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テューリンゲン州議会選でCDUが勝利
ブランデンブルク州ではSPDが第1党の座を保持

14日に旧東独地域のテューリンゲン州およびブランデンブルク州で州議会選挙の投票が実施され、テューリンゲン州ではキリスト教民主同盟(CDU)が、ブランデンブルク州では社会民主党(SPD)がそれぞれ第1党の座を維持して勝利した。両州とも反ユーロを掲げるドイツのための選択肢(AfD)が、それぞれ2桁の得票率で躍進。これに代わって自由民主党(FDP)は、どちらの州でも得票率5%基準をクリアできず、議席を失うことになった。ヴェルト紙が伝えた。

テューリンゲン州では、CDUが34.5%(前回31.2%)、左派党が27.7%(同27.4%)、SPDが12.3%(同18.5%)、AfDが10.2%(前回なし)、緑の党が5.6%(前回6.2%)、FDPが2.4%(同7.6%)という結果だった。

同州では選挙前から、左派党とSPDの連立樹立、左派党からの初の州首相擁立の可能性が注目されていたが、今回の選挙結果でSPDが大きく得票率を減らしたことから、この可能性は希薄となり、CDUとSPDによる現政権の継続が有力視されている。クリスティーネ・リーバークネヒト州首相(CDU)は、現在のCDUとの連立に新たに緑の党を加え、政権をより強固にしたいとの意向を示しているが、テューリンゲン州緑の党は「政権に参加するとすれば、左派党、SPDとの3党連立が唯一の可能性」と言明している。

一方、ブランデンブルク州議会選挙では、SPDが最多の得票率32.5%(前回33.0%)を獲得。CDUが22.1%(同19.8%)、左派党が19.2%(同27.2%)、AfDが12.0%(前回なし)、緑の党が6.4%(同5.7%)、FDPが1.4%(同7.2%)という結果だった。同州では、これまでのSPDと左派党の連立政権の継続、あるいはSPDとCDUの大連立の2パターンの可能性が考えられており、連立交渉の行方が注目される。

また、今回の選挙では、難民および移民政策への批判というタブーテーマを掲げたAfDが大きく躍進。両州で緑の党を上回る得票率を記録し、第4党の座を獲得した。

なお、両州の投票率はテューリンゲン州が54%、ブランデンブルク州が49%で、それぞれ2009年の前回選挙よりも低かった。

 
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