Hanacell

ドイツと日本の冬の行事カレンダー2015

冬の行事

古くから伝わる習慣や伝統には、健康に、
そして幸せに暮らせますようにという願いと、
生活の知恵が一杯に詰まっています。
だからこそ、日本から遠く離れて暮らしてはいても、
日本の風習を大切にしたい。
でも、ドイツで暮らしているからこそ、
この国の行事も経験したい。
そうお考えになる人は多いのではないでしょうか。
ドイツで過ごす冬が、日独の両文化を大切にした
温かいものになりますように。
(編集部: 高橋 萌)

ドイツ Deutschland

11月 November

29日1. Advent
第1アドヴェント

クリスマスを祝う期間であるアドヴェント(待降節)は、クリスマスの4週間前の日曜日から始まります。この日に、アドヴェンツクランツの1つ目のキャンドルに火を灯すので、アドヴェンツクランツのご用意はその前に。各地のクリスマスマーケットが続々とオープンし始めるのも、アドヴェントに入ってから。いよいよ、ドイツの冬の行事のハイライトであるクリスマス・シーズンの幕開けです!

アドヴェンツクランツアドヴェンツクランツ
もみの木などで作られたリースに4本のろうそくを立てたものが、アドヴェンツクランツ。第1アドヴェントの朝食時に最初の1本に火を灯し、第2、第3、第4と日曜日が来るたびに点火して、クリスマスの到来をカウントダウン!

クリスマスマーケット
ドイツ各地で開催されるクリスマスマーケットは、次号(11月20日発行)のクリスマスマーケット特集でご紹介します!

12月 Dezember

聖バルバラの日4日Barbaratag
聖バルバラの日

聖女バルバラの日には、さくらんぼの枝(Kirschzweige)を手折って水に差し、家に飾る習慣があります。暖かい家の中でつぼみを付け、クリスマスに白い花を咲かせる様子が、新しい生命、つまりキリストの誕生を祝福しているとされ、咲いた花の数で幸福を占うという風習も。

6日Nikolaustag / 2. Advent
聖ニコラウスの日 / 第2アドヴェント

ドイツでは、サンタクロースの起源とされる聖ニコラウスが12月6日にやって来るので、5日の夜に、子どもたちは洗いたての靴下をつり下げて眠りにつきます。聖ニコラウスは、子どもたちの日々の行いが記されている本を持っていて、靴下いっぱいのプレゼントをもらえるのは良い子だけ。悪い子は、大きな袋を持った恐ろしい風貌のクネヒト・ループレヒト聖バルバラの日(Knecht Ruprecht)という聖ニコラウスの従者によって鞭でお尻を叩かれ、最後は袋に詰められて連れ去られてしまうといいます。「ドイツ版なまはげ」のようなものですね。

アドヴェンツ・カレンダー
クリスマスを心待ちにする子どもたちにとって、アドヴェンツ・カレンダーも欠かせないアイテムの1つ。12月1日から24日まで、24の数字が窓になっているカレンダーで、毎朝日付に従って1つだけ窓を開けることが許されます。そこに、小さなプレゼントやチョコレートが入っているタイプのものが特に人気!

8日Mariä Empfängnis
無原罪の聖マリアの日

クリスマス用のクッキー聖母マリアが、母聖アンナの胎内に宿ったことを記念する日。ドイツでは、伝統的にこの日からクリスマス用のクッキーや焼き菓子作りをスタートするのだそうです。

13日3. Advent
第3アドヴェント

20日4. Advent
第4アドヴェント

24日Heiliger Abend
聖夜

クリスマスの飾り4週間もかけてクリスマスの準備を進めるドイツですが、意外にも、家庭でクリスマスツリーの飾りつけが行われるのは、クリスマスイブになってから。もみの木(Tannenbaum)など、本物の針葉樹をツリー用に購入し、家族で飾りつけます。飾りつけが終わったら、家族がそれぞれに贈るプレゼントをツリーの下に置き、夕食の後にいよいよプレゼント交換です。クリスマスイヴは祝日ではありませんが、午後から交通機関が特別ダイヤで運行される地域もあります。

クリスマスの飾り
「クリスマスツリー」についての最古の記録は、1605年にまでさかのぼるそうで、クリスマスツリーの伝統はドイツが発祥。木製の装飾品やオーナメントで有名なのはエルツ山地。ろうそくの火の熱によって羽根飾りがくるくる回転する「クリスマスピラミッド」、アーチ型のろうそくスタンド「シュヴィーボーゲン」もドイツの伝統的な飾りです。くるみ割り人形やスモーカー人形も、クリスマスの顔。アドヴェントの時期には、キリスト生誕の場面を再現したドールハウスのような「クリッペ」が、家庭やマーケットで飾られます。

25日1. Weihnachtstag
第1クリスマス

キリストが誕生した日。待ちに待ったクリスマス、さぞ盛大な雰囲気で祝われるだろう! と思っていると驚かされるでしょう。ドイツのクリスマスの過ごし方は、日本の三が日の過ごし方と似ています。教会や墓参りに行き、散歩をする人もいるけれど、基本的には家で家族とのんびり過ごします。クリスマスの料理は、カモや七面鳥がメインで、ケーキはシュトレン!

七面鳥、シュトレン

26日2. Weihnachtstag
第2クリスマス

ドイツでは、第2クリスマスも祝日です。クリスマスに会えなかった親戚を尋ねたり、近しい友人に挨拶をしたり、クリスマス同様の過ごし方をします。

31日Silvester
大晦日

ドイツの大晦日は、日本のクリスマスのような雰囲気。厳かな風習というよりは、盛大にお祝いして楽しもうというお祭のような日。家族と過ごすより、友人や恋人とカウントダウン・パーティーに繰り出す若者も多く、ベルリンのブランデンブルク門周辺や、ドレスデンの旧市街などでは大規模な野外パーティーが開かれ、ホテルやレストランも様々な年越しパーティーを企画しています。

コメディー「Dinner for One」
英国のコメディー「Dinner for One(1人でディナーを)」は、ドイツの大晦日で毎年放映される恒例の番組。この番組を見ないと年末気分が盛り上がらない人も多いようで、日本の紅白歌合戦のようなものかもしれません。コメディー自体は10分ほどの寸劇、しかも英語なので、ドイツに来たばかりの人にも馴染みやすいかも!

鉛占い

鉛占い
ブライギーセン(Bleigießen)というドイツの伝統的な鉛占いは、大晦日の定番の余興の1つ。スプーンの上に鉛の塊を載せ、下からろうそくの火で熱し、溶けた鉛を水に注ぐと、様々な形に固まり、その形から新年の運勢が占えます。

ジルベスターコンサート
ベルリンフィルの大晦日コンサートは、例年注目される名物コンサートで、今年はスターヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターと共演する様子が、世界各国に中継されます。ニューイヤーコンサートなら、ウィーンフィル。こちらも、ドイツの公共放送で放映されます。

1月 Januar

1日Neujahrstag
元日

午前0時、新年へのカウントダウンに合わせて、ドイツ全土で盛大に花火が打ち上げられます。もともとは悪霊を追い払うために打ち上げられていたといいますが、個人で花火を打ち上げることが法律で禁じられているためか、例外的に解禁される年末年始の花火に対するドイツ人の意気込みはすごい! 鳴り止まない花火や爆竹の騒音を聞いて、この国の新年を実感する。大晦日から元旦にかけて、大いに飲み、夜更かしするので、元旦の朝はのんびりブランチ。

6日Heilige Drei könige
三王来朝

キリストが誕生したことを知った3人の賢者が、星に導かれて馬小屋にやって来たのが、三王来朝の日。この日をもって、クリスマス・シーズンは終わります。クリスマスツリーを片付け、翌日以降、ツリーに使った木々が路上に捨てられる光景が広がります。

日本 Japan

12月 師走

正月事始めを過ぎると、掃除を始めたり、餅つきをしたり、正月を迎える準備を始めます。門松やしめ縄といった正月飾りを出す日は、29日(二重苦)、31日(一夜飾り)を避けて。お歳暮の手配や年賀状の準備、カレンダー、手帳の用意もお忘れなく。忘新年会の予約はお早めに!!

13日正月事始め
ゆず湯 すす払い、餅つき

22日冬至
ゆず湯、かぼちゃ料理

23日天皇誕生日

1月 睦月

新年を迎えたら、三が日はおせち料理やお雑煮を食べて、初詣をして、新たな年の健康を願いたいものです。年賀状を新年に出す場合、7日以降は寒中見舞い、立春(2月4日)以降は余寒見舞い。門松やしめ縄を飾りは、1月7日に片付けます(地域により15日まで)。

1日おせち料理元旦
初日の出、初詣、おせち料理、お雑煮、お年玉

2日 初夢、初荷、書き初め

3日三が日
(元旦から3日まで)

7日人日
七草がゆ、松の内(元旦から7日まで)

9日

10日

11日十日戎(とおかえびす)
商売繁盛を祈願

11日鏡開き* 成人の日
(*15日の地域も)

15日小正月
どんと焼き、小豆がゆ

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