ジャパンダイジェスト

3月16日開幕 F1開幕特集

昨シーズンは最後の最後まで、ミキ・ライコネンとルイス・ハミルトンが優勝争いを繰り広げ、わずか1ポイントの差でライコネンがチャンピオンとなったF1。いよいよ、3月16日(日)のオーストラリアグランプリ(GP)を皮切りに、世界を舞台にした熱い戦いが始まる。昨季は17戦だったが、今年は1戦多い18戦。初の試みとなる夜開催のシンガポールや、モナコ同様、市街地を走ることになるバレンシアなど、見どころは多い。

昨季はハミルトンの同僚だった3位のアロンソが、今季は年間王者になったこともある古巣ルノーから出走する。ライコネン、ハミルトン、アロンソの優勝争いから目が離せない。しかし、いちばん注目したいのは新顔の二人だ。トヨタのティモ・グロック(ドイツ)とウィリアムズの中島一貴(日本)。全22人のドライバーのうち、今季はなんと、ドイツ人が5人、日本人が二人。優勝争いに絡むのは難しいにしても、我々にとっては応援しがいのあるシーズンとなるだろう。

7月には、フランクフルト郊外のホッケンハイムでドイツのGPが開催される。チケットを取って、迫力あるレースを生で体験してみてはどうか。

カレンダー
第1戦 3月16日 メルボルン(オーストラリアGP)
第2戦 3月23日 セバン(マレーシアGP)
第3戦 4月6日 サヒール(バーレーンGP)
第4戦 4月27日 バルセロナ(スペインGP)
第5戦 5月11日 イスタンブール(トルコGP)
第6戦 5月25日 モナコ(モナコGP)
第7戦 6月8日 モントリオール(カナダGP)
第8戦 6月22日 マニクール(フランスGP)
第9戦 7月6日 シルバーストーン(イギリスGP)
第10戦 7月20日 ホッケンハイム(ドイツGP)
第11戦 8月3日 ブダペスト(ハンガリーGP)
第12戦 8月24日 バレンシア(ヨーロッパGP)
第13戦 9月7日 スパフランコルシャン(ベルギーGP)
第14戦 9月14日 モンツァ(イタリアGP)
第15戦 9月28日 シンガポール(シンガポールGP)
第16戦 10月12日 富士(日本GP)
第17戦 10月19日 上海(中国GP)
第18戦 11月2日 サンパウロ(ブラジルGP)
11チームの各ドライバー

フェラーリ キミ・ライコネン(フィンランド)
フェリペ・マッサ(ブラジル)
BMWザウバー ニック・ハイドフェルト(ドイツ)
ロバート・クビサ(ポーランド)
ルノー フェルナンド・アロンソ(スペイン)
ネルソン・ピケJr.(ブラジル)
ウィリアムズ ニコ・ロスベルク(ドイツ)
中嶋一貴(日本)
レッドブル デビッド・クルサード(スコットランド)
マーク・ウェバー(オーストラリア)
トヨタ ヤルノ・トゥルーリ(イタリア)
ティモ・グロック(ドイツ)
トロ・ロッソ セバスチャン・ボーデ(フランス)
セバスティアン・フェッテル(ドイツ)
ホンダ ジェンソン・バトン(英国)
ルーベンス・バリチェロ(ブラジル)
スーパーアグリ 佐藤琢磨(日本)
アンソニー・デビッドソン(英国)
フォース・インディア アドリアン・ズティール(ドイツ)
ジャンカルロ・フィジケラ(イタリア)
マクラーレン ルイス・ハミルトン(英国)
ヘイキ・コバライネン(フィンランド)


日本人&ドイツ人ドライバー7人の横顔
佐藤琢磨佐藤 琢磨 Takuma Sato
スーパーアグリ

1977年1月28日、東京都出身。モナコ在住。19歳までは自転車競技をしており、20歳からレーシングカートを始めた。わずか5年後にF1のシートを獲得。02年のオーストラリアGPでジョーダン・ホンダからデビューを果たす。04年にはアメリカGPで3位となり表彰台に上った。
中島一貴中嶋 一貴 Kazuki Nakajima
ウィリアムズ

1985年1月11日、愛知県出身。英オックスフォード在住。元F1ドライバー中嶋悟の息子。07年シーズンよりウィリアムズのテストドライバー。中国GPでアレクサンダー・ヴルツが引退したことを受け、最終戦ブラジルGPでデビュー。 今季は第2ドライバーとして参戦。
ニック・ハイドフェルトニック・ハイドフェルト Nick Heidfeld
BMWザウバー

1977年5月10日、ノルトライン=ヴェストファーレン州メンヒェングラッドバッハ出身。スイス在住。00年にプロスト・グランプリからF1に参戦。01年にザウバー、04年にジョーダン、05年にウィリアムズへ移籍。06年からはBMWザウバーで第1ドライバーを務める。
ニコ・ロスベルクニコ・ロスベルク Nico Rosberg
ウィリアムズ

1985年6月27日、ヘッセン州ヴィースバーデン出身。モナコ在住。フィンランド人の元F1チャンピオン、ケケ・ロスベルクの息子。フィンランド語は話せないとか。母はドイツ人。06年に、父の古巣・ウィリアムズからF1に参戦、昨季最終戦では自己最高の4位入賞を果たした。
ティモ・グロックティモ・グロック Timo Glock
トヨタ

1982年3月10日、ヘッセン州リンデンフェルス出身。ケルン在住。04年にジョーダン・グランプリのテストドライバーとなり、同年、カナダGPのデビュー戦で2ポイントを獲得。昨年はBMWザウバーのテストドライバー、そして今季からはトヨタの第2ドライバーとして出走する。
セバスティアン・フェッテルセバスティアン・フェッテル
Sebastian Vettel
トロ・ロッソ

1987年7月3日、ヘッセン州ヘッペンハイム出身。ジュネーブ在住。小さいときから頭角を現し、昨年、カナダGPでクラッシュしたクビサの代役として、弱冠19歳でBMWザウバーからアメリカGPでF1デビュー、8位入賞。これが認められて、シーズン途中でトロ・ロッソへ移籍した。
アドリアン・ズティールアドリアン・ズティール Adrian Sutil
フォース・インディア

1983年1月11日、ミュンヘン近郊グレーフェルフィング出身。スイス・ニーダービップ在住。音楽家の父を持ち、ピアニストになる英才教育を受けたが、エンジン音に惹かれてレーサーに。昨年、スパイカーからF1参戦。今シーズンは、前スパイカーのフォース・インディアから出走する。

7月はホッケンハイムで生の迫力を

地図フランクフルトから車で南へ約1時間。ホッケンハイムリンクは森の中に位置する。昨季よりドイツGPは、ニュルブルクリンクとホッケンハイムリンクで交互に開催することになった。

F1は、実際に見るのとテレビで見るのとでは、大きく印象が異なるスポーツである。サーキットの喧騒、レースクイーンたちの華やかさ、そして何といってもマシンの走る豪快な音とスピード。以前、鈴鹿で見たことがあるが、あまりの迫力に鳥肌が立ったことを覚えている。

ドイツGPは7月18日からテスト走行など予選が始まり、決勝は20日の14時スタート。現地へ足を運び、盛り上がる観客とともに熱き声援を送ろう。万が一、トヨタやホンダ、スーパーアグリが勝ったら国歌をいっしょに歌ったりして……そんな心配、今年はまだいらないかな。

Mockenheim

チケット情報

カテゴリ
3日間通し
チケット
決勝1日
チケット
カテゴリー1 中央ブロック
446€
405€
カテゴリー2 南側ブロック
347€
315€
カテゴリー3 南側ブロック
内側ブロック
北側ブロック
297€
270€
カテゴリー4 内側ブロック
北側ブロック
248€
225€
カテゴリー5 立見席
149€
135€
カテゴリー6 立見席
105€
95€
カテゴリー7 家族チケット
(大人二人&子ども二人 / 南側ブロック)
659€
599€

※これに、3%の予約手数料と10ユーロの手数料件送料が加算される。
※カテゴリー3~6では、子ども料金は半額となる。

[チケット予約]
電話で 06205-950222
インターネットで www.hochenheimring.de

INFO

course決勝スタート時間:14:00
距離:4574キロ
周回数:67周(全30万6458キロ)
平均時速:209.277キロ(2006年)
収容人数:約12万人

住所:Motodrom, 68766 Hockenheim
TEL:06205-9500
www.hockenheimring.de

リンクへの行き方

車で行くのが便利だが、電車でもホッケンハイム中央駅からリンクまでシャトルバスが出ている。中央駅からは徒歩でも約30分ほど。公共バス「Waldstr./Friedof」で下車すると、リンクまでは500メートルだ。

昨年の順位

ドライバー結果
1. ライコネン フェラーリ 110
2. ハミルトン マクラーレン
109
3. アロンソ マクラーレン
109
4. マッサ フェラーリ
94
5. ハイドフェルト BMWザウバー
61
6. クビサ BMWザウバー
39
7. コバライネン ルノー
30
8. フィジケラ ルノー
21
9. ロスベルク ウィリアムズ
20
10. クルサード レッドブル
14
11. ヴルツ ウィリアムズ
13
12. ウェバー レッドブル
10
13. トゥルーリ トヨタ
8
14. フェッテル BMW トロ・ロッソ
6
15. バトン ホンダ
6
16. R.シューマッハー トヨタ
5
17. 佐藤琢磨 スーパーアグリ
4
18. リウッツィ トロ・ロッソ
3
19. ズティール スパイカー
1
20. バリチェロ ホンダ
0
チーム結果
1. フェラーリ
204
2. BMWザウバー
101
3. ルノー
51
4. ウィリアムズ
33
5. レッドブル
24
6. トヨタ
13
7. トロ・ロッソ
8
8. ホンダ
6
9. スーパーアグリ
4
10. スパイカー
1
11. マクラーレン *
-
* マクラーレンは、スパイ事件の罰として、すべてのポイント(218点)を剥奪された。

この人ご存じ?

ニキ・ラウダニキ・ラウダ Niki Lauda

ドイツでF1と言ったら必ず登場する赤いキャップがトレードマークのこのおじさん、実は、すご~い人なのだ。1971年から85年までオーストリア人の元F1ドライバーとして活躍し、75、77、84年のワールドチャンピオン。大企業の御曹司として生まれ、レーサーになるせいで家から勘当された。その後F1デビューを果たすが、76年のドイツGPで事故。全身に大やけどを負い、生命も危うい状況だった。しかし奇跡的に6週間でF1に復帰する。現在は、格安航空会社「ニキ航空」の経営者でもある。

カイ・エーベルカイ・エーベル Kai Ebel

F1中継をドイツで放送するのは、いつもRTL局。その番組内で、周りのレースクイーンに負けないほど、トレードマークの派手なシャツを着て走り回り目立っているのが、この人。ケルン体育大学を卒業後、1988年よりRTLのスポーツ局に勤め、92年以降はF1の現地レポーターとしてさまざまなコメントをお茶の間に伝えている。突撃取材が持ち味。いまではF1の顔となったこの人、デュッセルドルフ近郊の町メンヒェングラッドバッハ出身で、デュッセルドルフ市内で見かけることもあるとか。

テレビ情報 - 初戦・オーストラリアGP

予選 3月15日(土) RTL3:00~ 生中継 12:45~ 再放送
決勝 16日(日) RTL4:15~ 生中継 10:00~ 再放送

 
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