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Di. 18. Dez. 2018
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ミヒャエル・G・ゴルドナーミヒャエル・G・ゴルドナー 
Michael G.Gordner

ツヴィリング・グループ、 キッチン用品部門役員

1998年ツヴィリング社に入社。1998~2011年ツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパンの社長を務める。
2012年からゾーリンゲンのツヴィリング・グループ本社に、キッチン用品部門の役員として在籍。家族は妻と息子1人。51歳。

1731年6月13日、刃物の町として知られるゾーリンゲンの刃物職人ギルド(Messermacherrolle)に、ヨハン・ペーター・ヘンケルスが双子座のマークを登録した。これが、その後284年の長きにわたって人々に愛される刃物やキッチン用品を生み出すツヴィリング J.A. ヘンケルスの始まり。「最高のものを持つ歓び」というカンパニースローガンを掲げて前進してきたキッチンメーカーは、日本とも深い関わりを持つ。「まず、『頑張ります』と言って問題に取り組む日本の職人の姿勢は素晴らしい」。そう語るのは、ツヴィリングJ.A. ヘンケルスジャパンの社長を13年間務め、現在はゾーリンゲンの本社でツヴィリングのキッチン用品の魅力を世界に発信する役目を担うゴルドナー氏。

ツヴィリング・グループは、日本にも工場をお持ちです。日本に工場を持つに至った経緯は?

私たちは世界中に工場を持っています。刃物工場を日本に持つという決断は、各国にまたがる消費者の要求を的確に、しかも十分に満たすために打ち立てられたグローバル戦略に沿ったものでした。特に日本は、とても古い、しかも独自に発展した刃物文化を持っています。それは、日本のお客様が選ぶ包丁が、ドイツや米国とは全く異なることからも明らかです。日本市場に乗り出すには、日本の職人による、日本のお客様のための、日本人に愛される包丁を造る必要があったのです。

日本とドイツ、両国の職人と共に仕事をしてこられて、感じる違いはありますか?

日独の職人に、大きな違いは感じません。ドイツの職人も日本の職人も、熱心に、そして慎重に仕事をする気質を持っていると思います。ドイツでは大量生産向けの刃物をより多く造り、日本では手仕事の割合の多い数量限定の刃物を造るという、我々ツヴィリング・グループにおける日独の工場の役割の違いはあります。我々の工場がある岐阜県関市は、ドイツのゾーリンゲンのように「刃物の町」として有名です。そのため、確かな技術力と経験を兼ね備えた職人に恵まれています。

日本の職人と一緒に製品を造り上げることの魅力は?

日本の技術者の新商品の開発における仕事の速さと柔軟性には、目を見張りました。それがたとえ、一見かなりの難題であったとしても、ドイツでは往々にして“das geht nicht(それは無理です)”の一言であきらめてしまいそうな場面ですが、まず、「頑張ります」と言って問題に取り組むのが日本の職人なのです。

日本の職人の技が、ドイツの老舗ブランドの革新を支えている。世界最高のナイフビルダーと称されるボブ・クレイマー氏がプロデュースし、この岐阜県関市のツヴィリング日本工場で造られた「ボブ・クレイマーシリーズ」は、日本のみならず、世界で話題の一品となった。

日本では社長を務めていらっしゃいました。日本に勤務されていた際、どんなところが気に入りましたか?

静かさ、秩序、人の親切といったものに、とても感動しました。日本は古い文化的背景を持つ面白い国、何年住んでも、新しい発見の連続でした。

日本勤務でご苦労はありましたか?

もちろん。母国とは文化的な違いのある国で、しかも日本語を全く話せない状況で始まった私の日本滞在は、まさに1つの挑戦でした。その苦労は、言語の壁を克服することによって(私にとっては文字の壁の方が高かった)徐々に少なくなっていきました。仕事においても、プライベートにおいても、人は身近なところで「ワークアラウンド(応急処置)」の方法を比較的すぐに身に付けるものです。日本で暮らした日々を思い返すと、とても良い思い出ばかりで、滞在時の苦労はちっぽけなものでした。

280年以上の伝統を持つツヴィリング・グループ。時代は変われども変わらない、ツヴィリングの哲学とは?

ツヴィリングほど長い歴史を持つ企業も珍しいですが、すべての老舗といわれる企業に共通していることは、高品質な商品を目指しているということです。我々がまず第一に考えるのはお客様のこと、そして彼らの満足度。商品がお客様の期待に応えられているかどうかが、最終的に品質維持に直結します。しかも、それは今日に限ったことではなく、明日も明後日も、これまでの284年間もずっと、基本的なツヴィリングの哲学の柱であり続けます。

弊誌の読者にお勧めの商品は?

日本人のお客様に、包丁やはさみのメーカーとして知られているツヴィリングですが、そのほかにも便利で美しい製品がたくさんあります。デュッセルドルフのケーニヒスアレーをはじめ、ドイツ各地にあるツヴィリングの旗艦店(フラッグシップストア)をぜひご訪問ください。皆様の期待以上の商品をご用意してお待ちしております。

日独関係の未来について、一言お願いします。

日本とドイツには似ている面がたくさんあります。両国の関係が良好な理由は、そこにあると思っています。それをこれからも、変える必要はありませんよね?

(取材・文:編集部 高橋 萌)

 
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