21 March 2019 vol.1527
近頃、だいぶ前に死んだ実家の犬が夢に出てくることが多くなりました。柴犬系の中型の雑種だったので、座っている私の膝に乗ると体がはみ出てしまうのですが、成長してからも無理やり乗り込んできては、膝の上でぐるりと猫のように丸くなることが多かった犬でした。昨日の夢でもそんな風に乱暴にくっついてきて、しかも「ふ~」と深いため息。どうしたのかな? と三角形の耳を見つめていたら目が覚めました。起きてから、犬が死んでもう20年も経っており、実際に生きていた時間よりも年月が経ってしまったのだと気が付き、本当に驚きました。体の重みや温かさ、匂いまで、今でもはっきりと思い出すことができます。(徒)
先日、中国と韓国出身の友人と火鍋を食べに行きました。私たちは言葉少なに黙々と食べ続け、食材と真摯に向き合う濃厚な時間を過ごしました。ところで私に「火鍋は戦いだ」と教えてくれたのは、東京・池袋にある某中華料理屋です。グルメの友人が連れて行ってくれたのですが、知っている人でないと入れない大変分かりづらい場所にあり、辛さが見えるような熱気に包まれた店内は、いつ行っても中国人の客しかいないのです。山椒たっぷりの本場の火鍋は舌が痺れるほど辛く、行ったメンバーの半分は翌日お腹を下してしまうレベルでしたが、暴力的な辛さのなかにあらがえない旨みがあり、足繁く通っていました。(葛)
最近、週末に車の運転を練習しています。長年マニュアルで運転していなかったので、もうクラッチの感覚すら忘れてしまっていました。とりあえずは車の少ない駐車場で、操作に慣れることからスタート。始めはエンストしたり、ブレーキをスムーズにできなかったりと散々だったのですが、数時間で徐々に感覚を取り戻してきました。ところがいざ路上で運転してみると、発進時に焦ってしまい、クラクションを鳴らされる始末。うまくできない自分がものすごく悔しかったです。マニュアル運転も慣れれば楽しいのでしょうが、次に夫が車を買い替える時はオートマ車を猛プッシュしようと密かに計画しています。(紅)
英国生活での楽しみの一つは、クオリティーの高いドラマの鑑賞という人も多いのではないでしょうか? iPlayerなどのキャッチ・アップ機能で一気に観られるのもうれしいですし、英語字幕を表示すればより深く理解できます。特にBBCは、ご存じ「シャーロック」から「コール・ザ・ミッドワイフ」「ハッピー・ヴァリー」「キリング・イヴ」など数々の素晴らしいドラマがあり、その中でも人気の高い「ライン・オブ・デューティー」は、新シリーズがもうすぐ始まります。警察内部の不正防止部署を舞台にしたドキドキ・ハラハラの刑事ドラマで、今ならiPlayerで全シリーズ視聴可能です。新シリーズが始まる前にぜひ!(眠)



在留届は提出しましたか?
先日、ユーロスターの発着駅セント・パンクラスを通る機会があり、構内に設置された、英国を代表する現代アーティスト、トレーシー・エミンのネオン・サインの作品を見てきました。駅の重厚感のある空間に掲げられた、ショッキング・ピンクの巨大文字「I Want My Time With You」。アーティーでロマンティックな雰囲気が漂っていました。(凛)
先日、ずっと行きたかった湖水地方を訪れました。そこには絵本から飛び出してきたような、想像以上に美しい自然が広がっていました。私が特に感動したのは、湖の周りの個性あふれるドライブ・ウェイ。小道には春の花々が咲き乱れ、新緑のアーチを何度もくぐり抜けました。別の道では雄大な岩山の渓谷を滑走し、青い芝生の広原には、羊や馬の赤ちゃんがお母さんと仲良く追いかけっこしている平和な風景が。英国の真の美しさを見た気がしました。(紅)
先日フード・マーケットを散策していたら、みずみずしく、そして大地を感じさせるナチュラル・ピンクが印象的なルバーブが目に飛び込んできました! このセロリのような出で立ちがキュートな英国野菜を見ると、春の訪れを実感し、うれしい気持ちになります。早速購入したルバーブで、週末はルバーブ・クランブルを作る予定です。(凛)
最近、卵が好きな同僚の(潜)さんの影響で、卵料理にハマっています。先日、バービカンでのコンサート前にたまたま立ち寄ったガストロ・パブで、ラブリーなスコッチ・エッグに遭遇! 本来は固ゆで卵を使う英国の伝統料理ですが、ここは黄身がトロトロの半熟卵……。ヨーグルト・ミント・ソースのディップも美味でした。(凛)
先日久々に再会した旧友と行った、日本のうどん専門店で、飄々とした表情がとびきりキュートな「招き猫」を見つけてとても幸せな気持ちになりました。きっちりと重ねられたお皿やグラスのディスプレーもこの店らしくcool! この空間に、なんとも言えない素敵な空気が漂っていました。(凛)
ロンドン中心部マリルボーン・ハイ・ストリートにある老舗の書店、「ドーント・ブックス」がお気に入りです。先日、天井から光が差し込む居心地の良い空間を求めて久々に訪れてみると、谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」が大々的にフィーチャーされていました。英語で書かれた谷崎。興味深いです。(凛)






