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ロンドンのゲストハウス
So. 17. Nov. 2019

世界を動かすビジネスリーダーに聞く!ドイツ発グローバル時代を生き抜くチカラ

海外進出が、大企業だけではなく、中小企業や個人にとっても必要不可欠な選択肢となっている時代。欧州の中心部に位置する地の利を活かして、ドイツを活躍の拠点としているビジネスパーソンが見いだした海外での挑戦の意義や魅力とは?


第17回

米粉でドイツと日本を救う!?
KOMEKO GmbH 代表

エリザベート・パンクニン氏エリザベート・パンクニン氏
Elisabeth Panknin

プロフィール


前職で独日商社に勤め、事業開発部分野を担当していたため、日本との商談取引の経験が豊富。何度も日本を訪れたことがきかっけとなり、2017年にKOMEKO GmbH を設立した。現在KOMEKO製品は、主にドイツ国内のパン屋やカフェで使用されているほか、一部の食料品店やビオスーパー、公式オンラインショップなどで購入可。
www.komeko.de

小麦などに含まれるグルテンを摂らない食事法、またはグルテンを含んでいない食品のことを「グルテンフリー」という。ここドイツで爆発的に人気が出た日本のグルテンフリー食品がある。それは米粉だ。KOMEKO GmbHは、日本から輸入した米粉を使ってオリジナル商品を生み出し、ドイツにおいて米粉の市民権を得てきた。日独を米粉で結ぶ同社の代表、エリザベート・パンクニン氏に話を聞いた。

問題を意識するチカラ

パンクニンさんが米粉と出会ったのは、日本を訪れたときのこと。それはただの米粉ではなく、小城製粉株式会社が販売するある特別な製品だった。なんとその米粉で、まるで小麦粉で作ったようなパンやお菓子が焼けるのだ。パンクニンさんはすぐに感銘を受けた。

BROTGENUSSで焼いたパン。パッケージは日本にインスピレーションを受けている
BROTGENUSSで焼いたパン。パッケージは
日本にインスピレーションを受けている

「今日の日本では米よりもピザやパンなどの粉ものが好まれ、米の消費量はますます減少しています。その米の消費量を増やそうと小城製粉が生み出したのが、モチモチのパンやサクサクのお菓子が焼ける米粉でした。この米粉に出会った当時、日本ではグルテンフリーは重要視されていませんでした。でも、ヨーロッパではグルテン不耐症やセリアック病はごく一般的です。ですから、この『日本の金塊』をすぐにでも持ち帰らねばならないと思いました」

グルテンフリーのパンやお菓子が食べられることは、小麦アレルギーがあるヨーロッパの人々にとって夢のような話だ。そういった現実がある一方で、パンクニンさん自身は米粉と出会うまで、グルテンフリーについて詳しくは知らなかったという。

「グルテンフリー製品を食べたことがありませんでした。そこで、いろいろなグルテンフリー製品を試し、関係者と意見交換しました。そうして、やっとグルテンフリーについて理解できるようになってきたんです」

何度も試行錯誤するチカラ

そして2017年8月に、小城製粉とともにハンブルクを拠点とするKOMEKO GmbHを設立した。

「会社設立に関する書類はすべてを理解する必要がありましたし、一番最初のコンテナは自分で輸入しなければいけませんでした。ほかにも、日本を意識したパッケージや販売戦略などを考えるなど、常に新しい課題があり、まさに試行錯誤の日々です。それから、小城製粉の方とは英語でコミュニケーションしますが、特に最初は誤解が多かったです。でも、時が経つにつれてお互いをよく知るようになり、現在は日本語が分かるスタッフが一緒に働いているので、今ではきちんと理解できるようになりました」

現在、同社の商品KOMEKOは、クリスピーに焼ける「KNUSPERLUST」、ケーキやビスケット用の「KUCHENGLÜCK」、パンやピザ向きの「BROTGENUSS」の3種類を展開。でんぷんや食品添加物を一切含まない純粋な米粉にもかかわらず、なぜ違いがあるのか。

「選りすぐりの日本米の品種を掛け合わせ、その挽き具合の違いが、独特の粘り気を生み出します。日本と商品名が違い、ヨーロッパ人の好みに合わせてブレンドされています。それから特筆すべきは、米粉の使いやすいさ。本来は小麦粉を使うレシピの多くは、分量や作り方を書き換えることなく、小麦粉の代わりに同じ分量のKOMEKOを使用するだけで済みます。これはグルテンフリー料理では革新的なことです」

消費者の反応を捉えるチカラ

革新的なKOMEKOがどれだけ素晴らしい商品なのかを実感したのは、初めて出展したメッセだった。

「KOMEKOで焼いたパンを試食してもらい、これが米粉だけでできているなんて信じられない、と何人にも言われました。なかにはリーフパイを食べて涙した方も。ずっと長い間こういった味や食感のものを食べられなかったのです。そういった反応は、私たちのモチベーションアップにつながっています」

グルテンフリー市場は毎年成長し続けており、特に英国やイタリアでの需要が高い。そんななか、ドイツはまだまだ伸びしろがあるとパンクニンさんは話す。

「製品の安全性に対する意識がますます高まっているドイツでは、私たちの製品は無添加であることが高く評価されていると感じます。またKOMEKOには、日本の米農家を支援し、ドイツのグルテンフリー生活を支えるという、2つの重要な側面があります。このことは、ドイツと日本をつなぐ素晴らしい架け橋であることを意味していると思います。今後はさらに販売先を増やすことで、より多くのエンドユーザーにKOMEKOを届けていきたいですね」

最近では冷凍餅の販売を開始したり、フランスの日本人顧客から問い合わせがあった、と嬉しそうに話すパンクニンさん。アイデアが尽きないKOMEKO GmbHが、ヨーロッパでさらに大きな旋風を巻き起こすのは、そう遠くない未来だろう。

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