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ロンドンのゲストハウス
Di. 10. Dez. 2019

輝け、原石たち
日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する "若き血潮" を紹介します。


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1980年 東京都練馬区生まれ
2002年3月 多摩美術大学 芸術学部・情報デザイン科卒業
2004年10月~ 渡独、語学学校に通いながら大学受験の準備
2005年10月 ベルリン芸術大学 デザイン学部・ビジュアルコミュニケーション学科に飛び級で編入学
2007年7月~ 大学卒業後、フリーランサーとして活動
2008年8月~ USEEDS ゜ GmbH にてユーザーエクスペリエンス・デザイナーとして勤務。ベルリン在住。
多摩美術大学在学中には、同期生とともに海外で映像作品のグループ展を開催したことも。ベルリン芸大の所属学科をトップの成績で卒業。デザイナーのディプロームを持つ。

「ユーザーエクスペリエンス・デザイン」と聞いて何を意味するかピンとくる人は、相当なIT通に違いない。インタビューの冒頭で、「インターフェイス、インタラクションデザインを手掛けています」と横文字を並べられた時には、正直、先に続ける言葉を失った。

「インターフェイスって何ですか?」と直球の質問を投げかけると、「例えば、BVG(ベルリン交通局)の切符自動販売機のような、入力したものが反映される液晶やパソコン画面のことです」と単純明快な答えをくれた笠原清香さん。現在、全従業員5人というベルリンの小さなコンピューター・ソフトウェアのデザイン制作会社に勤務する。

高校時代から映像やコンピューターに興味があり、大学では当時新設された情報デザイン科に入学。3、4年生の時についた講師がベルリン芸大出身で、同芸大の教育システムをそのまま所属していた学科に持ち込んだという。

その縁もあって、卒業後にベルリンを訪れた際、当地の芸大で自分の研究を続けようと決意した。テーマは、「説明書のいらないインターフェイスをつくること」。例えば、人と人とを繋ぐために言葉があるように、人間とコンピューターを結ぶ媒体としてキーボードやマウスがある。しかし、キーボードを叩かなくても、話した言葉が画面上でそのまま文字になるという方法があっても良い。人間とコンピューターのコミュニケーションをより良くするために、どんな方法があるのか? その可能性に挑戦しているのだ。その根底には、インターフェイスという言葉が本来持つ「何かと何かを繋ぐもの」という意味への関心がある。

職場では、開発からテスト、改善まで、ユーザーの意図を汲んだソフトウェア・デザインの制作の全行程に携わっている。「自分の意見が、直接製品に反映されることが嬉しい」と語る笠原さん。将来の目標に、ハードウェアのデザイン制作を掲げる。笠原さんのアイデアが、今後どんな形となって現れるのか、楽しみに待ちたい。

(編集部:林 康子)


コンセプションの様子。搭載する機能について考察し、シナリオ(実際にそのソフトを人が使ったときにどんな状況が起こりうるか)を作成する


デザインの様子1:まずはアイデアをスケッチする


デザインの様子2:次にスケッチを基に
パソコンで画面を作る

Information

笠原さんが勤務するUSEEDS゜は、社内用ソフトウェアの新開発や既存のソフトウェアの改良を手掛けている2008年設立の若い会社。ユーザーを中心に据えたユーザーセンタード・デザインやクリエイティブテクニックなどをテーマにした企業向け講義も行っている。

USEEDS ゜ GmbH
Rungestr. 22-24 10179 Berlin
TEL: 030-34060050
www.useeds.de

 

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