【ブリュッセル 9月1日 時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)が1日伝えたところによると、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長が搭乗していた航空機が8月31日午後、ブルガリア南部プロブディフに向かう途中、全地球測位システム(GPS)の信号が妨害され、航行支援を受けられなくなった。ロシアによる工作の疑いがあるという。
同機は1時間にわたりプロブディフの空港上空を旋回した後、パイロットが紙の地図を頼りに手動操縦で着陸した。フォンデアライエン氏は予定通りブルガリアのジェリャスコフ首相と会談し、弾薬工場を視察。同じ航空機で無事に出発したという。
欧州委員会も1日、GPSへの妨害があったことを確認。ブルガリア当局から「ロシアによる露骨な干渉の可能性がある」との報告を受けたと明らかにした。フォンデアライエン氏はウクライナ支援やEUの防衛体制強化に関する協議のためEU加盟7カ国を歴訪中で、その一環としてブルガリアを訪れた。
5 Sep. 2025 1249号
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