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マルクスとエンゲルスに移転話

マルクスとエンゲルスに移転話ドイツで共産主義が崩れ去ったのはおよそ22年前。体制崩壊と共に共産主義を象徴するものは行き場を失ったが、ベルリン市庁舎近くの小さな公園内には、共産主義の祖マルクスとエンゲルスの等身大の銅像が、今なお新時代の逆風に負けじと佇んでいる。しかし現在、この像に転機が訪れようとしている。ラムザウアー交通相(CSU)が同市議会に、当地のホーエンツォレルン城再建に伴い、銅像の移転を提言したのだ。移転先候補は、市東部の「共産主義残がいセンター」と呼ぶに相応しい記念墓地。市議会内からは早速、「ベルリンは激動の歴史を持つメトロポール。銅像は再建予定のプロイセンの城とも調和しうる」「2人の記念碑は市庁舎やテレビ塔と同じく市の中心に属するものだ」などの反対意見が上がっている。1986年からこの場所で時代を見つめ続けてきたマルクスとエンゲルスの運命やいかに。

 
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