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ドイツ東部ドレスデンで埋もれた浮世絵に輝きを=日本人修復士が活躍

【ベルリン 5月7日 時事】ドイツ東部ザクセン州の古都ドレスデンの版画を扱う州立美術館で、収蔵庫に長年眠っていた1万点以上の日本の美術品を整理・修復する企画が進んでいる。中心人物の一人は修復士の西川真弓さん(48)。埋もれていた浮世絵が日本伝統の職人技で輝きを取り戻し、6月からの展覧会で披露される。

西川さんは京都で国宝を含む東大寺文書などの修繕に携わっていたが、家族の都合で2012年に渡独。子育ても重なり、中高生からの憧れだった修復士の仕事から離れざるを得なくなった。復帰は「諦めていた」というが、現地の就労支援員が、「和紙の本場」で培われた技術を生かすべきだと16年に美術館に引き合わせた。

美術館は1728年以来収集してきた浮世絵など日本作品のデータベース化と主要作品の修復を行う大型プロジェクトに取りかかっていた。西川さんは浮世絵修復は未経験ながら、「触っただけで和紙の産地や年代が分かる」(同僚)と重宝され、繊維単位で紙を扱う繊細で地道な仕事ぶりがたちまち信頼を得た。

原画には「絶対に色を入れない」日本流と「美しい仕上がり」のために加筆もいとわないドイツ流がかみ合わないこともあると西川さん。それでも折衷を心がけ、薬品でのしみ抜きや金属メスの使用など欧州の技術も取り入れ、地元学生には職人技を伝えている。無数の作品が修復を待っており、「やることはいっぱい」と作業机にかじりつく毎日だ。

日本の作品がドレスデンにまとまって存在していたことは「ほとんど知られてこなかった」(上級学芸員)が、今回の企画で初めて全容を明らかにする考えだ。展覧会では「赤富士」で知られる葛飾北斎の「凱風快晴」などえりすぐった100点以上をお披露目する。
 
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