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Mo. 14. Okt. 2019
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ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイニッポン在住ハーフな私の
切実で笑える100のモンダイ
原作:サンドラ・ヘフェリン  漫画:ヒラマツオ

ISBN: 978-4-8401-5423-9
発行元:メディアファクトリー

「美形、バイリンガル、華やか、そんなイメージは妄想です!」。本書の帯にはこんなキャッチコピーが。テレビに大きな影響を受ける多くの純ジャパ(ハー フの人たちは、純粋な日本人のことをそう呼ぶらしい!)にとって、ハーフとはまさにそんなイメージなのですが……と突っ込みを入れたくなる。なぜかって、 テレビに登場するハーフは大抵イケメン、才色兼備、お人形のようにカワイイ女子ばかり。何と羨ましいことかと思う。しかしそれは、純ジャパの勝手な妄想だと著者はばっさり切り捨てる。そう、純ジャパが安易に考えるハーフのイメージは、本書を読めば払拭されるだろう。

期待を裏切られるというよりは、よくよく考えれば腑に落ちることばかりだ。これは、日本人とのハーフに限らず、世界共通の問題なのかもしれない。両親の言語が違えばバイリンガルだと思われ、ハーフというだけで何か特別な存在のように扱われたり……。

この本は、一見「ハーフライフの暴露本」かと思いきや、取り上げているテーマはハーフの日常からいじめ問題、国際結婚&ハーグ条約といった社会問題まで多岐にわたる。ハーフならではのアルバイト編では、かなりの高時給で結婚式の神父のバイトにありつけることを確信し、バイリンガル教育編では、両親の離婚手続きの通訳をさせられるエピソードなど、いたたまれない気持ちになる。ハーフには、人並み以上に苦労が多いということが分かってしまった。

「ハーフて、いいよね」なんて、もう安易に言えません。体型を気にしたり、日本独特の概念である「でき婚」を羨ましがったり、クールなハーフである著者の乙女な部分に共感も覚える。

ハーフの気持ちを理解するには、最適の本書。かつ、ドイツ人のハーフに対する見方、日本人観なども知ることができて、ハーフと直接関わりがなくても、身近にいる外国人との付き合い方の参考にもなるだろう。著者ヘフェリンさんの明るさと軽いタッチの漫画が功を奏し、ちょっとシビアなエピソードも笑い飛ばせるコミックエッセイだ。(山)


 
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