【パリ 8月22日 時事】ドイツからの報道によると、同国検察は21日、ロシア産天然ガスを欧州に送る海底パイプライン「ノルドストリーム」が2022年に爆破された事件に絡み、ウクライナ人の男(49)が滞在先のイタリア北部で逮捕されたと発表した。事件の首謀者の一人とみられるという。爆破の犯行声明は出ておらず、ウクライナ政府は関与を否定している。
独検察によると、男は仲間数人と共謀し、偽造した身分証でヨットをレンタル。22年9月に独北部ロストクを出港してガス輸送管に爆弾を仕掛け、爆破した。身柄は今後ドイツに引き渡される。
男はウクライナ保安局(SBU)や同国のエリート部隊に所属していたとの報道もある。ロシアが欧州に天然ガスを販売し、利益を上げるのを阻止するのが爆破の狙いだったとみられている。
ロイター通信によれば、フービッヒ独法相は、ロシアの侵攻を受けているウクライナを政治的に支持しているものの、「犯罪は徹底的に捜査する」と述べた。
15 Aug. 2025 1248号
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