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感染したら自己責任? 3密不可避のコンサート会場 - ドレスデンのジャズフェストで批判多発

新型コロナウイルスの感染第二波がドイツ全土に押し寄せるなか、ドレスデンで10月21日から開催されている音楽祭「ドレスデン・ジャズデイ 2020」では、まるでコロナ以前のように満員の客席が見られた。

コンサートホール前方には、10人一組のグループが空席を作らずに座っており、各グループ間で1メートルの距離が保たれている。主催者側はこのグループを「自発的な感染グループ(freiwillge Infektionsgruppen)」と呼び、意図的に設定。コンサートホール前方の座席チケットを購入する際には、この「自発的な感染グループ」の席に配置されることへの同意が求められる。

コンサートホールの後方には、マスクの着用が義務付けられた席も設定されているが、休憩時間には来場者全員がマスクを外しての飲食が可能なため、このエリア分けは感染対策としての意味をなさないといえる。ドレスデン市当局は、このイベントの感染対策方法を承認していたという。

社会民主党(SPD)の政治家であるカール・ラウターバッハは、このような感染対策でのイベント開催が許可されたことに驚きを示すとともに、「見知らぬ人同士で『自発的な感染グループ』を作ることは、これまでのウイルスを封じ込めるための努力を弱体化させるものであり、まるで非倫理的な実験のようだ」と強く批判している。
 
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