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IS主要拠点を家宅捜索 イスラム主義扇動家の首謀者逮捕

(11月16日)公安当局は8日、ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州とニーダーザクセン州で、イスラム過激派組織ISの協力者と見られるジハード・サラフィー主義活動家5人を逮捕した。このうち、32歳のイラク人、通称アブ・ワラーは、ドイツ国内のイスラム主義者の指導的役割を担っているとされている。

デメジエール内相は、ドイツ国内におけるISの中核的存在の逮捕劇を「重要な成果」として評価した。9日付のヴェルト紙が伝えた。

5人はそれぞれNRW州のドルトムントとデュイスブルク、ニーダーザクセン州の数カ所で逮捕された。アブ・ワラーはISについて公の場で発言を行なっており、サラフィー主義の集会にも講師として登壇、ドイツ人のイスラム教徒のためのモスク説教もしていた。アブ・ワラーの説教やセミナー、講演会では「不信仰者への憎しみ」を主題とし、彼の説教を聞きにモスクを訪れた人たちを、シリアやイラクへ旅行させるように扇動し、ISとのつながりを仲介していたと見られている。当局は、ニーダーザクセン州ヒルデスハイムの拠点がドイツにおけるイスラム主義者の中心地的役割を果たしていると見て、2013年から監視を続けていた。

アブ・ワラーのほか、逮捕されたのは50歳トルコ人のハサン・C、36歳ドイツ系セルビア人のボーバン・S、27歳ドイツ人のマームード・Oとカメルーン出身の26歳のアーメド・F・Yの4人で、連邦検察局によると彼らは、若者に対してISへの勧誘活動を積極的に行なっていたとされる。ハサン・Cはデュイスブルクで旅行代理店を経営しており、NRW州憲法擁護庁によると、今年4月にエッセンでシーク教寺院に対してテロ攻撃を行なった若者たちともつながりがあったという。

警察は8日、ヒルデスハイムの拠点となっていた住居やモスクを家宅捜索。同様の捜索は7月にも一度、400人の警察官を動員して行われていた。アブ・ワラーはNRW州クレーフェルト近郊に妻と4人の子どもと暮らしており、隣人によると、特に悪い印象を与えない人物で、控えめで礼儀正しかったという。ちなみに、ヒルデスハイムには2つ目の住居があり、そこには2人目の妻が住んでいた。
 
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