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ジャパンダイジェスト
Sa. 06. Jun. 2020

旅ールのすすめ - ビールに会いに旅に出よう

山片 重嘉コウゴ アヤコ 1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らす。旅とビールを組み合わせた“旅ール(タビール)をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ビアジャーナリストとして『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『an・an』(マガジンハウス)など様々なメディアで執筆。
www.jbja.jp/archives/author/kogo

ドイツビール文化を味わう田舎の小規模醸造所

ドイツの田舎で古くから続く小規模醸造所には、地域に根差した多様なビールとそれを取り巻く昔ながらの文化が色濃く残っている。レーゲンスブルク郊外のラーバー村(Laaber)にあるミヒャエル・プランク醸造所もその1つだ。村は人口約5000人程度。駅から谷を下ると小川を挟んで小さな家々が並び、村の中心にある広場には職人たちのシンボルマークを付けたマイバウム(バイエルン各地の広場に立つ木)。その広場の一角に、この醸造所とガストホフがある。

醸造所の創業は1617年。創業以来、長男がミヒャエル・プランクの名前と共に醸造所を世襲している。現当主で16代目だ。400年以上もの間、この場所で家業としてビール造りが受け継がれているのには驚かされる。ガストホフでは、ご年配の村民が昼間からビールやコーヒーを前にカードゲームに興じ、夜は仕事帰りの若者や旅行者で賑やか。大小2つあるホールでは狩猟会やダンス会の集まりがあり、祝い事があれば宴会が開かれる。ガストホフは村の社交場にもなっているのだ。以前、この醸造所で日本人男性が修業していたこともあり、日本人を見ると笑顔を向けてくれる。都会のような娯楽施設はないが、穏やかな時間と人の温かさが最高のおもてなしだ。

ガストホフの壁一面には、数々の表彰状やトロフィーが並ぶ。米国で隔年開催される世界的なビールの審査会「WorldBeer Cup」では、毎回のように賞を獲得。2006年と2012年には小規模醸造所部門でチャンピオンに選ばれた。家族の繋がりや伝統、地元を大切にする醸造所ながら、世界的な知名度が高く24カ国にビールを輸出している。

一番の人気は「Heller Weizenbock」。熟したバナナを連想させるトロピカルな香りに、麦芽の甘さと酵母由来のスパイシーさが絡まり合う。高アルコールならではの重厚感とドライな後口。ラーバー村が誇る世界のビールだ。

www.brauerei-plank.de

vol.38
Heller Weizenbock

Heller Weizenbock

 
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