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東京オリンピック、ドイツ人ジャーナリストはどう見た? - 莫大なコストと感染拡大への懸念を報道

莫大なコストや新型コロナウイルス感染者の増加があった一方で、多くの感動、新記録を達成した東京オリンピック。ドイツでも今大会についてさまざまな意見があると、ZDFが伝えた。

まずは膨れ上がったコストについて。専門家の試算によると、総コストは最大で250億ユーロ相当になるという。ドイツでは、「多くの日本人が、自分の国、そして最終的には自分たちの生活が窮地に立たされるのではないかと心配している」と報道された。

また政治家の判断に問題があったのではないかと指摘するジャーナリストも。感染症の数値も過去最高を記録したなかで、今年1月に「コロナウイルスに人類が勝利した証」として大会を開催すると発表した政府を批判した。

現在、日本ではかつてないほど急速に新型コロナウイルスが蔓延しており、東京では非常事態宣言が8月末まで延長。また上記の演説の際に「東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい」と述べたが、実際にはいまだに家に戻れていない被災者がいることもドイツで報道された。

またドイツのジャーナリストからは、複雑なコロナルールを批判する声も上がった。これは入国前や滞在中の行動対策を盛り込んだもので、入国者がワクチンを接種していようがいまいが、最初の14日間は決められた場所から出てはいけず、移動の自由の制限について不満が募っていたという。

ただし、14日間の隔離の後、ZDFのニュースレポーターたちは自由に行動することが許され、どこへ行っても、フレンドリーでリスペクトに満ちた日本人に出会うことができたと報道。日本の人々は自分の街のため、そして国のために逆境に耐えたと称賛した。
 
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