待ちに待った春がやって来て、
ぶらりとどこかへ出掛けたい気分にさせられる。
初めて訪れる街で観光名所をめぐるのも良いけれど、
都市の魅力は街角の小さな路地にも隠れている。
今号では、ベルリンで人気の3つの街区
「ミッテ」「プレンツラウアー・ベルク」「シェーネベルク」の中から、
のんびりと回れる普段着の街めぐりスポットをご紹介しよう。
(文・写真: 見市 知)
Mitte ミッテ
その名もベルリンの「中心」を意味する街区ミッテ。かつてはベルリン宮殿などが建ち、ベルリンの主な行政機能を担っていたこの街区は、東西ドイツ統一後、再び華やかな中心地へと返り咲いた。そんな賑やかな大通りから少し奥へ入ると、中庭空間には小さなアートスポットやカフェがいっぱい。若いエネルギーに溢れたアートの街ベルリンの心臓部を体感できる。
1. フェルト工房
HUT Up Berlin
ミッテに多い、いくつものお店が密集する中庭空間の1つ、ヘックマン・ヘーフェ(Heckmann Höfe)の一角にあるフェルト・デザイン工房。帽子デザイナーだったクリスティーネ・ビルクレさんが作るフェルト製のドレスや小物の数々は、手作りの温かみと洗練されたデザインセンスが光る芸術品。
11:00~19:00(日曜休み)
Oranienburger Str.32, 10117 Berlin (Heckmannhöfe内)
www.hutup.de
2. 現代アートギャラリー KW
もともとマーガリン製造工場だったという建物を改装した、現代アートのギャラリースペース。中庭空間に建つガラス張りのカフェも、まるでアート作品の一部のよう。天気の良い日は、ここで日向ぼっこしなが らアート空間を楽しめる。
12:00~19:00 木12:00~21:00(月曜休館)
Auguststr.69, 10117 Berlin
www.kw-berlin.de
3. 旧ユダヤ人女学校
Ehemalige Jüdische Mädchenschule
今はギャラリー街に変貌しているアウグスト通り(Auguststraße)だが、戦前はユダヤ人街だったそう。この通りにある、もともとユダヤ人女学校だった建物が、今年改装されてギャラリー空間に様変わり。往時の雰囲気を残しながら、現代アートや写真のギャラリーとレストランが入っている(ギャラリーは月曜休館)。
Auguststr.11-13, 10117 Berlin
www.maedchenschule.org
4. カフェ・バルコミス
Cafe Barcomi's Deli
ゾフィー・ギプス・ヘーフェ(Sophie-Gips-Höfe)と言う中庭空間に、都会のオアシスのようなカフェを発見。焙煎から行なっている本格派の自家製コーヒーと、甘さ控えめで上品な味のスイーツが美味しい。コーヒー好きの方ならば、ぜひエチオピア・コーヒーで入れたモカ・マキアートを。
9:00~21:00 日祝10:00~21:00
Sophienstr. 21, 10178 Berlin
(Sophie-Gips-Höfe内)
www.barcomis.de
5. シアター空間
Sophiensaele
レンガ造りの建物の入り口正面に刻まれた「手工業者連盟(Handwerkerverein)」の文字。古い町工場跡を改装したゾフィーエンゼーレ は演劇、ダンス、パフォーマンスなどフリーのシアタープロジェクト用に開放されているシアター空間だ。若いアーティストを惹き付ける街、ベルリンを象徴する場所の1つ。
Sophienstr.18, 10178 Berlin
www.sophiensaele.com
Prenzlauer Berg プレンツラウアー・ベルク
ミッテから東へ進むと、そこに広がるのはプレンツラウアー・ベルク。ここは少子化問題が叫ばれているドイツの中にありながら、ヨーロッパでも屈指の出生率の高さを誇る街区だ。そんな場所柄を反映してか、この街区には子どもにやさしいエコなものに出会う確率がとても高い。生活者目線で歩いてみると、楽しい発見がたくさんありそう。
6. カレーソーセ―ジ
Konnopke’s Imbiss
「ベルリンに来たら、これを食べなきゃ始まらない!」という名物が、カレーソーセージ。コノプケス・インビスでは、ソーセージは「皮なし(ohne Darm)」のみ。その始まりは、物不足だった戦後、腸詰めにする皮がなくビニールで包んでソーセージを作ったことだそう。カレーソーセージとフライドポテトの組み合わせ(Kleines Menü)で3.20ユーロ。
10:00~20:00 土12:00~20:00(日曜休み)
Schönhauser Allee 44b, 10435 Berlin (地下鉄U2高架下)
http://konnopke-imbiss.de
7. 東ドイツ雑貨の店
VEB Orange
レトロでゆるいデザインの東ドイツ雑貨を探すならここ。東ドイツ時代の画一的なデザインながら、バウハウスを思わせるシンプルなセンスが光る、食堂車「Mitropa」の食器などが並ぶ。お店のある場所も、かつて壁が立っていたところの真横という、臨場感溢れるロケーション。
10:00~20:00(日曜休み)
Oderberger Str.29, 10435 Berlin
www.veborange.de
8. エコ・マーケット
Öko Markt
毎週木曜日の12:00から開かれている エコ・マーケット。近郊の自然栽培農家で取れた野菜や自然派パン屋さんの パン類、フェアトレードのコンセプトの下でつくられた小物などが手に入る。屋台の飲食物もすべてエコ。小さな子ども連れでも安心して楽しめる。
毎週木曜12:00~19:00
Am Kollwitzplatz, 10435 Berlin
9. 子どもカフェ
Kiezkind Berlin
児童公園の中にある、小さな子ども連れのためのカフェ。カフェの中に砂場があったり、絵本がたくさん置いてあったりと、子どもを遊ばせながら大人ものんびりくつろげる。ホームメード風のホットサンドやケーキがお勧め。「子ども用ミルク=50セント」というメニューも気持ちを和ませる。
9:00~19:00
11月〜2月 12:00〜19:00
Helmholtzplatz 1, 10437 Berlin
www.mein-kiezkind.de
10. 給水塔
Wasserturm
このエリアのアイキャッチとなっている古い給水塔。今では内部が改装され、アパートになっている。ケルンには給水塔を改装したデザイン・ホテルがあるけれど、そもそも給水塔は水を貯めるために建築の造りがしっかりしているので、家として利用するには理想的なのかも。
Knaackstr./Belforter Str., 10405 Berlin
Schöneberg シェーネベルク
旧西ベルリン側にあるシェーネベルクは高級過ぎず、かと言って奔放過ぎてもいない、ちょうど手頃な中間のエリアと言えるかもしれない。市の中心部に近く、古き良き西ベルリンの風情が残っている。かつてはアンティークショップや古本屋が多く建ち並んでいたという通りの周辺に、素敵な カフェやお店がひしめいている。
11. チョコレートショップ
Winterfeldt Schokoladen
まるで映画『ショコラ』(2000年、ラッセ・ハルストレム監督) に出てくるような本格的なチョコレート屋さん。古い薬局を改装した店内のインテリアがロマンチックな雰囲気を演出している。ホットチョコレートの種類はいくつかあるけれど、カカオ70%のビオ・チョコレートをホットミルクで溶いた「ヴィンターフェルト風(Winterfeldt)」がお勧め。
9:00~20:00 土日9:00~18:00
Goltzstr.23/Ecke Pallasstr., 10781 Berlin
www.winterfeldt-schokoladen.de
12. カフェ・ゾルゲンフライ
Sorgenfrei
古いお肉屋さんの店舗を使った雑貨屋兼カフェ。ヴィロライ&ボッホ社の古いタイルの壁は一見の価値あり。このカフェの名前 「Sorgenfrei」は、「憂いなし」という意味。古き良き時代の雰囲気にのんびりと浸れる不思議な空間だ。
12:00~19:00 土10:00~18:00 日13:00~18:00(月曜休み) Goltzstr.18, 10781 Berlin
www.sorgenfrei-in-berlin.de
13. 古本屋さん
Antiquariat Schend
かつては古本屋街だったというヴィンターフェルト通りの中で、今では数軒が残るのみという貴重な古本屋さんのうちの1軒。ベルリンにちなんだおもしろい古書が見付かる。オーナーのシェントさんが密かに力を入れている古いレコードのコレクションもあり、 何かを探し始めたら、ここで延々長居できてしまいそうな予感が・・・・・・。
10:00~19:00 土10:00~18:00(日曜休み)
Winterfeldtstr.54, 10781 Berlin
14. ナチュラル・コスメの店
Calla
ドクター・ハウシュカやヴェレダなど、ドイツはナチュラル・コスメの宝庫。そんなナチュラル・コスメに特化した商品が集まるお店がここだ。店内の奥のスペースでは、ドクター・ハウシュカのフェイシャルエステも行なっているので、癒しが必要な方はぜひ!
10:00~19:00 土10:00~18:00(日曜休み)
Winterfeldtstr.38, 10781 Berlin
www.calla-naturkosmetik.de
15. ファラフェル屋
Habibi
ファラフェル(Falafel)とは、すり潰したひよこ豆に ハーブや香辛料を加えて揚げたコロッケのこと。ヘルシーかつボリューム満点で、ドネルケバブの向こうを張って人気のあるオリエンタルフードだ。揚げた野菜の盛り合わせ「Makali」とファラフェルを併せた「Makali Teller 2」は、5.50ユーロとお得な値段。
11:00~翌3:00 金土11:00~翌5:00
Goltzstr. 24, 10781 Berlin
ベルリンの人気エリアをめぐる小さな旅を終えたら、ほっと一息お食事タイム。
ご紹介したスポットから徒歩で行ける、とっておきのレストランをご案内します。
街で一番ホットな隠れ家ダイニング
Bar Tausend / Tausend Cantina
フリードリヒシュトラーセ駅すぐ側の高架下、周囲に看板もライトもない無機質なコンクリートの扉を開ければ、目の前に広がるのはガラスやスチール、アーティスティックな調度品で飾られた近未来的な空間。シックに着飾った男女が集うダンス・バーを抜けて奥へ進むと、和食と南米料理を提供するレストランが現れる。今、ベルリンで最もホットな ナイトスポットと評されるこのダイニングのコンセプトは、「1つのテーブルの上で交差する2つの文化」。最高級のマダラや刺身サラダ、フォアグラリゾットなど、単なる創作料理とは一線を画す新感覚の絶品料理をご堪能あれ!
火~土 バー:21:30~ レストラン:19:30~オープンエンド
※週末は完全予約制
TEL: 030-27582070
Schiffbauerdamm 11, 10117 Berlin
www.tausendberlin.com
食材にこだわった本格日本料理
Gingi’s Izakaya
居酒屋と言えば、1日の疲れを癒し、次の日に向けてエネルギー補給をする場所。ベルリンで、そんな純日本的な寛ぎのひと時を味わえるレストランが、Gingi’s Izakayaだ。メニューには創作巻き寿司のほか、魚介を中心とした日替わりの「Japanische Tapas(おつまみ)」が豊富に並ぶ。腕利きのシェフが毎日市内の魚市場から鮮度や産地、飼育環境を吟味して仕入れた高級食材のみを用いて作る料理はどれも、心に染み入る本格的な日本食の味わい。和の雰囲気漂う落ち着いた店の内装も日本人の郷愁をくすぐる。夏場は緑豊かな屋外テラスで、のんびりと晩酌するのがお勧め。
17:30~23:30
TEL: 030-44049397
Rykestr.45, 10405 Berlin
www.gingis-izakaya.de
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インベスト・イン・ババリア
スケッチブック



ドイツを代表する指揮者ヘルマン・ツィルヒャーにより1921年に創設された格式高く、そして斬新な音楽祭には、毎年国内外から数多くの観客が訪れる。今年は名作映画「スター・ウォーズ」や「ゴッドファーザー」などの音楽をチェロの四重奏で聴かせるプログラムのほか、モーツァルトの楽曲を多様な切り口で奏でる興味深い企画が多数用意されている。
毎回1つの国を取り上げて開催されるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の音楽祭。今年27回目を迎える同音楽祭が注目する国は中国。上海交響楽団や中国国家大劇院楽団らが歓待され、同国の文化を音楽に準えて華麗に表現する。その他、2001年に創設された俳優らによる朗読劇「テキストと音楽」は、年々同音楽祭の大きな比重を占めつつある話題のプログラム。
今年で開催23回目となるブレーメン音楽祭。この祭典のハイライトと言えば、幕開けを告げるマルクト広場のコンサートだ。世界遺産に指定されている荘厳な市庁舎をバックに、音と光に包まれた幻想的な空間が出現する。ほかにも、各国から集まるジャズ奏者や歌手など多彩なゲストが、市内26カ所の会場で開かれる音楽祭を一層華やかに盛り上げる。
1845年、ベートーヴェンの生誕75周年記念碑建立を機に始まった伝統ある音楽祭は、毎年国際的に活躍する著名な音楽家たちを招き、彼らの奏でる流麗な音色で人々に感動を与え続けている。2006年以降毎回催されている短編フィルムプロジェクト「ベートーヴェンを考察する」では今年、トルコ全国青少年交響楽団が伴奏を務める。
温泉保養地として誉れ高いヴィースバーデンが贈る音楽の芸術祭。オペラやバレエ、演劇など、多彩なプログラムで聴衆を惹き付ける音楽祭の今年の目玉は、ドイツの劇作家ブレヒトの歌劇「コーカサスの白墨の輪」。中国から重慶・四川歌劇団を招聘し、ドイツと中国の文化を融合させた芸術を色彩豊かに披露する。さらに、国内の優れた芸術家に贈られるファウスト賞を昨年受賞した舞踏家シュポタが、「青髭の秘密」で華麗に舞う。
130年以上にわたり、心の琴線に触れるオペラの上演で人々に感動を与えてきた音楽祭は近年、国際的な音楽祭としてますます認知度を高めている。様々な交響楽団で首席指揮者や芸術監督を務めるケント・ナガノが今年、バイエルン国立管弦楽団を率いて奏でる音楽はワーグナー。不朽の名作である舞台祝祭劇「ニーベルングの指環」の4作目にあたる楽劇「神々の黄昏」を披露する。
2012年5月11日(金)~19日(土)
ハンブルグの広大な港湾を背景に、潮風に乗って届けられる2日間の野外フェスティバル。短期間ながらもプログラムは多彩で、50人以上のアーティストによる50ものコンサートが10カ所の会場を熱狂に包み込む。今年は大きな将来性を感じさせるトリオ、ニルス・バーグ・シネマスコープや英国のジャズシンガー・イアン・シャウらが集まり、ジャズ界に新風を吹き込む。
2012年6月22日(金)~24日(日)
自由で便利なアパルトマンに滞在する
パリ市内には約90軒の食料品を扱うマルシェがあり、舌の肥えたパリジャンたちが料理の食材を買い求める。食にこだわり、美容と健康に気遣うパリジャンに人気のビオの食材や製品を専門に扱うマルシェも数軒ある。農業大国フランスを感じさせる種類豊富な食材が並び、元気な呼び声が飛び交い、活気に溢れるマルシェ。この機会に、フランスならではの食材を試してみよう。
レストランでないと食べられないのでは、と思われがちだが、マルシェでガーリック・バターとバジル・ソースの詰まったエスカルゴを買ってオーブンで温めれば、家庭で本格的エスカルゴ料理が味わえる。
フランス人に大人気の春の野菜。 皮を剥いて、軟らかくなるまで 蒸し、または茹でて、生クリーム と11種類の香辛料の入ったマ スタード「サヴォラ(Savora)」、 またはムース状のムスリン・ソー スを付けて食べると絶品。
豚などの臓物を詰めたソーセージ。地方によって作り方は異なるが、一般的に豚の内臓が約40%詰められている。フランス人を虜にする独特のくさみがあるアンドゥイユは、アペリティフとしてワインのお供に最適。
ジビエの季節は秋だが、ウサギなどは年中マルシェに並ぶ。小バトは、ニンジンやタマネギなどの野菜と一緒に丸ごとオーブンで焼くだけで豪華な一皿となる。
史上最年少でミシュランの3つ星を獲得したアラン・デュカスの名を掲げたこの料理学校では、デュカスの料理の真髄を伝えるべく一流シェフによる料理の伝達が行われている。テーマごとに分けられたレッスンは英語でも開催されており、本格的な高級フレンチ料理、気軽に楽しめるビストロ料理、チョコレート菓子やマカロンなどテーマごとに分かれたコースの中から好きなものを選択。レッスンは1回4時間で、事前の予約が必要だ(インターネットでの申し込み可能)。
フランス大統領も食すパン
2011年にパリの最優秀バゲット賞に輝いた、
はやや高めに設定されているので、値切ることを忘れずに。
パリを東西に横切るセーヌ川。川に架かる35以上の美しく個性的な橋、レストランやバー、ディスコとしてナイトシーンも演出する船ペニッシュ、ポプラの立ち並ぶロマンティックな河岸のプロムナードなど、パリの風景にセーヌ川は欠かせない。
日本発のデザインステーショナリーショップ。ノート、アルバム、筆記具などの定番商品に加えてデスクトップ小物や旅行に便利なポーチ類も豊富。高感度のデザインと機能性を併せ持った商品は、素材のクオリティーと、美しいカラーバリエーションもあいまってパリジャンやインターナショナルな旅行者たちを既に魅了し始めている。プレゼントに、自分へのご褒美に、ぜひ立ち寄りたいお店。
1854年創業、海苔の老舗丸山海苔店が始めたお茶ブランド寿月堂。日本人建築家、隈研吾が店舗設計した竹をベースとした和の雰囲気を堪能できるパリ店では、有名高級ホテル「ジョルジュ・サンク」のティー・サロン御用達、100%日本産の厳選されたお茶が数多くそろう。チョコレートの貴公子クリスチャン・コンスタン氏とのコラボレーションによるパリ店限定の抹茶サブレや玄米茶サブレ(各10€)、しょうが紅茶なども人気。ヨーロッパ各国への配送可能なオンライン・ショッピングも可能。



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