(デュッセルドルフ 8月4日)ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した国際経済繁栄度ランキングで、ドイツは上位の4位にランクインした。
BCGは、ドイツの安定した労働市場、教育システムの質、高い平均収入などを評価。昨年の11位から大きく順位を上げる結果となった。
一方で、道路や橋、ブロードバンド・インターネットなどの公共インフラ整備や、昨年ドイツで受け入れた110万人の難民に対する対応などの様々な課題も指摘されており、BCGはドイツ主要企業のDax企業30社が、難民の職業訓練ポストや雇用の創出に十分取り組んでいないことなどを問題視している。BCGは収入、経済の安定性、雇用、所得格差、教育、健康、インフラなど10の領域で、各国の持続的な生活の質を測る指標SEDAを開発。この指標をもとに今回のランキングを決定した。
同ランキングでは、1位が昨年に続きノルウェー、2位がオランダ(昨年8位)、3位はフィンランド(昨年6位)だった。一方で、強い経済力を誇る米国の順位は低迷しており、昨年よりランクを2つ下げる19位となっている。
19 Apr. 2024 1216号
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