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メルケル首相がCDU党首に再選 ブルカ着用禁止に言及

(12月13日)7日エッセンで開かれたキリスト教民主同盟(CDU)の党大会で、アンゲラ・メルケル首相(CDU)が89.5%の支持率で党首に再選されたが、前回2014年の96.7%から大きく落ち込み、首相就任以来党内で最低の支持率となった。

メルケル首相は昨年9月以降、難民受け入れをめぐってCDU全体の意向と一部対立する形となっている。今回の党大会の演説では、難民政策について最初に言及した。メルケル首相は、これまでドイツが難民受け入れにおいて成し遂げてきたことを「大きな成果」として評価。しかし、「2015年の夏に起こったような事態(入国した難民を適切に管理できない状況)は、再び繰り返されてはならない」と話した。また、バルカンルートが閉鎖された後のEU・トルコ間で締結された難民協定の意義を強調し、「EUとトルコによる難民協定は、日々人命を救う役割を果たしている」と述べた。

演説の中で最も大きな喝さいが起こったのは、「ドイツは、この国の法律により存在している」と切り出し、「我々は、ドイツ国内に並行して存在するもう一つの社会の存在を望まない。ドイツの法律は絶対的な存在だ。それは名誉に関する不文律や、シャリーア(イスラム法)に優先される」とメルケル首相が述べた場面だった。さらにメルケル首相は「(我々の社会は)顔を見せる社会だ。顔と全身を覆う風習は禁止されなければならない」とも述べ、数カ月前にCDUの見解として発表した、ブルカ着用による自動車運転の禁止と、公務員としての就労禁止を承認する形になった。

さらに党大会では、フォルカー・ボフィエー(ヘッセン州首相)、ユリア・クレックナー(ラインラント=プファルツ州代表)、トーマス・シュトローブル(バーデン=ヴュルテンベルク州副首相)、アルミン・ラシェット(ノルトライン=ヴェストファーレン州代表)、ウルズラ・フォン・デア・ライエン国防相の5人が副党首として選出された。メルケル首相の有力な後継者と見られているフォン・デア・ライエン国防相は、前回の党大会で党内保守派の支持が得られず70.5%という低支持率だったが、今回も72.4%と、5人の副党首の中で最も低い結果となった。
 
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