特集


ヨーロッパ・マラソン案内

初心者ランナーのための欧州マラソン案内

毎年9月の最終週末に行われるベルリンマラソン。今年も4万人以上の参加者を迎えて、大盛況のうちに幕を閉じました。その興奮冷めやらぬ今だからこそ、新たな目標を掲げましょう。思い切って、「フルマラソン走破!!」。初心者ランナーもベテランランナーも、風を切って走る快感に身を委ねてみませんか? 今回は、初心者ランナーの目線で欧州のマラソン大会をご紹介します。(編集部:高橋 萌)

ドイツベルリンマラソン
BERLIN MARATHON

ベルリン・マラソン

世界記録を出す高速コースとして知られるベルリンマラソンは、高低差が少なく、秋の気候も心地良い。つまり、初心者ランナーにとってもメリットの多い大会と言える。疲労が蓄積すると、ゆるやかな坂でさえも険しい峠のように感じられ、ランナーに重くのしかかるので、フラットなコースは大歓迎。加えて、ベルリンの観光名所のハイライトが続くコースは視覚的にも魅力に溢れている。ランナーにとって何より心強いのは、4万人が参加するという規模の大きさから、スローペースで走る仲間が多いことと、制限時間ギリギリまで途絶えることなく沿道からの声援や音楽が響いてくること。体力的、精神的にキツイ時間帯は、周りの人々との触れ合いが力を与えてくれるだろう。ブランデンブルク門をくぐったらゴールは目の前! 制限時間は長めだが、最後のグループがスタートできるのは、およそ30分後なので、実質6時間15分と考えておこう。給水やエネルギー補給の場所、トイレや医療施設などのインフラも充実。

スタート:2012年9月30日(日)
制限時間:6時間45分
大会登録料:60~100ユーロ(2011年参考)
www.berlin-marathon.com

フランスパリマラソン
MARATHON DE PARIS

パリ・マラソン

ロンドンやニューヨークに並ぶ、世界最大規模の市民マラソン。毎年約3万5000人が参加し、凱旋門から一斉にスタート!真っ直ぐに伸びるシャンゼリゼ通りを大挙して駆け抜ける光景はなかなか壮大だ。花の都の魅力を存分に堪能できるコースになっていて、コンコルド広場、バスティーユ、セーヌ河沿いと、歴史的な建造物郡を眺めながらどんどん進み、エッフェル塔を見上げ、ブローニュの森を越えたらゴールはすぐそこ。

スタート:2012年4月15日(日)
制限時間:5時間40分
大会登録料:65~95ユーロ
www.parismarathon.com

イタリアローママラソン
MARATONA di ROMA

ローマ・マラソン

永遠の都ローマの遺跡をめぐるコース。今年は1万6000人が参加した。ローマのシンボル、古代の円形競技場「コロッセウム」前からスタートし、フェロ・ロマーノなどの遺跡郡を越え、トレビの泉、スペイン階段、サンピエトロ寺院など観光スポットをくまなく堪能し、再びコロッセウムに向かう。ここの最後の坂道を登り、下りの直線まで行き着いた者だけがゴールの感動を味わえる。イタリアが誇る遺跡と、太陽の恵み、陽気な市民の声援が魅力。

スタート:2012年3月18日(日)
制限時間:7時間
大会登録料:40~80ユーロ
www.maratonadiroma.it

オーストリアウィーン・シティマラソン
Vienna City Marathon

ウィーン・シティマラソン

2012年は、19世紀末のウィーンで活躍した芸術家グスタフ・クリムトの生誕150周年を祝い、マラソンコースに彼の名作「接吻」が登場する。国連本部前をスタートし、オペラ座や劇場など歴史的建築物をめぐる音楽の都のコース。筋肉が悲鳴を上げるコース後半も、緑豊かなプラター遊園地や世界遺産のシェーンブルン宮殿など見どころたっぷり。ゴールはホーフブルク宮殿内の英雄広場。フラットに整備された走りやすいコースと言われている。

スタート:2012年4月15日(日)
制限時間:6時間
大会登録料:55~95ユーロ
www.vienna-marathon.com

チェコプラハマラソン
Prague International Marathon

プラハマラソン

中世の薫り漂うプラハの街、その狭い石畳の道をくまなく駆け巡り、モルダウ川に架かるカレル橋ほか、いくつもの橋を越えて進むプラハマラソン。世界遺産に指定されている旧市街は「百塔の街」と呼ばれる建築物の宝庫で、普段なら観光客で身動きが取れないほどの人気スポットだが、この日ばかりはランナーたちが占拠する。石畳の道が続くので、初心者ランナーには負担の多いコースとも言える。クッション性に優れたシューズでの参加が必須。

スタート:2012年5月13(日)
制限時間:7時間
大会登録料:35~50ユーロ
www.praguemarathon.com

マラソン完走を目指して用意、スタート!

マラソン参加者が世界各地で急増中だが、そもそもマラソンはアスリートのための競技。つまり、しっかり体を作らなければ「完走」は夢のまた夢ということ。準備は周到に。

1. 走れる体を作ろう

運動不足な人はウォーキングから。慣れてきたらジョギングへ。定期的に30分~1時間のジョギングを気持ちよく走れるようになってきたら、第一関門突破!

Reebok ZIGDYNAMIC
独創的なジグザグ形状の靴底で話題のランニングシューズ。このジグザグ部分には、かかとから着地した際の衝撃を推進力に変換し、足を軽やかに前へ送り出す効果があるという。足の筋肉への負担が減り、長時間のランニングをサポートしてくれる。
www.reebok.com

2. 長~く走るための体力作り

フルマラソン完走を目指すなら、42.195キロを走り続ける走力と体力が必要。制限時間をたっぷり使って走るなら約5時間は動きっぱなしだ。可能なら、本番前に予行練習を。

FALKE RU 6 MARATHON RACE
人間工学に基づく機能美とデザイン性をあわせ持つフットウェアを作り続けているFALKEから、マラソンランナーのためのソックスが登場。長時間のランニングによって酷使される足をやさしく包み、筋肉の補助をしてくれる。
www.falke.com

3. 栄養補給をしながら走る

マラソン当日の朝ごはんを多めに食べたとしても、3時間以上は走り続ける一般ランナーにとって、水分や栄養の補給は絶対必要。動きながらでも飲食できるよう準備を。

Beurer PM70
家庭用医療器具などを作るドイツのメーカーBeurerが、健康管理もできるスポーツウォッチを開発。通常の時計機能のほか、消費カロリーや心拍数の計測機能が付いている。
www.beurer.com

4. イメージトレーニング

フルマラソンは、初心者にはかなりハードルの高い距離。体中の筋肉が悲鳴を上げる極限の状態で、最後は精神力が頼り。走りきった後の達成感、感動を目指して、最後まで頑張ろう!!

SONY ウォークマン Wシリーズ
ランニング中も、自分だけの良い音が聞けたらもっとモチベーションが上がりそう。ヘッドホンと一体型のウォークマンは、たった32gと超軽量。汗や汚れが付いたらさっと水洗いできる防水仕様だから、毎日のジョギングのお供にぴったり。小さなボディに容量はたっぷり2GBで、カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色。
www.sony.de

最終更新 Dienstag, 06 August 2019 17:54
 

見本市大国ドイツを行く - ビジネスチャンスはここで掴め!

見本市大国ドイツを行く

新聞にインターネット、専門誌、セミナーと、ビジネスパーソンが目まぐるしく変わる市場の動向をキャッチする方法はさまざま。しかし見本市ほど、マーケットの様子を肌で感じられる場所はほかにないだろう。商品の“見本”を挟んで売り手と潜在的な買い手が直に向き合う場が、ドイツには溢れている。巨大な展示ホールには、どんな千載一遇のチャンスが転がっているか分からない。だからこそ実際に足を運び、五感を使って確かめる価値があるのだ。(編集部:林 康子)

ドイツの見本市概説

「我が社の製品/サービスを世界へ!」と考える企業にとって、海外の見本市は市場開拓への門戸と言えよう。出展するなら、ドイツの見本市が断然オススメ! そのワケは? そして出展方法は? (取材協力・資料提供:日本貿易振興機構 JETRO(ジェトロ)デュッセルドルフ事務所リサーチ&インフォメーション部の臼井一雄さん)

ドイツはメッセ大国

ドイツ国内にあるメッセ会場の数は22、展示会場の総面積は約270万㎡に上り、開催される国際見本市の数は年間150以上、出展者数は約17万組、訪問者数は900万~1000万人程度とされる。そのうち、国外からの参加は出展者の半数以上(うち3分の1が欧州連合(EU)域外諸国)、訪問者の約5分の1に当たる。これに、消費者向け展示会や年間約7000組の出展者と約600万人の訪問者数を数え、対象を国内や特定地域に絞った地方レベルの専門見本市が加わる。そう、メッセ産業は押しも押されぬドイツの主幹産業の1つなのだ。次々と新設される見本市の中でも、特に近年は環境やエネルギーに関する見本市の発展が著しい。

行く価値あり! 出る価値あり!

見本市医療機器ならデュッセルドルフのMEDICA、食品ならケルンのANUGA、家電ならベルリンのIFAといったように、“世界一”の規模を誇る見本市が集中しているドイツ。一般に、日本企業の海外シェアの比重はアジアや米国に比べて低いと言われるが、業界をリードする国際見本市に出展し、そこを訪れることは、欧州にとどまらない世界市場を視野に入れることに等しく、高い効果を期待できるだろう。

ドイツの見本市のさらなる特徴として、ビジネス色が濃いという点がある。つまり、見本市会場が商談、ビジネス構築の場になりやすいということだ。日本では通常、見本市と言えば新商品の宣伝や発表の機会、他社の動向を探る場というイメージが強いが、ドイツでは世界中から業界関係者やバイヤーがその見本市に的を絞って訪れ、その場で商談をして契約までまとめるというケースが少なくない。出展者としては、そのような訪問者に声を掛け、どんどん成約していく絶好のチャンス。日本企業としても、その場を利用しない手はないだろう。

いざ、出展!

見本市出展の流れは大まかに下表の通り。ジェトロやドイツ産業展示・見本市委員会(AUMA)や在日ドイツ商工会議所のデータベースで検索し、出展する見本市を決定する。決まったら、主催者に必要書類を請求し、出展と展示スペースの申し込み。その後、出展商品の選定、スタンドのデザイン、輸送手配などの具体的な準備へと進む。スタンドについては施工業者に依頼するほか、見本市会社のパッケージ商品を利用することも可能。その他、ホテルの予約や通訳・コーディネーターの手配、招待状送付、当日に配布する英(独)語パンフレットの作成などの作業もある。

出展費用は見本市や申し込み時期、場所によって異なるが、たとえばハノーファーのCeBITでパッケージを申し込む場合、スペース、基礎ブース、サービス料のセットで約3600ユーロから。これに展示品や広告資料の製作、梱包、輸送、旅費、宿泊、通訳などの費用が加わる。

見本市の出展スケジュール
12~18カ月前 見本市選定と出展・スペース申し込み
6~9カ月前 スペース確定
9~12カ月前 スペース確定後すぐ、ホテルの予約
出展商品、輸送会社、装飾・施工会社決定
主催者指定の期日まで 出展・スペース料の支払い
スペース確定~1カ月前 広報内容の確定と製作(招待状、会社概要や製品紹介パンフレットなど)
輸送会社への搬入
10日前まで
詳細な出品物の確定
2、3日前~前日 会場への貨物搬入、出展者会場入り
2日前~前日 出品物の設置・装飾
終了前日~終了日 出品物の処分(売却/日本への返送/寄贈/廃棄) 貨物の搬出
帰国直後~1カ月 商談した企業のフォロー

ブース初めての海外出展ともなれば、ハードルは高い。そこでお役立ちなのがジェトロ運営のジャパンパビリオン(大規模な見本市では、国ごとのブース「ナショナルパビリオン」が設置されることが多い)。ジェトロが参加し、スペースを確保した見本市に出展する形態で、施工の依頼手続きや商談のためのアポ取りなどの関連業務において同機構の全面的なアシストを受けられ、出展費用の一部を負担してもられるというメリットも。ジェトロはこれまで、ドイツではANUGAやMEDICAなどに出展、来年はフランクフルトのAMBIENTEにも参加する。特にこれから海外進出を目指す中小企業にとって、海外に足を踏み入れるきっかけを作ってくれる、大変有益なシステムだ。

見本市が終わったら……

高い費用を支払って出展するのだから、できるだけポジティブな結果を残したい。会場では、自らチャンスを見付けて積極的にアプローチしていこう。終了後は、成果を振り返ると同時に、お礼状の送付や会場で商談をした企業からの問い合わせへの対応、フォローアップを行う。丁寧にこなして、目指せ、成約!

こちらもお忘れなく!
  • 期間中、開催地近辺のホテルやレストランは関係者 でいっぱいになるので、予約はお早めに。
  • 開催期間を狙い、会場や街中に多くの国際窃盗団が 出現するので、スリには要注意!
  • 当日は1日中立ちっぱなしで、しかも大切な仕事の 商談をしなければいけない。それが外国ともなれ ば疲労の度合いもぐんと上がるだろう。体調管理は いつにも増して万全に。
ドイツ見本市検索データベース

AUMA: www.auma.de
在日ドイツ商工会議所:www.fairs-germany.jp
ジェトロ:www.jetro.go.jp/j-messe


※ジェトロが主催・参加する見本市情報は同サイト内「ジェトロ の展示会」より。
※在ドイツの日系企業が出展を希望する場合、日本語の通じる施工業者や通訳の紹介、必要な資料や手続きなどに関する問い合わせには、ジェトロのデュッセルドルフ、ベルリンの両事務所が対応してくれる。

【参考資料】
・日本貿易振興機構(ジェトロ)展示事業部『初めての海外見本市のために~出展のポイント~』
・日本貿易振興機構(ジェトロ)展示事業部『ドイツの見本市ビジネス動向 2009』
・ドイツメッセジャパン株式会社「『セビット2012』出展社募集のご案内」(PDF)

ドイツの主要メッセ&見本市

ドイツの見本市ビジネスを支えているのが見本市会社(メッセ)。世界一を誇る見本市数に比例して、その数や規模も充実しており、海外事業展開も盛んだ。ここでは、日本に支社・代表部を持つ見本市会場とそこで開催される主な見本市を見てみよう。

Berlinスペースも売上規模も世界屈指
メッセ・ベルリン
Messe Berlin

2010年の総売上は2億1700万ユーロ、メッセ会社としては売上高で世界トップ10に入る。屋内外合わせた総面積が26万㎡の広大な会場では、旅行、通運、モビリティー・サービス、ライフサイエンス、ビジネス、テクノロジーなどを中心に、年間90以上の見本市が開催されている。また、併設のコングレスセンターICCも、ビジネスの行方を占う主要会議の開催場所として利用ニーズが高い。

Messedamm 22, 14055 Berlin
www.messe-berlin.de

国際緑の週間 Internationale Grüne Woche
栄養、農業、園芸の分野で世界随一の見本市。生鮮食品から水産物、肉類、乳製品、アルコール飲料まで、ありとあらゆる食品のほか、最新の農機、園芸設備などが世界中から集結する。近年は特に、産地直送や有機栽培に関する展示が人気。
2012年1月20日(金)~29日(日) www.gruenewoche.de

国際観光見本市 ITB
観光産業のトレンドをいち早くキャッチするならここ。旅行代理店、ホテル、レンタカー、旅客運送業、予約システム、観光協会など、世界約180カ国の豊富な観光情報を入手できる。なお、前半3日間は業界関係者の商談用に確保されている。
2012年3月7日(水)~11日(日) www.itb-berlin.de

国際航空宇宙ショー ILA
100年以上の伝統を誇る大規模なエア・ショー。2012年以降は、シェーネフェルト空港を拡張して新たに開港するベルリン・ブランデンブルク空港で開催される。新型航空機のデモ飛行など、航空ファンにとって必見のプログラムが満載。
2012年9月11日(火)~16日(日) www.ila-berlin.de


Messe Düsseldorfグローバル・ビジネスの基盤
メッセ・デュッセルドルフ
Messe Düsseldorf

「ビジネスの基盤」を利用者に提供することをモットーに、国際的な見本市の開催に力を入れており、特に投資財関連の見本市では出展社の60%、訪問者の40%が国外から参加している。さらに、世界127地域に営業拠点、68カ国に代表部を置くなど、グローバルなビジネス・ネットワークの構築を積極的に支援。国際空港から程近いという利便性も、国外の利用客の呼び寄せに一役買っている。

Messeplatz, 40474 Düsseldorf
www.messe-duesseldorf.de

メディカ MEDICA
医療機器の国際見本市としては世界最大規模。4300を超える出展社が、病院や診療所の設備、ラボ技術、理学療法などに関する展示を行い、日本からも例年約100社が出展している。医療技術の専門見本市COMPAMEDも同時開催。
2011年11月16日(水)~19日(土) www.medica.de

国際ポートショー boot
カヌーやモーターボート、ダイビング、サーフィン、魚釣りなどウォーター・レジャー、スポーツを楽しむヒントが満載。大小さまざまなボートが会場を埋め尽くす様子は圧巻だ。訪問者がチャレンジできるアトラクションも多数用意されている。
2012年1月21日(土)~29日(日) www.boot.de

国際総合印刷機材展 drupa
4年ごとに開催される見本市で、印刷機や紙、インク、加工用ソフトウェアなど印刷に関わる、あらゆる機器や技術を展望する。出展社数は約2000、訪問者数は約40万人。高速、高品質のほか、環境に留意した印刷技術の進歩も垣間見られる。
2012年5月3日(木)~16日(水) www.drupa.de


Messe Frankfurtドイツ最古の伝統が根付く
メッセ・フランクフルト
Messe Frankfurt

中世から欧州の重要な貿易拠点であったフランクフルトのメッセの歴史は古く、その起源は1240年に時の皇帝フリードリヒ2世が街に見本市開催の特権を与えたことにさかのぼる。現在、街のシンボルでもある256mのメッセ・タワーを含む会場の総面積は57万8000㎡で世界最大規模。ここでは消費財、レジャー、技術、繊維など年間約50も開かれる見本市で各業界の最新動向を把握できる。

Ludwig-Erhard-Anlage 1, 60327 Frankfurt
www.messefrankfurt.com

フランクフルト・ブックフェア Frankfurter Buchmesse
世界各国の出版社や書籍販売業者、映画制作者、作家、メディア関係者などが、本とマルチメディアの最新トレンドを探りにやって来る。特別招待国の歴史、文化、文学を紹介するプログラムも注目度が高い。今年の招待国はアイスランド。
2011年10月12日(水)~16日(日) www.buchmesse.de

アンビエンテ Ambiente
「リビング・ダイニング・ギヴィング」の3つがテーマの消費財の総合見本市。広大な会場には、テーブルウェアやキッチン用品、インテリア雑貨、贈り物、ジュエリーなど、日々の暮らしを彩る商品やデザインのアイデアがたっぷり詰まっている。
2012年2月10日(金)~14日(火) www.ambiente.messefrankfurt.com

国際楽器見本市 Musikmesse
約50カ国から1500社が集まり、楽器や楽譜、音楽製作に関する情報を提供する。クラシック楽器からエレキギター、世界各地の珍しい楽器まで、多彩な楽器の紹介はもちろん、音楽イベントの運営・設営技術に関する展示もある。
2012年3月21日(水)~24日(土) www.musikmesse.de


Deutsche Messe各界のトップが集う場所
ドイチェ・メッセ ハノーファー
Deutsche Messe

「ドイチェ・メッセ」の名にふさわしく、1947年の設立以来、見本市主催会社として世界トップを独走し、産業界のオピニオンリーダーや企業の意思決定者、計画立案者などが集う場として活用されてきた。国際産業専門見本市を中核に、ITやコミュニケーション技術など投資財産業の分野に重点を置く。ホールの建築には、同メッセのシンボルである商業の守護神「ヘルメス」が施されている。

Messegelände, 30521 Hannover
www.messe.de

ツェビット CeBIT
ここでは情報技術の“今”がまる分かり。出展社数4700社以上、訪問者約40万人を数えるこの見本市は、デジタル産業界の指標となっている。展示は、ビジネス(pro)、公共部門(gov)、消費者(life)、未来(lab)の4部構成。
2012年3月6日(火)~10日(土) www.cebit.de

ハノーファー・メッセ Hannover Messe
戦後まもない1947年、ドイツの復興を世界にアピールする目的で始まった見本市。今では産業オートメーション、デジタル・ファクトリー、ミクロ/ナノ・テクノロジー、エネルギーなど工業全般を網羅する世界最大の産業見本市に成長した。
2012年4月23日(月)~27日(金) www.hannovermesse.de

国際商用車ショー IAA Nutzfahrzeuge
乗用車の展示を主とするフランクフルトのモーターショーと交互に、偶数年に開かれる商用車の見本市。バスやトラックなどの商用車に加え、車体や装備、輸送システムなどに関する情報収集ができる。主催者は国際自動車工業連合会。
2012年9月20日(木)~27日(木) www.iaa.de


Koelnmesseビジネスと観光を一度に
ケルン・メッセ
Koelnmesse

ここで行われる見本市の業種は食品からアート、写真、家具まで全25種類に及び、世界で最も豊富。当地と欧州主要都市を結ぶ鉄道や航空、高速道路などの交通網が充実していることから、主要都市メッセの筆頭にも挙げられる。世界遺産の大聖堂が徒歩圏内にあるほか、美術館や劇場など、見本市を訪れた後で楽しめるエンターテインメントが充実していることも訪問者には嬉しいポイント。

Messeplatz 1, 50679 Köln
www.koelnmesse.de

アヌーガ Anuga
世界の食品流通市場への架け橋的存在と言える食品総合見本市。11ホール、約30万㎡の会場を、世界中から持ち寄られた食品が埋め尽くす。特定の食品についての講演や「コック・オブ・ザ・イヤー」を決める料理大会などのイベントも充実。
2011年10月8日(土)~12日(水) www.anuga.de

アート・ケルン Art Cologne
国際的に展開する約200のギャラリーが近代、戦後、現代のアート作品を展示し、訪問者と商談。メッセ会場全体が1つの巨大なギャラリーと化す。また、この見本市は独自に、若手アーティストの支援や優秀作品の表彰などの催しも行っている。
2012年4月18日(水)~22日(日) www.artcologne.de

フォトキナ photokina
メーカーからプロカメラマン、愛好家まで、カメラやイメージングに関わるすべての人々とって、2年に一度のハイライト。展示の範囲はカメラ、ビデオ、デジタル加工処理、照明、再生、データ伝達などで、日本製品も毎回人気を博している。
2012年9月18日(火)~23日(日) www.photokina.de


Leipziger Messe伝統から生まれるイノベーション
ライプツィヒ・メッセ
Leipziger Messe

850年の歴史を持つ世界最古のメッセの1つに数えられる。その伝統は「柔軟性」や「革新力」「再生力」といったモットーに支えられてきた。この事実が評価され、同メッセは持続可能性に優れた旅行・観光事業に与えられる国際標準評価基準「グリーングローブ」の認証も取得。年間約30の見本市・展示会のほか、さまざなまショーやイベントが開催され、街のレジャー施設としても定着している。

Messe-Allee 1, 04356 Leipzig
www.leipziger-messe.de

馬術見本市 PARTNER PFERD
馬術が高い人気を誇るドイツならではの、見本市とエンターテインメントが一体となった馬術の総合イベント。馬術用品の販売と馬術ショー、競技開催のために、国内外から出展者約320組、競技選手約900名、馬約800頭が集まる。
2012年1月19日(木)~22日(日) www.partner-pferd.de

ライプツィヒ・ブックフェア Leipziger Buchmesse
戦後、拡大し続けてきたフランクフルトのブックフェアに比べて規模は小さいものの、その質の高さには定評がある。朗読や講演がアットホームな雰囲気で行われるなど、作家と訪問者との距離が近いことも熱烈なファンが多い理由の1つ。
2012年3月15日(木)~18日(日) www.leipziger-buchmesse.de

自動車見本市 AMI
BMWが2005年に新工場を開設するなど、自動車産業の重要な拠点となりつつあるライプツィヒ。当地の自動車見本市では、500を超える出展社が新車発表や交換部品、整備技術関連の展示を行う。東欧諸国からの訪問者が多いことでも有名。
2012年6月2日(土)~10日(日) www.ami-leipzig.de


Messe München International環境分野で最先端を行く
メッセ・ミュンヘン
Messe München International

消費財、投資財、新テクノロジー、環境分野を得意とし、世界60地域に代表部を設置することで各業界のグローバルなネットワーク構築に尽力している。展示ホールは再生可能エネルギーによる暖房システムを有し、温水供給には地熱を利用するなど、環境保護、持続可能性において世界を牽引するメッセとして、テュフズート(TÜV SÜD)より「エネルギー効率に優れた企業」の認証を受けている。

Messegelände, 81823 München
www.messe-muenchen.de

インホルゲンタ inhorgenta
ジュエリーと時計の素材、デザイン、製作技術が披露される専門見本市。会場のブース配置には、各展示品のデザイン性を生かす工夫が施されている。ジュエリー・時計産業の発展に貢献したデザインや商品に対しては、インホルゲンタ賞が授与される。
2012年2月10日(金)~13日(月) www.inhorgenta.com

イファット IFAT ENTSORGA
環境問題が世界的に逼迫している昨今、そのニーズに対応すべく隔年周期で開催されているのが、上下水処理、廃棄物処理、リサイクリング技術専門の見本市。世界最先端の高品質な環境テクノロジーを利用したビジネスが、ここから生まれる。
2012年5月7日(月)~11日(金) www.ifat.de

バウマ BAUMA
環境問題が世界的に逼迫している昨今、そのニーズに対応すべく隔年周期で開催されているのが、上下水処理、廃棄物処理、リサイクリング技術専門の見本市。世界最先端の高品質な環境テクノロジーを利用したビジネスが、ここから生まれる。
2012年5月7日(月)~11日(金) www.ifat.de


Messe Sturrgart常にマーケットの中心として
メッセ・シュトゥットガルト
Messe Sturrgart

2007年に13の展示ホールと2つのコングレスセンターを有する巨大見本市会場としてリニューアル・オープン。シュトゥットガルト空港に隣接する抜群のロケーションが自慢で、バーデン=ヴュルテンベルク州が強みとする輸出産業を動かす回転盤の役割を担う。開催されるのはハイテク、機械製造、手工業など独自運営の見本市のほか、土地柄を反映して自動車産業関連の招待見本市も多数ある。

Messepiazza 1, 70629 Stuttgart
www.messe-stuttgart.de

インターガストラ INTERGASTRA
ホテル、レストラン、製菓業界をリードする企業約1000社(うち外国からの出展は100社以上)が集結。コーヒーやアイスメーカー、清掃技術、製菓原材料などキッチン・ホテル設備、販促など、ホテル・飲食業界のノウハウを展望できる。
2012年2月11日(土)~15日(水) www.interagastra.de

国際シャッター・ブラインド・門扉専門見本市 R+T
シャッターとブラインド、門に特化した建築資材や技術、機械を3年に一度紹介する。改装オープンしたメッセ会場では初開催となった2009年、出展企業は前回比37%増で過去最高の747社を記録。経済危機知らずの見本市と評された。
2012年2月28日(火)~3月3日(土) www.rt-expo.com

国際金属加工展 AMB
偶数年に開催される工具機械類の専門見本市として金属加工、組立技術、精密工具、測定機器など金属加工技術に関する情報を提供する。世界約30カ国から1300社以上が出展。企業リーダーも見習いエンジニアも、欲しい情報が必ず手に入る。
2012年9月18日(火)~22日(土) www.messe-stuttgart.de/amb


NürnbergMesse専門家によるサポートが心強い
ニュルンベルク・メッセ
NürnbergMesse

ここで開かれる見本市、会議の数は大小合わせて約120に上り、メッセ会社としては世界でトップ20内、欧州ではトップ10内に位置付けられる。IT・電子、薬学、食品、包装、建築、教育、公共部門、消費財など幅広いテーマで、年間約75の見本市を開催。出展に際しては、同メッセお抱えの各分野のエキスパートたちが企画から当日の運営、訪問者への案内まで、きめ細かいサポートを提供してくれる。

Messezentrum 1, 90471 Nürnberg
www.nuernbergmesse.de

コンズメンタ Consumenta
メッセ会場全体が毎年秋の1週間、巨大ショッピングモールに大変身!こちらは建築資材から余暇用品、健康食品、手工芸品、家具、リフォーム用品まで多岐にわたる消費財が揃う南ドイツ最大級の一般向け見本市。家族皆で出掛けよう!
2011年10月26日(水)~11月1日(火) www.consumenta.de

国際玩具見本市 Spielwarenmesse
時代を問わず定番の人形、プラモデル、鉄道模型から流行りのテレビゲームまで、子どもたちに夢を与える100万点以上の新作おもちゃが勢揃い。1950年以降、毎年開催されている見本市で、近年はエコ素材を使った玩具の注目度が上昇中。
2012年2月1日(水)~6日(月) www.spielwarenmesse.de

オーガニック製品見本市 BioFach
今や食品からコスメまで、一般家庭にもすっかり根付いた感のあるオーガニック製品。その発信元と言える同見本市では、健康と環境に考慮した“ビオ製品”がずらり。食品や飲料などテーマごとに「ベスト新商品」を決めるイベントも開催。
2012年2月15日(水)~18日(土) www.biofach.de


Messe Hamburg海岸都市の強みを有効利用
メッセ・ハンブルク
Messe Hamburg

海岸の都市らしく、海洋産業をテーマとした国際見本市をはじめ、再生可能エネルギーや空輸、外食・ホテル産業にも力を入れている。2004年から4年間の拡張工事を経て7万3500㎡だった会場の総面積は9万9000㎡に広がり、今では年間約1万組の出展者と100万人以上の訪問者数を数える主要メッセの1つに成長。隣のコングレスセンターと渡り廊下で繋がっているという利便性も評価が高い。

Messeplatz 1, 20357 Hamburg
www.hamburg-messe.de

ドゥー・ウント・ダイネ・ヴェルト Du und deine Welt
「暮らす」「住む」「発見する」の3つのテーマで、ガーデニングや日曜大工、キッチン、デコレーション、ウェルネス用品など、すべての消費財分野を網羅する一般消費者向け展示会。ここで、生活を楽しむためのひと工夫をゲットしよう!
2011年9月24日(土)~10月3日(月) www.duunddeinewelt.de

ハンザボート hanseboot
ヨットにボート、釣り、カヌー、ウィンドサーフィン、フェリーと、今すぐ海へ繰り出したくなる情報がいっぱい。会場にはビーチやプールも設置され、プロの指導の下、実際に挑戦してみることもできる。さらに、海をテーマにしたアート作品も並ぶ。
2011年10月29日(土)~11月6日(日) www.hanseboot.de

国際造船・舶用機械・海洋技術見本市 SMM
造船から船舶設備、機器、湾岸・海洋技術、海運まで、造船産業で世界最大シェアを誇る海事見本市には、業界のキーマンたちが集う。2010年は日本を含む21カ国がナショナルパビリオンを出展、訪問者数は5万人超の過去最高を記録した。
2012年9月4日(火)~7日(金) http://smm-hamburg.de

その他の注目見本市

Essen
エッセン・モーターショー Essen Motor Show

ドイツ国内メーカーの新モデル発表が充実している自動車見本市。クラシックカー展示やモータースポーツショーもある。
2011年11月26日(土)~12月4日(日) www.essen-motorshow.de

Bremen
国際魚介類加工・マーケティング見本市 
Fish international Bremen

ドイツ料理は肉だけじゃない! 世界の魚介類を国内の食品業界に普及させようという見本市。加工技術や機具も展示。
2012年2月12日(日)~14日(火) www.fishinternational.com

Friedrichshafen
国際自転車見本市 Eurobike

自転車の最新モデルや付属品を見るために、世界100カ国から4万人以上がやって来る。1日のみ、一般向けにも開放。
2012年8月29日(水)~9月1日(土) www.eurobike-show.de

Augsburg
再生可能エネルギー技術とエコ建築のための見本市
RENEXPO

再生可能エネルギーの技術、エコエネルギーを使った建築、その持続可能性やエネルギーの効果的な利用法を探る。
2012年9月27日(木)~30日(日) www.renexpo.de

メッセ会場マップ

各メッセの日本代表部

メッセ・ベルリン日本代表部 <在日ドイツ商工会議所内>

〒102-0075 東京都千代田区三番町2-4 三番町KSビル5F
TEL: +81 (0)3-5276-8730
FAX: +81 (0)3-5276-8735
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www.messe-berlin.jp

メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニガーデンコート7F  
TEL: +81 (0)3-5210-9951  
FAX: +81 (0)3-5210-9959  
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www.messe-dus.co.jp

メサゴ・メッセフランクフルト株式会社

〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-3-2 曙杉館7F  
TEL: +81 (0)3-3262-8453  
FAX: +81 (0)3-3262-8442  
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www.mesago-messefrankfurt.com

ドイツメッセジャパン株式会社

〒102-0074 東京都千代田区九段南2-5-1 Tobunsha BLDG1階  
TEL: +81 (0)3-5215-7121  
FAX: +81 (0)3-5215-7122  
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www.hannovermesse.co.jp

ケルン・メッセ株式会社

〒106-0045 東京都港区麻布十番2-20-6 ジャノメ麻布十番ビル7F  
TEL: +81 (0)3-5418-6245  
FAX: +81 (0)3-5418-6246  
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www.koelnmesse.jp

ライプツィヒ・メッセ

〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-25-15-102  
TEL: +81 (0)3-3709-1966  
FAX: +81 (0)3-3709-1966  
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www.messe-leipzig.de

メッセ・ミュンヘン・インターナショナル日本代表部
<在日ドイツ商工会議所内>

〒102-0075 東京都千代田区三番町2-4 三番町KSビル5F  
TEL: +81 (0)3-5276-3508  
FAX: +81 (0)3-5276-3509  
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メッセ・シュトゥットガルト社 <株式会社WENS内>

〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-13 ダヴィンチ飯田橋501  
TEL: +81 (0)3-3221-4681  
FAX: +81 (0)3-3221-4689
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www.messe-stuttgart.de

ニュルンベルクメッセ日本代表部
<エービーシーエンタープライズ株式会社>

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-24-7 ルネ御苑プラザ210  
TEL: +81 (0)3-5369-6786  
FAX: +81 (0)3-5369-7759  
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www.abcenterprises.jp

ハンブルク見本市日本代表部 <日本バイオベース(株)内>

〒142-0063 東京都品川区荏原4-7-3-101  
TEL: +81 (0)3-6426-4252  
FAX: +81 (0)3-5750-6863  
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www.hamburg-messe.com

ホテルとコーディネート業者

最終更新 Dienstag, 06 August 2019 18:09
 

見本市大国ドイツを行く - 宿泊施設とコーディネート業者

見本市大国ドイツを行く

見本市近郊の宿泊施設 ~ Hotel Guide~

見本市を訪れる際は、早めの宿泊予約が欠かせない。ここでは、会場へのアクセス至便、リラックスできる時間と空間を約束してくれる宿泊スポットをご紹介。 開催場所や滞在日数に応じて最適な施設を選び、そこで体力を充電して忙しい1日を快適にスタートさせよう。

フランクフルト
STEIGENBERGER FRANKFURTER HOF1876年創業の各界名士ご用達の老舗ホテル
STEIGENBERGER FRANKFURTER HOF

STEIGENBERGER FRANKFURTER HOF

国賓、政治家、芸術家、経済界リーダーなど、同ホテ ルの利用者リストが物語るのはハイグレードホテルの証。ドイツの文豪かのトーマス・マンの投宿だったことでも有名で、彼の名を冠したスイートもある。イタリアルネッサンス様式の重厚な造りの外観、歴史と伝 統の中にも最新設備の客室や宴会場を完備。有名レストランガイド誌Gault Millauやミシュランでも高い評価を受けている館内フレンチレストラン「フランセ」では美食を堪能できる。日本人スタッフ常駐、日本語テレビ放送、館内の日本食レストラン「いろは」など日本人客へのサービスが充実している。

Am Kaiserplatz, 60311 Frankfurt am Main
TEL: 0 69 - 215 02
FAX: 069-215900
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Website: www.frankfurter-hof.steigenberger.de

フランクフルト
MARITIM Hotel Frankfurt「なでしこ」も宿泊!メッセ至近の人気ホテル
MARITIM Hotel Frankfurt

MARITIM Hotel Frankfurt

記憶に新しい女子サッカーW杯優勝のなでしこジャパンも宿泊した同ホテル。市内中心部にありアクセスの便が良いので、観光やショッピングに最適。ビジネスミーティングやイベント各種にも幅広く対応してくれる。メッセ会場に隣接する絶好のロケーションに位置するため、メッセ時は満室の可能性が高く、早めの予約が必須。館内3つのレストランはいずれもバリエーションに富み、中でも「寿司将」は、グルメ雑誌で市内の日本食レストラントップ3の評価を受けている。その他、日本人スタッフ対応や和朝食ブッフェ、サウナ・プール設備など快適な宿泊サービスに定評がある。

Theodor-Heuss-Allee 3, 60486 Frankfurt am Main
(U4 Festhalle/Messe 駅すぐ)
TEL: 069 7578-0
FAX: 069 7578-1002
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Website: www.maritim.de

デュッセルドルフ・ケルン
GÜNNEWIG Hotel UEBACHSインマーマン至近の格調高い4ツ星ホテル
GÜNNEWIG Hotel UEBACHS

GÜNNEWIG Hotel UEBACHS

日本人向けサービスが行き届いた市街中心部の人気ホテル。バスタブまたはシャワー付のエレガントな82室はJSTVをはじめとした衛星テレビ、ワイヤレスインターネット付で快適に過ごせる。フロントは24時間対応でロビー横には無料インターネットコーナーを完備。駐車場や15~30名様用の会議室も保有しており、商談やプレゼンテーション等に活用できる。

おすすめポイント朝食ビュッフェでは日本食をご提供
日経、朝日、読売など日本語新聞有、JSTV 完備

Leopoldstr. 3-5, 40211 Düsseldorf
TEL: 0211 17371-0 FAX: 0211 17371-555
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Webisite: www.guennewig.de
年中無休

デュッセルドルフ・ケルン
Oak Inn オークインストレスフリーの中長期ビジネス滞在に最適
Oak Inn オークイン
( ホテルアパートメント)

Oak Inn オークイン

見本市出展やイベント開催、会社立ち上げ等、中長期 滞在が必要になるケースに理想的な環境を整えている のが同施設。利用プランは幅広く、最短は1週間以下 のフレキシブルプランから、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年プランまでを取り揃えている。予約から滞在中まで 安心の日本語対応、自炊も可能(キッチン、食器類完備)、週2回のルームクリーニング、インターネット環境完備、日本語衛星放送の無料視聴などストレスを感じずに いつしか自宅のように寛げる。中央駅、インマーマン通りも程近く、メッセ会場まで電車で約15分、空港まで車、タクシー、電車とも約10〜20分。

Friedrich-Ebert-Str.30, 40210 Düsseldorf
オフィス営業時間 / 月~金: 9-17時
TEL: 0211 169797-0
FAX : 0211 169797-80
Email: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
Website: www.oakinn.com/dus/

ホテル&会場マップ

見本市出展コーディネート業者

見本市概要と主要メッセなど

最終更新 Mittwoch, 07 August 2019 11:28
 

ドイツでビール三昧

ドイツでビール三昧

嬉しいことがあると、お祝いだと言って飲み、
気持ちが沈んだときには景気付けだと言ってあおり、
風邪をひいたら健康に良いんだと言って求める。
どんなときも「ビール」を片手に人生を歩むドイツ人。
ドイツでこよなく愛されるビール、
その美味しさの秘訣は500年以上にわたって守られてきた伝統と、
各醸造所のブラウマイスター たちの誇りと情熱。
食欲の秋、ビール三昧のドイツを楽しもう。

ドイツ、ビールランキング 生産量TOP10

数字は年間生産量、 単位:ヘクトリットル
※ INSIDE Getränke Verlags-GmbH, 2009調べ

1. Krombacher Pils 4.482.000
2. Bitburger Pils 3.589.000
3. Warsteiner Pilsener 2.730.000
4. Hasseröder Pilsener 2.564.000
5. Oettinger Pils 2.107.000
6. Veltins Pilsener 1.900.000
7. Oettinger Export 1.809.000
8. Radeberger Pilsner 1.806.000
9. Beck's Pilsener 1.676.000
10. Paulaner Weißbier 1.325.000

ドイツ美食マップ ビール編

地域ごとにバラエティに富んだ食文化を持つドイツ。フランス料理やイタリア料理のような華やかさはないかもしれないが、地産地消を基本としたこだわりの味はその土地でしか出会えない宝物。さて、どこでどんな味が待ち受けているのか、地図を頼りに進んでみよう。今回のテーマは、国内に1300以上の醸造所がしのぎを削っているという「Bier(ビール)」。ドイツは地ビールの宝庫だ。(編集部:高橋 萌)

ビール地図

上面発酵 Obergäriges Bier

上面発酵酵母を使用し、常温で約2週間という短期間で発酵させる醸造法。発酵中に酵母が浮上し、上面に酵母の層ができることからこう呼ばれる。上面発酵の方法をとっても、アルトやヴァイツェンの場合は低温で長期熟成させている。この方法により、香味豊かなビールが生まれる。

ヴァイツェン / ヴァイスビア Weizenbier / Weißbier

ヴァイツェン / ヴァイスビア南ドイツで広く飲まれているヴァイツェンは、「小麦(Weizen)」のビール。かの有名なビール純粋令(原材料を水・ホップ・大麦麦芽・酵母に限定する)の中にある、小麦麦芽の使用規定に従って造られ、専用のヴァイツェン酵母が生み出すフルーティーな香り、またはスパイシーな香りが特徴。グラスは飲み口の方だけ丸みを帯びた特殊な形をしており、乾杯するときは、ガラスが分厚くなっているグラスの足の方を合わせるのが地元民のルール。

アルトビア Altbier

アルトビアデュッセルドルフとその近郊で造られる地ビール。色は茶褐色で、麦芽は大麦麦芽100%、もしくは小麦麦芽を混ぜたもの。「アルト(古い)」と呼ばれるが、いわゆる古酒という意味ではなく、醸造法(上面発酵)が古い歴史を持つことから命名された。ホップの苦みが効果的な、調和のとれた味わいが特徴。グラスは、200mlの円筒のものが一般的だ。飲み屋では、グラスが空になったら、おかわりの合図。コースターでグラスにフタをするまで延々と提供され続ける。

ケルシュ Kölsch

ケルシュその名の通り、ケルンのビール。それ以外の地域で造られたものは「ケルシュ」を名乗れない。明るい淡色で、すっきりとしていながら、奥深い味わい。グラスはアルトと同様に200mlの円筒型だが、「Kölsch-Stange」というケルシュ用のグラスは、アルトのグラスよりも細長い。デュッセルドルフとケルン、電車で30分という近距離にある2つの街は何かとライバル意識を燃やしているが、地ビールもそれぞれのこだわりを貫いている。

ベルリーナーヴァイセ Berliner Weiße

ベルリーナーヴァイセベルリン名物、ベルリーナーヴァイセは特殊な方法で造られる小麦のビール。ポイントは、酵母に合わせて乳酸菌が加えられること。そのため、ビールとしてはかなり酸味が強く、色も白い(Weiß)。飲み屋のメニューには、木いちごのシロップを加えた「rot(赤)」、またはクルマバソウというハーブのシロップが効いた「grün(緑)」という形で提供されていることが多い。これらは、口の広いグラスにストローをさして飲む。

ゴーゼ Gose

ゴーゼベルリーナーヴァイセのように、乳酸菌を利用した小麦のビール。ゴーゼには、さらに塩とコリアンダーが加わる。このことが「ビール純粋令」に触れるため、ビールとして認められず、一度はビールの歴史から姿を消した。復活を遂げたのは2000年、ライプツィヒの醸造所から。もともとは、ゴーゼ川が流れるゴスラーで生まれ、ザクセンやテューリンゲン地域を中心に発展した。酸味が強いため、キュンメルやスグリの実のシロップを加えて飲む。

その他のビール Stark- und Spezialbiere

アルトビア季節限定のものでは、断食期間(復活祭前の2週間)に飲まれるアルコール度数が高いビール(Starkbier)のボックやドッペルボック。オクトーバーフェストで出されるメルツェン。また、麦芽に燻製の香りが付いたバンベルクのラオホビアや、ライ麦を使用したロッゲンビアなど、ドイツ国内には季節限定、地域限定のビールがまだまだ多く存在する。

下面発酵 Untergäriges Bier

下面発酵酵母を使用し、低温(6〜15度)でじっくりと時間を掛けて発酵を行い、その後、酵母がタンクの底に溜まることから名付けられた。この手法で醸造されたビールをラガー(Lager)とも言う。19世紀以降、主流となっているビールで、調和のとれた、すっきりとした味わい。

ピルス / ピルスナーピルス / ピルスナー  Pils / Pilsner

現在、ドイツで最も愛されているのが、ピルス。特に北ドイツでよく飲まれているが、売り上げランキングからも分かるように、その消費量は圧倒的。全体のおよそ65%がピルスで占められているほどだ。そのピルスの製法は、ピルゼン(チェコ)で1842年にミュンヘン出身のドイツ人醸造家が発明した。これにより、透き通るように美しい淡色のビールが完成。ワイングラスに似たピルスナー・グラスで味わう。

エクスポート Export

エクスポートエクスポートという名前の通り、長時間の輸送(輸出)にも耐えられる日持ちの良さが自慢。オクトーバーフェストで提供されるメルツェンほどではないが、アルコール度数は高く約5.5%。また、麦芽をたっぷりと使用していることも特徴で、濃厚で力強い味となる。この贅沢な原材料の使い方は、日本で言う「プレミアムビール」に相当する。色は、赤褐色や濃い黄色などさまざま。ドルトムントで急成長し、ドイツ全土に広まった。

ヘレス Helles

ヘレス

ピルゼンでピルスが誕生し、高い評価を受け始めた時代、ミュンヘンの醸造家たちがこぞって「それに勝るものを!」と開発した情熱のビール。誕生したのは1890年代。ピルスよりも麦芽の風味が強く、甘みのある、やわらかな味わい。オクトーバーフェストの季節になると、アルコール度数の高い「ヴィーズンビア(Wiesnbier)」に姿を変え、振る舞われる。明るい(Hell)色をしていることから、ヘレスと呼ばれる。

ドゥンケルビア Dunkles / Dunkelbier

ドゥンケルビア

ヘレスと比べて、暗い(Dunkel)と表現される色合いのビール。ヘレスが誕生する前までは、バイエルンではドゥンケルが主流だった。色の違いは、ローストした麦芽に由来する。カラメル色にあぶった麦芽が、深い香りとコクを感じさせる濃厚な味わいを引き出す。深みのある色に反して、苦味は控えめ。一方、ヴァイツェン・ドゥンケルなど、ビールの種類ではなく、色が濃いことを示すために用いられる言葉でもある。

シュヴァルツビア Schwarzbier

シュヴァルツビア

ドゥンケルよりも、もっと濃い色合いの黒(Schwarz)ビールのこと。下面発酵が主流だが、上面発酵のシュヴァルツビアも存在する。1543年、テューリンゲンの醸造所で造られたものが起源とされている。しっかりと色付くまでローストされた麦芽が用いられ、香ばしさを感じさせる香りと濃 密な泡、甘さと苦味のバランスが程良い。ビスマルク宰相や文豪ゲーテが愛したことで知られ、1990年代以降、再び愛好者が急増しているという。

ツヴィッケルビアツヴィッケルビア Zwickelbier

ブラウマイスターが貯蔵タンクの中のビールを試飲するときに使う取り外し可能な蛇口(Zwickelhahn)から注いだビールのこと。つまりツヴィッケルビアは、まさに貯蔵タンクから直接グラスに注いだ無ろ過のビール。貯蔵ビール(Kellerbier)と も呼ばれる。ろ過されていないことから、ミネラルなどが多く残っており、栄養価が高い。見た目は濁っているが、すっきりとした味わい。フランケン地方で根付いたビール。

ミュンヘンのオクトーバーフェスト

オクトーバーフェスト

オクトーバーフェスト攻略のための
作戦会議

ドイツのビール文化の真髄に触れようと思ったら、やはりオクトーバーフェストは外せない。開幕まであと1週間!規模の大きさも、人の多さも桁違いのモンスターイベントをとことん楽しむためのヒントを求め、5年連続の参加を果たしたというミキ・ライゼンの氏家さんをパートナーに作戦会議を開きました。

氏家さん:ミキ・ライゼン、フランクフルト店勤務。2005~08年、ミュンヘン在住。オクトーバーフェ スト参加歴は5回。

高橋:ドイツニュースダイジェスト勤務。オクトーバーフェスト参加歴1回。席取りに苦戦し、消化 不良。リベンジを誓う。

高橋(以下、高):私は昨年、土曜の午後に参加したのですが、席を探すのに相当苦労しました。

氏家さん(以下、氏):土日はとにかく混みます。 席に座らないとビールを注文できないので、とにかく席取りは必須。平日、また土日でも昼間なら、そこそこ空いているのではないでしょうか。「予約」という手段もありますが、団体(10人以上)向けで、すぐに完売してしまいます。

高:なるほど、平日か土日の昼間が狙い目ですね。

氏:人気のビールテントでも、頑張って待てば席にありつけるかもしれませんが、ちょっと目線を変えて外のテラス席や収容人数200人程度の小規模なテントを目指すと、簡単に席取れることも。昼間は家族連れも多いので、なごやかな雰囲気が味わえると思うのですが、夜になると興が乗ると申しますか、羽目を外す方も現れて物騒な事態にも。そういう意味でも、お昼の時間帯がお勧めです。

高:トイレ事情も、想像以上の長蛇の列に 圧倒されました。

トイレの印氏:トイレも、たくさん設置されてはいま すが、やはりビールを飲みますからね。おのずと必要回数も増えます。事前にトイレの位置を確認し、余裕をもって席を立ちましょう。(トイレの目印は弓矢を持った天使)

高:14あるメインのビールテントの中で、氏家さんのお勧めは?

氏:それぞれに味わいがあり、魅力があります。 例えば、典型的なバイエルンの雰囲気が味わえるのは、レーヴェンブロイ(10番)やアウグスティーナー(12番)。特にアウグスティーナーは ミュンヘンを代表するビールで、ほかの地域で はなかなか飲めないもの。青空が描かれたハッカー(4番)のテントは、とてもきれいです。有名人がよく訪れると言われるヒポドローム(1番)は若者に人気。ケーファー(8番)は、一味違った ノーブルな雰囲気で、私は特に気に入っています。ここは、食事も美味しいですしね。

高:オクトーバーフェストの名物料理といえば?

氏:フィッシャー・ブローニ(14番)のさばの丸焼きは、脂がのっていて最高に美味い!!レモンを絞って食べるんですが、それこそ、醤油と大根おろしがあれば最高という感じ。

高:My醤油をポケットに忍ばせなければいけませんね。

氏:あとは、巨大なブレッツェルと鶏の半身焼きも定番です。

観覧車

高:遊園地ゾーンはどうですか?

氏:子ども連れはもちろん、大人も十分楽しめます。特に観覧車は見ごたえがありますよ。上から オクトーバーフェストの全景が見えるんです。午前中は遊園地ゾーンで遊び、早めにテント内に席を確保してからビールを飲む。飲んでから遊ぶとひっくり返ってしまうので注意です。

高:飲んだら、乗るな!を標語にします。ほかに気を付けるべきことは?

氏:緊急医療ゾーンの場所確認。アルコールが入るイベントなので、念のため緊急事態の心構えを。雰囲気に押されて、つい飲み過ぎてしまいがち。ペースを守って、楽しい思い出にしてください。

高:了解です!!ところで、このイベントの一番の醍醐味って何でしょうか?

氏:たまたま隣り合わせになっただけの縁だけど、いつの間にか全員で一緒に歌いながら飲んでた。そういう雰囲気がとても楽しいです。

Oktoberfest 2011

会期:9月17日(土)~ 10月3日(月)
時間:平日10:00 ~ 23:30 土日祝 9:00 ~ 23:30

※ Käfer's Wiesnschänke とWeinzelt のみ01:00まで営業
ファミリー割引:毎週火曜12:00 ~18:00
会場:Theresienwiese, 80336 München
アクセス:地下鉄U3/U6 でGoetheplatz またはPoccistraße下車。 U4/U5 でTheresienwiese またはSchwanthalerhöhe下車
www.oktoberfest.de

会場MAP

オクトーバーフェスト会場マップ

ビールテント

テント 席数
屋内
席数
屋外
提供されるビール
1-Hippodrom 3200 1000 シュパーテン・フランツィスカーナー
2-Armbrustschützen-Festhalle 5830 1600 パウラーナー
3-Hofbräu-Festzelt 6898 3022 ホーフブロイ・ミュンヘン
4-Hacker-Festzelt 6950 2400 ハッカー・プシュール
5-Schottenhamel 6000 4000 シュパーテン・フランツィスカーナー
6-Winzerer Fähndl 8450 2450 パウラーナー
7-Schützen-Festzelt 5440   レーヴェンブロイ
8-Käfer's Wies'n-Schänke 1000 1900 パウラーナー
9-Weinzelt 2500 500 パウラーナー、15種類のワインやシャンパン
10-Löwenbräu-Festhalle 5700 2800 レーヴェンブロイ
11-Bräurosl 6200 2200 ハッカー・プショール
12-Augustiner-Festhalle 6000 2500 アウグスティーナー
13-Ochsenbraterei 5900 1500 シュパーテン
14-Fischer-Vroni 2695 700 アウグスティーナー

オクトーバーフェスト・カレンダー

9月17日(土)10:50~ オープニング・パレード
9月17日(土)12:00 ビールテント「Schottenhamel」 で樽開き
9月18日(日)9:40~ 伝統衣装と山車のパレード
9月25日(日)11:00~ ババリア像前の野外コンサート
9月26日(月)18:00~ ビールテント「Fischer Vroni」同性愛者が集まるRosa Wiesn
10月3日(月)12:00~ 閉幕を告げる大砲が鳴る
最終更新 Mittwoch, 07 August 2019 11:40
 

自動車誕生125周年 ベンツから紡がれる車物語

自動車誕生125周年 ベンツから紡がれる車物語

ちょっと街へ買い物に、週末や休暇を利用して旅行へ……
ひょいっと乗り込んで発進すれば、
私たちを目的地へと楽々運んでくれる自動車。
その大元をたどると、カール・ベンツというドイツ人技術者に行き着く。
彼が世界初のガソリン車を生み出してから125周年を迎える今年、
根っからの愛好家も、
生活の足として普段何気なく利用しているという人も、
自動車の過去・現在・未来に思いを巡らせてみてはいかがだろう。
(編集部:林 康子)

自動車は、こうして生まれた

ベンツとダイムラー 2人の自動車開発のパイオニア

「ここに提出されている構造設計図は、1~4人を運搬するための、主に軽量の荷車や小船の運転を目的としたものである」

パテント・モトールヴァーゲン
パテント・モトールヴァーゲン

1886年1月29日、時の帝国特許局からカール・ベンツに交付された特許登録証No.37435の冒頭の文章である。彼が考案、設計、組み立てを行い、「パテント・モトールヴァーゲン(Patent Motorwagen)」と名付けたガソリンエンジン搭載の三輪車は、この特許を持って「世界初の自動車」となった。

それとほぼ時を同じくして、シュトゥットガルト近郊の街カンシュタットでもう1人の自動車開発のパイオニア、ゴットリープ・ダイムラーがガソリンエンジンを取り付けた二輪車、すなわちオートバイを開発、特許を取得していた。続いて彼は、駅馬車にガソリンエンジンを搭載することにも成功。これにより、「世界初の四輪自動車の発明者」と称されることになった。

さて、ベンツが上記の特許を得るのは、1883年にマンハイムでガス機関工場「Benz und Cie.」を立ち上げた3年後。しかし当時、この新時代の発明に飛びつく人は皆無だった。そこでPRに一役買ったのが妻ベルタ。夫に内緒で息子のオイゲンとリヒャルトをパテント・モトールヴァーゲンに乗せ、マンハイムから約100キロ離れたプフォルツハイムまでを走行、乗用車史上初の長距離ドライブを成功させたのである。

1890年代に入ると会社は軌道に乗るが、社内での確執からベンツは1903年に退社。その後息子たちと共に、ネッカー川沿いのランデンブルクに新たに「Carl Benz Söhne」を設立する。一方、Benz und Cie.は1926年、ダイムラーが1887年に創業した「Daimler-Motoren-Gesellschaft」と合併し、「ダイムラー・ベンツ(Daimler Benz)」に。このときベンツはBenz und Cie.の監査役を務めていたが、2人が直接顔を合わせる機会は生涯に一度もなかったという。

カール・ベンツ ゴットリープ・ダイムラー
Carl Benz(1844~1929) Gottlieb Daimler (1834〜1900)

メルセデス・ベンツの誕生とダイムラー・ベンツのその後

ダイムラー・ベンツの設立を機に生まれたのが、新ブランド「メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)」。Benz und Cie.の「ベンツ」とダイムラーが生産していた「メルセデス」という車名を合わせたものだ。ちなみにメルセデスという名は、ダイムラーの最大の顧客であったオーストリアの実業家エミール・イェリネックの支援を受けて製造された「ダイムラー35PS」に、彼の娘の名前が付けられたことに由来する。

同ブランドのほか、戦車や船舶、航空機エンジンの製造により発展を遂げていったダイムラー・ベンツは、1998年に米自動車大手クライスラー・コーポレーションを吸収合併し、「ダイムラー・クライスラー」に。自動車業界の再編を促す“世紀の合併”と言われたが、2007年に経営方針や技術思想の相違から協力体制は解消され、現在の「ダイムラー」となった。

自動車技術発展の立役者たち

ベンツやダイムラー以外にも、自動車技術の発展に貢献した人たちがいる。人の移動をはるかに楽にする画期的な乗り物の開発。そこに夢と熱い情熱を傾けた人物を紹介しよう。

ヴィルヘルム・マイバッハ(1846~1929)
Wilhelm Maybach

ゴットリープ・ダイムラーの親友であり、仕事上のパートナー。ダイムラーとは技術設計士として職業訓練をしていた青年の頃に出会った。ダイムラーと共同で設立したDaimler-Motoren-Gesellschaftで技術部長を務め、高性能な内燃機関(エンジン)の開発に従事。1909年にダイムラーを退社した後、息子のカールと共に「Maybach-Motorenbau GmbH」を創業し、飛行船エンジンの製造や高級自動車の生産を手掛けた。

ニコラウス・オットー(1832~1891)
Nikolaus Otto

1862年、エンジンの動作周期に2つの工程(上昇・下降)を経る2ストローク機関を試作し、その2年後にケルンで世界初の内燃機関製造会社「N.A. Otto Cie.」、72年に「Deutz AG」を立ち上げた。そして76年、4工程(吸収・爆発・圧縮・排気)を1サイクルとする4ストローク機関を発明。これをマイバッハとダイムラーが二輪車に取り付けて実用化に成功し、「オットー・サイクル」という名で広く知られるようになった。

ロベルト・ボッシュ(1861~1942)
Robert Bosch

自動車部品・電動工具メーカーとして世界最大のシェアを誇る「ロバート・ボッシュ」の創設者。1886年、同社の起源である「精密機械と電気技術作業場」でボッシュは、オーストリア人発明家ジークフリート・マルクスが生み出した点火装置を改良し、エンジン燃料を点火するための電気発火を促す磁気点火装置を開発。97年にこれを初めて自動車のエンジンに搭載したことが、後により速く作動するガソリンエンジン開発のきっかけとなった。

ルドルフ・ディーゼル(1858~1913)
Rudolf Diesel

ディーゼルエンジンの出発点は、「理想的な熱機関」を作るというディーゼルの野望にあった。当時の技術では実現不可能と考えられていた理論を、実験に実験を重ねて形にしていったディーゼル。1893年に「合理的熱機関の理論および構造」と題した論文でディーゼル機関の原理を発表し、97年、ついに空気圧縮によって燃料を自然着火させる仕組みのエンジンが誕生。熱効率に優れているこのエンジンの需要は、たちまち高まっていった。


その他のドイツ自動車産業発展の歴史
1897年 ベルリン随一の繁華街、クーダム(Kurfürstendamm)にあるホテル・ブリストルで初の「国際モーターショー(IAA)」を開催。8台のガソリン自動車が世界を魅了。
1916年 BMWの前身であるバイエルン航空機製造会社「BFW」設立。1年後にBMWに社名変更。第1次世界大戦後に航空機製造を禁止され、モーターサイクル・メーカーとなった。
1945年 ヴォルフスブルクで初代フォルクスワーゲン「タイプ1(VW Käfer)」が走行。同タイプは2003年の製造中止まで、世界最多の販売台数を誇った。
1950年 “Bulli”の愛称で親しまれたフォルクスワーゲンの商用車「タイプ2 T1」の大量生産開始。その直後から需要が急増し、ハノーファーに独自の生産工場が敷設される。
1950年代 第2次世界大戦後は「BMW・イセッタ」のような小型車が人気を博した。
1957年 ツヴィッカウにある自動車メーカーVEB Sachsenring Automobilwerk Zwickauが最初のトラバント(通称トラビ)を生産。東ドイツ生まれの小型車は、ボディーが繊維強化プラスチックから成っていたため、“走るダンボール(Rennpappe)”と呼ばれ親しまれた。
1963年 世界で最も有名なドイツ製スポーツカー「ポルシェ・911」の製造開始。
1991年 東西ドイツ統一により、東ドイツ(DDR)車の時代が幕を閉じた。4月30日、最後のトラビは製造工場のベルトコンベヤーから直接、ツヴィッカウのアウグスト・ホルヒ自動車博物館へ。

自動車ミュージアム

数多くの自動車メーカーがしのぎを削るドイツ。この国の自動車博物館には、自動車産業の発展の歴史、そして各メーカーが知恵と労力を絞って生み出した「宝石」が詰まっている。

時代背景と共に自動車発展史を振り返る
アウディ・フォーラム
Audi Foren

Audi Foren

アウディの名が生まれたのは1910年。20世紀の幕開けと共に自動車製造の道を歩み出した同社の軌跡を、時代ごとの経済、社会的背景を交じえながら紹介する。高度にオートメーション化されボディーの製造から組み立てまで、実際の生産工程を間近で見られる体験ツアーは特に人気で、モータースポーツの歴史紹介や映画上映などの特別プログラムも充実。本社所在地インゴルシュタットとネッカースウルム、ミュンヘン空港の3カ所にある。

www.audi.de/de/brand/de/erlebniswelt/audi_forum.html

車を中心に広がる複合アミューズメント施設
アウトシュタット・ヴォルフスブルク
Autostadt Wolfsburg

Autostadt Wolfsburg

ヴォルフスブルク中央駅を降りると目の前に広がる「車の街」。25ヘクタールの広大な敷地には、レストランを含むエントランスホールやフォルクスワーゲン・グループのパビリオンなど、自然、建築、アート、体験アトラクションが一体となった車の近代都市空間が広がり、人、文化、社会と共に生きるというフォルクスワーゲンの企業精神を実感できるはず。ここを訪れたら、同社特製ケチャップ付きのカレーヴルストも、ぜひお試しあれ!

www.autostadt.de

BMWの歴史と未来を展望する場所
BMW博物館
BMW Welt und BMW Museum

BMW Welt und BMW Museum

航空機製造会社として出発したBMWらしく、今にも空へと駆け出しそうな流線型のフォームが美しい「BMW Welt」。ここでは最新モデルの展示のほか、同社自慢の最先端の技術とデザインの融合を、五感を通して体験できる工夫がいっぱい。そして、その隣に隣接するのがBMW博物館。同社ブランドの歴史やモータースポーツ、オートバイなど、7つのテーマに分かれた館内には、BMWが約1世紀にわたり紡いできた叡智が凝縮されている。

www.bmw-welt.com

ポルシェ好き必見の贅沢な展示ラインナップ
ポルシェ博物館
Porsche Museum

Porsche Museum

シャープなボディー、スピード感、安定性、そして速度無制限のドイツのアウトバーンを走る爽快感が車好きの心を虜にしてきたポルシェ。その代表的なモデルである356、550、911、917や、1971年のル・マン24時間レースを制した伝説の「Pink Pig」含む80台を展示する同博物館は、スポーツカー愛好家にとっての聖地と言えよう。妥協を許さず、高性能な車の開発に全力を注いだフェルディナント・ポルシェの功績を振り返る展示にも注目。

www.porsche.com/germany/aboutporsche/porschemuseum

透明なガラスが、人と車の距離を近付ける
VW ガラスの工場
Die Gläserne Manufaktur

Die Gläserne Manufaktur

フォルクスワーゲンがラグジュアリーサルーン「フェートン」のために特設した生産工場。訪問者ゾーンは前面ガラス張りのL字型の工場に囲まれており、そこから1日35台限定で生産されているという高級車の製造工程の最終段階を見渡せる。顧客との初対面を待ち構える新車が並ぶ高さ40メートルのガラスの塔も、ドレスデンの観光名所の1つとなっている。街や人との対話を重んじる工場では、コンサートや展覧会などの芸術イベントも開催されている。

www.glaesernemanufaktur.de

自動車誕生125周年の主役の全貌がここに
メルセデス・ベンツ博物館
Mercedes-Benz Musuem

Mercedes-Benz Musuem

DNAの二重らせん構造を模倣した造りの同博物館は、世界的に注目を集めるアムステルダムの建築事務所「UNStudio」によるデザイン。見学ルートは、カール・ベンツから新型レーシングカーまで、同ブランドの歴史を包括する7つの「神話の空間」と、多様な乗用車の利用法やトラックなどの搬送車まで、全車種を俯瞰する「コレクションの空間」の2つある。その他、常設展覧会では車の製造に携わる労働者の日常を垣間見ることもできる。

www.mercedes-benz-classic.com

自動車ミュージアム & サーキットMAP

自動車関連のイベント

自動車誕生125周年を祝うバーデン=ヴュルテンベルク州の「Automobilsommer」をはじめ、今年は多種多様な側面を見せてくれるイベントや展覧会が盛りだくさんとなっている。

9月10日(土)
アウトシンフォニック
autosymphonic - unerhörte Augenblicke

autosymphonicベンツゆかりの地マンハイムで一風変わった交響楽団のコンサートが開かれる。オーケストラや合唱団と並び、舞台に上がるのは80台の車たち。車がパーカッションとなり、今までになかった斬新な音楽が奏でられると共に、125年におよぶ自動車の歴史が語られる。「Automobilsommer 2011」の最後を飾る一大スペクタクルショー。

Friedrichsplatz, 68165 Mannheim
www.autosymphonic.de

9月10日(土)、11日(日)
ベルタ・ベンツ・チャレンジ
Bertha Benz Challenge

ベルタ・ベンツがパテント・モトールヴァーゲンを走らせた道程、通称「ベルタ・ベンツ・メモリアル・ルート」を、電気自動車や水素自動車、ハイブリッドカーなど省エネ型の車で走行し、未来の車について考える。車種が制限されているので参加は難しくても、沿道から観賞し、将来のモビリティーの主役たちを自分の目で確かめよう。

スタート:10日10:00  Mannheimer Schloss
ゴール:11日16:00  Mannheim Rosengarten
www.bertha-benz-challenge.de

9月11日(日)まで
自動車誕生125周年 特別展
125 Jahre Automobil

125 Jahre Automobil
有人月面車「ルナビークル」

欧州最大の私有博物館であるジンスハイム自動車・技術博物館で行われる特別展。ベンツのパテント・モトールヴァーゲンのほか、1971年に米国のアポロ15号が月へ運んだ有人月面車「ルナビークル」を、オリジナルに忠実に再現したレプリカも並ぶ。

Auto & Technik Museum
Eberhard-Layher-Str.2, 74889 Sinsheim
www.technik-museum.de

9月15日(木)~25日(日)
フランクフルト 国際モーターショー IAA
Internationale Automobil-Ausstellung

Internationale Automobil-Ausstellung

世界各国から800社近くが出展し、この場で初公開される新型車は約100種に上るという欧州最大のモーターショー。近年は環境や安全技術を志向したモデルにますます注目が集まっているというが、果たして今回はどんな新車がお目見えするのか!? オールドタイマーの展示や試乗会など、一般訪問者向けプログラムも充実している。

Messe Frankfurt
Ludwig-Erhard-Anlage 1, 60327 Frankfurt
www.iaa.de

10月1日(土)、2日(日)
オールドタイマー秋祭り
Oldtimer Herbstfest in der Classic Remise

オールドタイマーの販売所と車庫の機能を兼ねた、クラシックカー愛好家必見の「マイレンヴェルク(Meilenwerk)」は、国内3カ所*にある。デュッセルドルフでは旧市街の秋・芸術祭(altstadtherbst)に合わせ、マイレンヴェルク(当地で はClassic Remise)の駐車場で「オール ドタイマー秋祭り」を開催。自動車からオートバイ、自転車、トラクターまでさまざまな“お宝”車両が大集結する。

*デュッセルドルフ以外の所在地はベルリンとシュトゥットガルト。スイス・チューリッヒ湖畔にもある

Classic Remise
Harffstr.110a, 40591 Düsseldorf
www.remise.de

サーキットに行こう!

F1、DTMにオートバイ選手権。自動車王国ドイツは、モータースポーツの聖地でもある。特色豊かなサーキットに足を運び、その迫力、スリル、スピードを五感を通して味わおう!

7コースを備えた国内最新のレース場
ユーロスピードウェイ・ラウジッツ
Euro Speedway Lausitz

ユーロスピードウェイ・ラウジッツベルリンの南方120キロ、旧褐炭採掘場に全7コースを備え、2000年に完成した国内最新のサーキット。オートバイ世界選手権からオールドタイマー・レース、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)まで様々なレースが開催される。その他、フォーミュラのレース仕様車を自ら運転してみたり、助手席に座ってレースのスピードを追体験したり、マイカーを持ち込んで4.5キロのグランプリ・コースを疾走するなどの体験プログラムも盛りだくさん。
www.eurospeedway.de

多彩なレースでファンを惹きつける
ホッケンハイムリンク
Hockenheimring

ホッケンハイムリンク1932年にオープンしたサーキットは、ライン・ネッカー地域の表看板的な存在。当初は直線同士を繋いだ単調な超高速コースで危険性が高く、幾度もの改修を重ねて現在の中高速コースになった。F1グランプリ(GP)やDTMなど世界最高峰のモータースポーツの開催地だが、個性的な改造車が集うTuner GP、白熱のドラッグレースNitrOlympx、豪快なドリップ走行が歓声を巻き起こすDrift Challengeなど、変わり種レースも豊富。
www.hockenheimring.net

徹底的にモータースポーツを満喫
モータースポーツ・アレーナ・オッシャースレーベン
Motorsport Arena Oschersleben

オッシャースレーベン1997年、ドイツで3番目に完成したパーマネントサーキット。DTMや世界ツーリングカー選手権が行われる約3.6キロのコースでは、定期的に安全運転の練習プログラムが提供されているほか、その脇にはゴーカート用のコースも設置。場外に出たら10ヘクタールのオフロード・コースが待ち受け、荒々しい道路、階段、水上の走行など、究極のモータースポーツに挑戦できる。敷地内には4つ星ホテルもあり、泊まり掛けで訪れるのにぴったり。
www.motorsportarena.de

至難のコースが挑戦者魂を掻き立てる
ニュルブルクリンク
Nürburgring

ニュルブルクリンク世界で最も過酷なサーキットの1つとされ、当地のF1グランプリやDTM、24時間レースなどに出場することを夢見るレーサーは多い。伝統的なADACアイフェル・レースや改造バイクで競うスーパーバイク世界選手権も例年、熱狂的なファンを集めている。コースは20.832キロの北コースと5.148キロのGPコースの2つあり、レース期間以外は常時マイカー走行が可能。北コースが11周で24ユーロ、GPコースは20分38ユーロと値段もお手頃だ。
www.nuerburgring.de

安全性抜群のロードレースのメッカ
ザクセンリンク
Sachsenring

ザクセンリンクザクセン州ホーエンシュタイン=エルンストタールにあるサーキットの目玉レースは、なんと言ってもロードレース世界選手権(MotoGP)。1927年に初めてオートバイ・レースが開かれたという古い歴史を持つサーキットだが、難所・急所が続くコースで事故が多発したため、72年に閉鎖に追い込まれた。しかし、95年に安全性を実証された新生サーキットとしてカムバック。今ではMotoGPのほか、オートバイ・ドイツGPも高い人気を誇っている。
www.sachsenring-circuit.com

自動車ミュージアム & サーキットMAP

未来の自動車

環境への負荷を考慮しつつ、どんどん変化していく車。ドイツで自動車整備士の資格を取得し、自動車をこよなく愛する新井洋行さんに、自動車の未来のかたちについて語っていただいた。

皆さんは未来の自動車と聞いて、どのような車を想像されるでしょうか? 今日の常識、技術では「スター・ウォーズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などの映画に登場するような、車輪がなく、空中を飛ぶ乗り物が交通手段になるとは、まず考えられません。しかし、よく考えてみると、現代の近未来自動車のコンセプトは、カール・ベンツやヘンリー・フォード、ニコラウス・オットー、ルドルフ・ディーゼルなどが研究・発明した車輪と原動機を組み合わせた自動車の延長上にしかありません。言い換えるならば、超高度に発達した馬車といったところでしょうか。

近年、ハイブリッドや電気自動車、水素自動車が注目を集めていますが、近未来車開発において核となるテーマは環境保護であり、今までのディーゼルやガソリン燃焼機関を改良するだけでは不十分な点を補うための研究が進んでいます。ハイブリッドであれ、電気自動車であれ、車輪と原動機という従来の自動車の基本が変わらない限り、開発の焦点はエネルギーの調達先、その保存方法、そして保存されたエネルギーを、いかに損失を抑えて経済的に動力に変換できるかという点に絞られます。その意味で、ハイブリッドは所せん、電気自動車の機能基準が現在のガソリン、ディーゼル車の基準に達するまでの架け橋的な存在にすぎないという見方もあります。

つまり、これまで開発の中心だった速度と出力は二次、三次的な目標となり、いかに地球の環境を保護しながら、長時間の充電、準備期間を必要とすることなく、長距離を一定時間内に、効率的に移動できる車両を開発するかが今後の課題となってくるのです。

自動車のためのディーゼルやガソリン燃焼機関の開発が終えんを迎えている今、自動車技術の開発者はディーゼルやオットーが持っていたような発想力を高度なレベルで求められています。自動車という“車輪”のコンセプトが御役御免となるのはまだ先のことですが、もし自動車時代に終わりが来るとすれば、今からそれまでの間にどのような自動車が開発されていくのでしょうか。晴れた日でも道路を水浸しにする水素自動車か、エンジン音はなく、電気モーターでタイヤの転がる音だけを出す電気自動車か。いずれにせよ、古き良き時代のカローラに乗りたくても、街角のガソリンスタンドにガソリンが売っていないという時代がいつか来るでしょう。

新井洋行
海外生活21年。米国の自動車業界でキャリアを積んだ後、1999年末に渡独。ドイツの自動車整備士、マイスターの資格を持ち、現在テューリンゲン州ゴータのアウディ・ディーラーで勤務。
Audi R8 Partner
Cyrusstaße 22, 99867 Gotha
www.ahg-online.de

最終更新 Mittwoch, 07 August 2019 13:36
 

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