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ドイツ関連お勧めの本

最近、本を読んでいますか?日に日に夜が長くなるこの季節、じっくりとページをめくる喜びを思い出してみましょう。1冊の本との出会いから、ドイツ生活が楽しく、そしてこの国がもっと好きになるきっかけを得られるかも。ドイツで読むとさらに味わい深い本を、厳選してご紹介します。(編集部:高橋 萌)

日本人にお勧めの本は?

対談:Mayersche × ドイツニュースダイジェスト

読書の秋を迎えるにあたり、まずは本のスペシャリストである書店員さんに、お勧めの本について聞いてきました。

こんにちは!デュッセルドルフのショッピングエリアの中心地、ケーニヒスアーレーのすぐ側にある書店Mayerscheにやって来ました。この立地、そして品揃えの多さから日本人客も多いようですね。
当店ではドイツ語の書籍のほか、英語、仏語、伊語などの書籍も充実していますし、客層は国際色豊か。日本人のお客様も大勢いらっしゃいますよ。
早速ですが、日本人にお勧めしたいドイツの本をいくつか挙げていただけますか?
まずは、A.シュロプスドルフの「Du bist nicht so wie andre Mütter(あなたはほかのママとは違う)」。これは、ユダヤ人であるシュロプスドルフの母親の伝記を娘の視点から書いたフィクション。ナチス政権誕生の前後で大きく揺れ動いた母親との日々が綴られていて、私たちドイツ人に大きな驚きと共感を与えた1冊です。

H.J.オルタイルの小説「Die große Liebe(大きな愛)」では、美しいドイツ語表現を堪能できます。

現代ドイツ社会の闇に迫るなら、新進気鋭の女流作家A.ペーントの作品が読みやすいでしょう。老人ホームの閉塞感を描く「Haus der Schildkröten(亀の家)」や「Mobbing(いじめ)」など、小説という形で社会問題を鮮明に浮き彫りにします。

ドイツを深く知る手助けとなる本をご紹介いただき、ありがとうございます。御店で日本人に人気のある本はありますか?
分野としては、ユーモアエッセイが人気です。例えば、「Darum nerven Japaner(日本では「イケてない日本―日本人のホントのところ」として出版)」。日本人に対する皮肉満載なのに、なぜか日本人のお客さんが買っていきます。ドイツ人より、日本人の購入者の方が断然多いくらい。不思議だわ。

日本のマンガで、ドイツ語に訳されたものも人気です。あとは、贈り物用の本「365 tage(365日)」シリーズやポストカードも。
イラストや写真が多くて、テキストが少ない、見ているだけで楽しくなるような本が人気なのですね。言葉の壁は越えがたいという人にお勧めの本はありますか?
子ども向けの本はどうでしょう? 日本でもきっと知られている「Pipi Langschtrumpf(長靴下のピッピ)」、M.エンデの「Jim Knopf(ジム・ボタン)」、大人になっても心に響く児童文学として、O.プロイスラーの「Die Kleine Hexe(小さい魔女)」や、「Der kleine Wassermann(小さい水の精)」E.ケストナーの「Emil und die Detektive(エーミールと探偵たち」」もお勧めです。
最後に、ドイツ人に人気の日本の作家を上げるとしたら?
村上春樹ですね。彼の人気の高さは圧倒的で、25~50歳という幅広い年齢層のファンを獲得しています。私も「Gefährliche Geliebte(国境の南、太陽の西)」を読んで感動しました。
Mayersche Droste今回、ご協力いただいたのは
Mayersche DrosteのRegine Danscherさん


Königsallee 18, 40212 Düsseldorf
TEL: 0211-542 56 900
www.mayersche.de


 
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