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「私の街のレポーター」が推薦!
ドイツ各地のマーケット

寒い冬も終わり、待ちに待った暖かい季節の到来です。外に出かけたくなるこの時期、マーケットに足を運んでみるのはいかがでしょうか?弊誌にてその地域に根付いた情報を紹介している街のレポーターたちが食材マーケットはもちろんのこと、アンティーク市など、バラエティ豊かなおすすめマーケットをピックアップ。その街を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

※日時が変更になる場合もございますので、お出かけの際にはあらかじめご確認ください。

Leipzig欧州中で人気のアンティークマーケット

ライプツィヒ
多くの人がお宝を探しにやってくる
ライプツィヒ
室内の様子
ライプツィヒ
じっくり見て回るほど、掘り出し物に出会える確率もアップ
ライプツィヒ
じっくり見て回るほど、掘り出し物に出会える確率もアップ

ライプツィヒは、国際展示場(メッセ)の都市として発展してきました。850年もの歴史を持つ最初のメッセは、市の中心部で始まり、現在その名残はパッサージュとして生き続けています(1006号掲載)。1895年頃には、場所が足りなくなり、次に50ヘクタールもの大きさを持つメッセ会場が南東部に建てられました。その後、1996年にはさらに倍の面積を持つ新メッセ会場が北部に建てられ、ここでは毎年400以上のメッセが行われています。さらに20世紀半ばには、南東部のマクレーベルクとドーリッツの間に、約200ヘクタールの会場が「庭園と農園のメッセ」をテーマに作られました。

この南東部のアグラ・メッセは現在は90ヘクタールに縮小され、毎月最後の週末にアンティークの蚤の市が行われています。会場となるのは敷地内のあらゆる場所と、各5000平米ある二つの大きなホール。毎回1000以上の出展者が参加しており、あちこち見て回るだけでも楽しく過ごせます。入場は無料、車で行く場合は駐車料金が5ユーロかかります。

特にアンティーク家具のフリマとしてはとても有名で、主催者いわく「ヨーロッパ最大規模」を誇っているそうです。王朝時代、アルーデコ時代、旧東ドイツDDR時代などさまざまな時代の家具やデザイン製品がびっしり並べられ、ガラクタなのかアンティークなのかを見極めるのは自分の目だけ。歩いて見て回るだけでも数時間はあっという間に過ぎてしまいます。ちなみにプロの業者は一般の人たちが来る前の早朝から取引を始めて、大型車両でまとめて買い占めていきます。旧東ドイツ時代のデザインの家具や製品は特に人気が高く、オランダやフランスなど近隣の国からわざわざ出向いてくる人たちがいるほどです。新しくカフェやレストランを開店する人たちは、椅子やテーブルを探しにまずはこのアグラ・メッセのフリマにきます。

出展は中古品に限っていて、新しい製品を売ることは禁止されています。焼きソーセージやワッフルなどの出店もあって、休憩しながら買おうかどうか迷っているアイテムを愉しく悩むこともできます。 (Text&Photos:ミンクス典子)

 
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