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ドイツ留学
Fr. 20. Jul. 2018

輝け、原石たち
日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する "若き血潮" を紹介します。

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1980年 愛媛県松山市生まれ
2003年 多摩美術大学 油画科卒業。渡独
2006年 パフォーマンス・アートを始める
2007年 ベルリン芸術大学修士課程Institut für Kunst im Kontext修了
2012年現在 ベルリンを拠点に各地でアート活動を展開中
日本で絵画や映像アートを学び、渡独後は映像と音、パフォーマンスを組み合わせた作品をベルリンの劇場やギャラリーなどで発表してきた。近年は、カナダやカメルーンなど各国のアート・イベントに参加。今年1月には制作のため、フィンランドのレジデンスに1カ月滞在した。

描きたいモチーフを筆でキャンバス上に表現していく絵画と、映像と音を組み合わせるビデオアート。ここまでなら、アートとして一般に馴染み深い分野だろう。しかしそこに、身体の動きが加わると? パフォーマンス・アーティストの井門由理枝さんいわく、それは「動く絵」になるとのこと。

幼い頃から絵を描くことが好きだった井門さんは、当たり前のように美大へ進学した。油絵を学んだ後も、さらに美術の勉強を続けたい、そしてアーティストとしての生き方を追求したいと志し、一路アートの風が吹くベルリンへ。しかし大きな環境の変化にさらされ、制作は思うようにできない。悶々と考える中で編み出したのが、絵に音と身体の動きを足すことだった。それまでもビデオアートは制作していたが、そこに自ら入ってしまおうという大胆な試み。人前で行なうパフォーマンスが加わることで、製作段階では自分の世界に没頭する絵画にはない、「見せる/見られる作品」という視点を強く意識するようになった。

映像素材を組み合わせ、そこに音楽や自然界の音を付け加えて、はまりそうな身体の位置と動きを決めていく。そして、プロジェクターで映像を映しながら井門さんが実際に動くことで、初めて作品は完成する。そんなパフォーマンス・アートを通して井門さんは、「人の心の奥底にある感情や衝動、エゴをリアルに表現したい」と言う。自身の生々しい感情を作品に投影することで、それを観た人が今度は自分の心の奥底に潜む同様の感情に触れられるかもしれないと考え、人間の核心に迫る作品を生み出し続けている。

パフォーマンスを始めて早7年。観客の反応を直に感じられるこの方法に手ごたえを感じながらも、「アーティストとして生きるとは?」という渡独当初の自問に対する答えはまだ見付かっていない。アートで稼ぎ、生活基盤を固めることは決して容易ではないが、「ほかの生き方は考えられない」。ドイツで培った不屈のアーティスト魂さえあれば、茨の道もきっと切り開けるはず!( 編集部:林 康子)


絵画「フラワーシリーズ」。グループ展“PYRATE REALATIONS”にて(2012年4月)



パフォーマンス「dead」(2010年10月)



パフォーマンス「black and white」(2011年7月 )

Information

「自分のパフォーマンスはあくまで映像のためのものであり、ダンスではない」と語る井門さん。その認識は保ちつつも、このほど初めてダンス作品に挑戦し、新境地を開いている。ハードなダンスの世界に戸惑いを感じつつも、グループで1つの作品を仕上げる喜びを感じながら取り組んでいると言う。
写真:パフォーマンス「black and white」(2011年7月)


フランス・アヴィニョン公演 in Avignon Festival Off
7 月14 日(土)~ 28日(土)
Tanztheater Company
“Cie. Se7en SiStars”
Théâtre des italiens
82 bis, rue du Rempart
Saint-Lazare
84000 Avignon, France
www.avignonleoff.com

井門さんのHP
http://yurieido.com

 
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