三修社
ISBN:978-4-384-05530-6 C0082
ドイツに住む日本人の皆様にドイツの最新ニュースを、生活に役立つ情報を、元気が出るようなコンテンツをお届けするため・・・・・・と日々奔走している弊誌編集部員ですが、取材に行った先々で、逆にドイツ人から日本に関する質問を受けることもあります。
天皇は何をしているの? 発泡酒って何? 富士山はどのくらい高いの?秋葉原はどんなところ? 漢字はいくつ知っている? 捕鯨問題についてどう考えているの? など、日本の生活に関することから、政治、経済、歴史、芸能、流行に関することまで多岐にわたる質問に、冷や汗が流れることもしばしば。
というのも、ドイツ人が日本に関する質問を日本人にする場合、その答えは鵜呑みにされる可能性が高く、つまり答える側は正しい情報を伝える責任と、日本人を代表して答えるくらいのプレッシャーを負っているわけです。おまけに、脳内の知識を振り絞ったとしても、「アレ? 『お見合い』とか『衆議院』ってドイツ語でなんて表現したらいいんだ~?!」と、とっさに出てこないドイツ語表現の壁にぶち当たり、スマートに説明できない自分のドイツ語力に地団駄(じだんだ)を踏むことがあります。こんな経験、ドイツに暮らす皆さんもお持ちなのでは?
この本は、ドイツ人が日本について知りたい、また、日本人がドイツ人に伝えたい100のテーマをQ&A方式で編集したドイツ語表現集。すべてのQ&Aが日独完全対応だから、ドイツ語で言い換えるとどのような言い回しになるのかが一目瞭然。冠婚葬祭・食事・年中行事など生活一般から環境、戦後の政治・経済状況まで幅広く取り上げられていて、しかも日本の時事問題や流行に関する生きた情報が載っているのが嬉しい。最近の日本の情勢をよく知らないという人にも、日本の伝統や歴史についての知識にはイマイチ自信がないという人にもオススメ。常にカバンの中に入れておきたい1冊です。
「日本人がドイツ人によく聞く100の質問」という本もあるといいな。(高)