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国内5州で「帝国市民」の 拠点を一斉捜査

(デュッセルドルフ 2月1日)極右グループ「帝国市民」に対し警察は1月24日、国内5州で拠点の家宅捜索を行った。「帝国市民」とは「ドイツ帝国が今も継続している」との想定の下に、1937年当時の国境の有効性を主張するなど、間違った歴史観と極右思想危を喧伝しているグループで、警察、司法、およびマスメディアが同グループを危険視。

これまでは「一部のおかしな人たち」と認識されてきていた。しかし、2016年10月に、バイエルン州のゲオルゲンスミュントで、「帝国市民」のメンバーが警察に発砲する事件が発生。警察、司法、およびマスメディアが同グループを危険視するようになった。

連邦検察庁は昨年8月から、バーデン=ヴュルテンベルク州シュヴェッツィンゲンに住む、カール=ブルクハルト・Bを危険人物として監視。Bは「ケルトのドルイド僧」と名乗る極右グループを新たに結成し、同グループが警察やユダヤ教徒、難民などに対しての武装攻撃を計画していたとしている。Bと、この計画に加わっていた6人に対して警察は、ベルリン、ブランデンブルク州、ニーダ―ザクセン州などで家宅捜索を実施。200人の警察官が投入されたが、テロ計画に関する決定的証拠は見つからなかった。
 
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