Hanacell

フランス大統領選の結果に、ドイツも安堵ー独各紙の報道

(デュッセルドルフ 5月8日)5月7日、フランスで行われた大統領選挙・決選投票の結果、中道・独立派のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が、極右政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏に勝利し、新大統領に選ばれた。ドイツ各紙は一面でマクロン氏の勝利を祝福し、メルケル首相も独仏の友好を歓迎した。

フランクフルターアルゲマイネ紙:フランス大統領にマクロン氏

「政治運動『前進(En Marche、アン・マルシェ)』の候補者が、マリーヌ・ルペン氏に大勝 / 欧州全土が安堵」
「悪夢は、現実とはならなかった」
「新しい時代へのマーチ」
「フランスは史上初めて政党に属さない大統領によって統治される」

南ドイツ新聞:欧州が胸をなでおろした マクロン氏、新大統領に

「フランス市民はマリーヌ・ルペンではなく、39歳の彼を、国家の最高責任者に選んだ」
「マクロンにとっての次の挑戦は6月、国民議会(下院)選挙」
「新仏大統領エマニュエル・マクロンには問題が。彼の政治運動アン・マルシェはまだ、正式な政治政党ではない」

ディ・ヴェルト紙:欧州を欲する男(エマニュエル・マクロン)

「フランス市民は、初めて、既成政党以外の候補者二人から(大統領を)選ばなければならなかった」
「エマニュエル・マクロンの台頭は、ここ数十年の欧州の政界で最大のセンセーション」

ビルト紙:フランスは、ヨーロッパに「イエス(OUI)」

「欧州が安堵のため息を漏らした!」
「しかし、3分の1以上のフランス市民が極右を選んでいた」
「勝者に待ち受ける課題:安全保障、経済政策、失業対策、国内のアンビバレンス」

メルケル首相(CDU):伝統的に緊密な独仏友好の精神で、新大統領と協力

マクロン氏の勝利を受け、電話で祝意を伝えたメルケル首相。「伝統的に緊密な独仏友好の精神で、新大統領と協力していくことを楽しみにしている」とフェイスブック上でも表明した。

仏大統領選のあった7日は、北部シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州の州議会選挙も行われ、メルケル首相率いるCDUが32.3%を獲得し、第1党を維持。9月の連邦議会(下院)選挙で首相4選を目指すメルケル氏の勢いが確認された形となり、首相にとっては最良の一日となった。

一方、同選挙での、ドイツ極右ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の得票率は5.9%。かろうじて5議席を確保したものの、ドイツ国内での同党の求心力低下を示す結果となった。
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


時事通信ニュース

Nippon Express ドイツ・デュッセルドルフのオートジャパン 車のことなら任せて安心 習い事&スクールガイド バナー

デザイン制作
ウェブ制作

ドイツ便利帳サーチ!

詳細検索:
都市
カテゴリ選択