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Di. 18. Dez. 2018

福間洸太朗ピアニスト福間洸太朗インタビュー


「ピアノによる武満徹へのオマージュ」を語る
Toru Takemitsu – eine pianistische Hommage

その端正な顔立ちと、演奏に対するひたむきな情熱は貴公子然としていて清清しい。26歳の若きピアニスト、福間洸太朗さんはベルリン芸術大学で学ぶ傍ら、米国や欧州、はたまた南アフリカでコンサートを開いている。そんな福間さんが今月末に控えているのは、「ピアノによる武満徹へのオマージュ」と題したコンサート。日本を代表する現代音楽の作曲家・武満徹氏と、関連するほかの作曲家の曲とを一緒に紹介するプログラムは、頭で考えるのではなく、ただ素直に耳を傾け、心で感じるコンサート。水や緑などの自然を感じるように、音楽の響きに身を委ねられる癒しの空間がそこにはある。(編集部:高橋萌)

KOTARO FUKUMAKOTARO FUKUMA
1982年、東京都生まれ。5歳からピアノを学び、都立武蔵高校卒業後、パリ国立高等音楽院への留学を経て現在はベルリン芸術大学に在学中。2003年米国・クリーヴランド国際ピアノコンクールで日本人として初めての優勝、加えてショパン賞を受賞するなど、数々の受賞経験を持つ。同年、ニューヨークのリンカーンセンターでデビューリサイタルを果たし、世界各地で演奏を続けている。これまでに、「武満徹ピアノ作品集」(Naxos)、「Laureate Series / シューマン」(Naxos)、「アルベニス / イベリア全曲他」(ハーモニー)の3枚のCDをリリースしている。 www.kotarofukuma.com

福間さんがピアノを始めたのはいつ頃ですか?

2人の姉がピアノを弾いているのを見て、自然とピアノに興味を持ちました。5歳になってから先生について習い始めましたが、実はまだ這い這いしているような時期からピアノの音に敏感だったらしくて、姉がピアノを弾いている部屋の扉の前で耳を澄ませたり、お昼寝したりしていたこともあったそうです。

今までさまざまな場所で演奏してきた中で、1番印象に残っているのはどのコンサートですか?

やはり、ニューヨークでのデビューコンサートです。演奏家としての今後が懸かっているんだという自分自身へのプレッシャーでガチガチに緊張していました。でもコンサート直前に、「今日やるべきことは、今まで応援してくれた人、会場に来てくれた人たちに感謝の気持ちを伝えること」と言ってくれた母の言葉が効きました。そして今に至るまで、聞いてくださるお客さんへの感謝の気持ちを持ち、演奏できる幸せを感じながら弾くことが自分の演奏の根底にあります。

ピアニスト福間洸太朗の誕生ですね。福間さんが演奏家として大切にしていることは?

音楽を通して人に感動を与えることが1番大事です。でも、今は世界中に演奏家が溢れている時代なので、常に自分にできることは何なのかを考えながら活動しています。昨年は、南アフリカで子どもの音楽教育のためのチャリティーコンサートをする機会をいただきました。音楽を通して人の輪を広げたり、感動を共有できる空間と時間を提供していきたいと思っています。

今回のコンサートの中核にある武満氏の音楽との出会いは?

実は、パリに留学するまで武満さんの音楽を弾いたことがなかったんです。「現代音楽」はクラシック音楽と比べて、予測不可能で、難しいという先入観があって・・・・・・。でも、パリでフランス人やその他いろんな国の学生たちが弾いているのを聞いて、日本人なのに恥ずかしいとも思った。それから、興味を持って触れていく内にどんどん惹かれていったんです。

武満氏の音楽の魅力は?

福間洸太朗彼の音楽の魅力は、すごく抽象的ではっきりしたメロディもない、でもその中に様々な色や響きが含まれていて、それが自然の中にある響きや音と通じるものがあるというところ。僕がそうだったように、現代音楽は難しいと思い込んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、風の音、水の音、森のざわめき、そういった自然の音に触れたことはあるはずです。抽象的だからこそ、いろんな可能性があると捉えていただけると嬉しいです。

今回は、武満さん、そして彼と関わりのある作曲家を取り上げているので、それぞれの曲をじっくり聴き比べてみてください。そして、その場で生まれる音の響きを、身構えずに堪能してみてください。

ありがとうございました。インタビューを通して、このコンサートには、福間さんが直接対面することが叶わなかった武満氏への深い感謝と尊敬の気持ちがいっぱいに詰まっていることが伝わってきました。コンサート、楽しみにしています!!

武満徹 / Toru Takemitsu
1930年、東京都生まれ。作曲家。幼少時代を満州の大連で過ごし、小学校入学と同時に日本に帰国した。主に独学で音楽を学び、50年に処女作を発表。翌年、詩人の瀧口修造の下、作曲家の湯浅譲二らとともに現代芸術集団「実験工房」の結成メンバーに加わる。彼が作曲する独特の響きは「タケミツ・トーン」と呼ばれ、現代音楽の分野で世界にその名を知られるようになる。作品は、コンサート・ピースから電子音楽、映画音楽、舞台音楽、ポップ・ソングまで多岐に渡る。著書にエッセイ「音、沈黙と測りあえるほどに」などがある。1996年、65歳で死去。

Information

2月27日(金)19:00~
福間洸太朗ピアノリサイタル
「ピアノによる武満徹へのオマージュ」

プログラム 武満、湯浅、ドビュッシー、メシアン、
ケージ、クセナキス、バッハ
場所 ケルン日本文化会館
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstr.98, 50674 Köln
TEL 0221-9405580
WEB www.jki.de


2月24日(火)15:00~
”Toru Takemitsu – eine pianistische Hommage“
「ピアノによる武満徹へのオマージュ」

プログラム 武満、ドビュッシー、メシアン、ケージ、
クセナキス、バッハ
場所 ベルリン芸術大学
Universität der Künste Berlin
Im Kammersaal
Fasanenstr. 1B, Charlottenburg, 10623 Berlin
 
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