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子どものコロナワクチン接種、ドイツでも不安の声 - 期待される効果と副反応へのリスクは?

ドイツでは6月7日から、12歳以上の子どもと青年も新型コロナウイルスの予防接種を受けることができるようになった。しかし、ワクチンの効果と安全性については疑問視する風潮がある。

欧州医薬品庁は2200人の若者を対象とした研究をもとに、ファイザー・ビオンテック社製のワクチンは12〜15歳の若者の忍容性が高く、副作用は高齢者のものと同等であると発表した。3700人の青年を対象としたモデルナ社製のワクチンの研究でも、同様の結論が出ているという。

欧米の保健当局ではワクチン接種後に心筋炎の例が報告されているが、今のところワクチンとの関連性は定かではない。若年層では、コロナによる死亡リスクは極めて低く、欧州疾病予防管理センターによると、10〜19歳の感染者110万人のうち98人が亡くなっている。またこの年代の感染者のうち、病院での治療を必要とする重篤な症状が出るリスクは0.9%だという。

一方で、白血病や免疫不全を患っている子どもたちの場合は、コロナに罹患すると重症化する可能性が高い。そのため連邦教育研究大臣のアニヤ・カルリチェク氏は、過去に病気を患ったことのある子どもは優先的にコロナワクチンを接種すべきだとしている。

集団免疫を達成するためには、全人口の約70~80%がワクチンを接種する必要があるという。しかしワクチン接種に懐疑的な人が多いことは、目標達成への妨げとなりかねない。
 
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