。

11月15日(土)~12月24日(水)
10:00~21:30、金土10:00~22:00、
12月24日10:00~17:00
Am Wiener Rathausplatz
www.christkindlmarkt.at

6 Prague チェコ

世界遺産の地で味わう伝統のクリスマス
Vánoční trhy Praha

Vánoční trhy Prahaマーケットが開かれるのは、旧市街広場やヴァーツラフ広場、ハヴェル市場など世界遺産に登録されている歴史地区内。旧市街広場のマーケットには、チェコ共和国最高峰のクルコノシェ山から運ばれたもみの木が設置され、毎日17:00には明かりが点灯し、古都プラハの夜を幻想的に照らし出す。スタンドでは木工民芸品やボヘミアガラスなど、チェコの伝統製品が販売され、名物の焼菓子トゥルドゥロやチェコビールの屋台も登場する。

11月29日(土)~1月11日(日)
10:00~22:00
Old Town Square, Wenceslas Square,
Havel's Marketほか www.pragueexperience.com/events/

ドイツ国内のクリスマスマーケット

  • 7Rostock

    北ドイツ最大、圧巻のマーケット
    Rostocker
    Weihnachtsmarkt

    Rostocker Weihnachtsmarkt 11月24日(月)~12月22日(月)
    10:00~20:00 金土10:00~21:00
    日11:00~20:00
    サンタクロース来場:
    11月29日14:00(Stadthafen)
    Neuer Markt, Kröpeliner Tor, Stadthafen
    www.rostocker-weihnachtsmarkt.de
  • 8Hamburg

    港町がクリスマス一色に染まる
    Weihnachtsmärkte
    in Hamburg

    Weihnachtsmärktein Hamburg Rathausmarkt, Mönckebergstraße周辺, Jungfernstieg, Santa Pauli,
    an der St. Petri Kirche, Gänsemarktほか
    期間、会場などの詳細は下記ウェブサイト参照
    www.hamburg-tourism.de


  • 9Berlin

    市内各所に立つ個性的なマーケット
    Weihnachten 2014
    in Berlin

    Weihnachten 2014in Berlin Alexanderplatz, Gendarmenmarkt,
    Vor dem Roten Rathaus, Altstadt,
    Schloss Charlottenburgほか
    ※期間、会場などの詳細は下記ウェブサイト参照
    www.weihnachteninberlin.de

  • 10Hannover

    フィンランドのクリスマスも体験できる
    Weihnachtsmarkt
    in Hannover

    Weihnachtsmarktin Hannover 11月26日(水)~12月22日(月)
    11:00~21:00
    11月28日~12月22日:
    フィンランドのクリスマス村(Ballhofplatz),
    Altstadt, Am Hauptbahnhofほか www.hannover.de/Tourismus
  • 11 Magdeburg

    露天風呂が出現するマーケット
    Magdeburger
    Weihnachtsmarkt

    Magdeburger Weihnachtsmarkt 11月24日(月)~12月30日(火)
    11:00~22:00 Alter Markt, Rathaus前
    ※風呂は予約制
    (定員10人、Tel: 0391-5418923)
    www.weihnachtsmarkt-magdeburg.de

  • 12 Bielefeld

    赤い小屋が連なるロマンチックな空間
    Bielefelder
    Weihnachtsmarkt

    Bielefelder Weihnachtsmarkt 11月24日(月)~12月23日(火)
    12月27日(土)~12月30日(水)
    11:00~21:00 金土11:00~22:00
    Alter Markt, Stresemannstraße,
    Bahnhofstraße, Süsterplatzほか
    www.bielefeld.de
  • 13 Dortmund

    高さ45mの巨大ツリーが目印
    Dortmunder
    Weihnachtsmarkt

    Dortmunder Weihnachtsmarkt 11月20日(木)~12月30日(火)
    10:00~21:00
    金土10:00~22:00 / 日12:00~21:00
    12月24日10:00~14:00 
    12月26日12:00~21:00
    11月23日、12月25日は休み
    Hansaplatz, Alter Markt
    www.dortmunderweihnachtsmarkt.de
  • 14 Düsseldorf

    7つのマーケットが華やかに共演
    Düsseldorfer
    Weihnachtsmarkt

    Düsseldorfer Weihnachtsmarkt 11月20日(木)~12月23日(火)
    11:00~20:00 金土11:00~21:00
    11月23日は休み
    Marktplatz, Heinrich-Heine-Platz,
    Flinger Straßeほか
    www.duesseldorf-tourismus.de


  • 15 Köln

    カーニバルのごとき賑わいを見せる
    Kölner
    Weihnachtsmarkt

    Kölner Weihnachtsmarkt 11月24日(月)~12月23日(火)
    11:00~21:00 木金11:00~22:00 
    土10:00~22:00
    Kölner Dom, Alter Markt,
    Hafenweihnachtsmarktほか
    www.koelnerweihnachtsmarkt.com
  • 16 Bonn

    小さな町の隅々まで広がるマーケット
    Bonner
    Weihnachtsmarkt

    Bonner Weihnachtsmarkt 11月21日(金)~12月23日(火)
    11:00~21:00 日~木11:00~21:30 
    金土~22:30 12月23日~20:00
    11月23日は休み
    Münsterplatz, Bottlerplatzほか
    www.bonn.de/tourismus
  • 17 Aachen

    本場の出来立てプリンテンは格別
    Aachener
    Weihnachtsmarkt

    Aachener Weihnachtsmarktt 11月21日(金)~12月23日(火)
    11:00~21:00
    11月23日18:00~21:00
    12月23日11:00~20:00
    Münsterplatzほか
    http://weihnacht.az-web.de
  • 18 Erfurt

    大聖堂と教会に包まれた神聖な場所
    164. Erfurter
    Weihnachtsmarkt

    164. Erfurter Weihnachtsmarkt 11月25日(火)~12月22日(月)
    日~水10:00~20:00
    11月25日&木~土10:00~21:00
    Domplatz, Fischmarkt, Anger,
    Willy-Brandt-Platz
    www.erfurter-weihnachtsmarkt.eu
  • 19 Leipzig

    サンタにプレゼントを直談判?!
    Leipziger
    Weihnachtsmarkt

    Leipziger Weihnachtsmarkt 11月25日(火)~12月22日(月)
    10:00~21:00 11月23日10:00~20:00
    サンタクロースとの面会時間:
    水~日16:00~16:45
    Marktplatz
    www.weihnachtsmarkt-leipzig.com
  • 20 Dresden

    巨大シュトレンを見逃すな!
    580. Dresdner
    Striezelmarkt

    580. Dresdner Striezelmarkt 11月27日(木)~12月24日(水)
    10:00~21:00 
    Altmarkt
    ※このほか市内11カ所でマーケットを開催
    詳細は www.dresden.de 参照
    www.dresden-striezelmarkt.de
  • 21 Frankfurt

    モダンな金融都市で伝統を垣間見る
    Weihnachtsmarktin
    Frankfurt

    Weihnachtsmarktin Frankfurt 11月26日(水)~12月22日(月)
    10:00~21:00 日11:00~21:00
    Römerberg, Paulsplatz, Mainkai
    ※Römerbergでは様々なイベントを開催
    詳細は下記ウェブサイト参照
    www.frankfurt-tourismus.de
  • 22 Mainz

    大聖堂前は光の大海原
    Mainzer
    Weihnachtsmarkt

    Mainzer Weihnachtsmarkt 11月27日(土)~12月23日(火)
    11:00~20:30 金土11:00~20:00
    Am Dom
    ※ワイン樽を使ったテーブル席あり
    予約は下記ウェブサイトから
    www.weihnachtsmarkt-mainz.com
  • 23 Nürnberg

    クリストキントに会いに行こう!
    Nürnberger
    Christkindlesmarkt

    Nürnberger Christkindlesmarkt 11月28日(金)~12月24日(水)
    10:00~21:00 
    12月24日10:00~14:00
    クリストキントによる開会式: 11月28日17:30
    Hauptmarkt
    www.christkindlesmarkt.de
  • 24 Stuttgart

    規模は国内最大級、演出は豪華絢爛
    Stuttgarter
    Weihnachtsmarkt

    Stuttgarter Weihnachtsmarkt 11月26日(水)~12月23日(火)
    10:00~21:00 日11:00~21:00
    11月26日18:00~21:00
    Marktplatz, Schillerplatz, Königsbau,
    Altes Schlossほか
    www.stuttgarter-weihnachtsmarkt.de
  • 25 München

    国内最大のクリッペ・マーケット
    Münchener
    Christkindlmarkt

    Münchener Christkindlmarkt 11月27日(木)~12月24日(水)
    10:00~21:00 日10:00~20:00 
    11月27日17:00~21:00
    12月24日10:00~14:00
    Marienplatz www.muenchen.de/veranstaltungen/events/
    weihnachtsmarkt-christkindlmarkt.html
  • 26 Prien am Chimsee

    聖なる夜を湖に浮かぶ静寂の島で
    Christkindlmarkt auf der Fraueninsel

    Christkindlmarkt auf der Fraueninsel 11月28日(金)~30日(日)
    12月5日(金)~7日(日)
    金14:00~19:00 土日12:00~19:00
    Fraueninsel
    ※イベント等の詳細は下記ウェブサイト参照
    www.christkindlmarkt-fraueninsel.de



最終更新 Dienstag, 02 Juli 2019 12:12
 

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