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「Wir feiern das Leben」3年ぶりのカーニバルへ

Helau!!! コロナ禍を経て、今年は3年ぶりにカーニバルが帰って来ました。私の暮らすデュッセルドルフは、ケルン、マインツと並ぶ、ドイツカーニバルの三大都市。今回はその様子をレポートしたいと思います。

迫力満点のカーニバルの山車迫力満点のカーニバルの山車

ドイツのカーニバルは、古くから根付いていた春の到来を祝うお祭りに、カトリック教会が定めたイースターまでの断食習慣(46日間)が合わさったもの。お肉が食べられなくなる前に、おいしいものをたくさん食べて歌って騒ごう! というところから始まったといわれています。毎年11月11日に始まり、灰の水曜日に終わる「第5の季節」とも呼ばれ、特別な意味を持ちます。今年のカーニバルのハイライトは、2月16日(木)~22日(水)まで。子どもも大人も仮装して学校や会社に行ったり、パレードやパーティーに参加したりと、街を上げてお祭りを楽しむのが恒例です。

カーニバルの期間中、デュッセルドルフではさまざまなイベントが行われますが、一番の見どころは「Rosenmontag」(バラの月曜日)。当日はほとんどの学校や会社がお休みになり、旧市街を中心に盛大なパレードが繰り広げられます。ブラスバンドの演奏に合わせて巨大な山車が練り歩く様子は圧巻。「Helau!」(ヘラウ)というデュッセルドルフのカーニバルならではの掛け声に合わせて、Kamelle(カメレ)と呼ばれるグミやキャンディーなどのお菓子が山車から観衆に向かって投げられ、観客たちはそれらを拾い集めて盛り上がります。ちなみに、お隣のケルンのカーニバルの掛け声は「Alaaf」(アラーフ)で、地方によって特色があるのが面白いですね。

RosenmontagのパレードRosenmontagのパレード

わが家も2歳の娘を肩車して、Rosenmontagのパレードを観に行ってきました。今年のカーニバルのテーマは「Wir feiern das Leben」(私たちは人生を謳歌する)。沿道はどこも思い思いの仮装をした大勢の人々で埋め尽くされ、「Helau!!!」の掛け声のもと、大盛況でした。今年のパレードでは122台の山車が登場し、6キロのコースを約1万1000人が行進。当日、山車から投げられたKamelleはなんと、80トンにも上ったそう! 待ちに待った3年ぶりのカーニバルは、例年以上に人々を熱狂させているように感じました。また、山車には社会風刺や政治的なメッセージが込められたものが多く登場するのが伝統です。今年は、ドイツの人々が強い関心を持つ環境問題やジェンダーに加え、ウクライナで続いている戦争を受けて、平和への祈りや願いが込められた山車が印象に残りました。

カーニバル仕様 に「仮装」したベルリーナーカーニバル仕様に「仮装」したベルリーナー

最後にカーニバルのお菓子といえば、ドイツ版ドーナツの「Berliner」(ベルリーナー)。普段はジャム入りの砂糖がまぶしてあるシンプルなものですが、この時期限定でカラフルなトッピングに加え、中身もチョコやクリーム、リキュールを効かせたものなどが登場します。さまざまな種類が売り出されるので、食べ比べもおすすめです!

石井 いしい めぐみ
出版社勤務ののち、夫の駐在に伴い2019年7月に渡独。現在は、デュッセルドルフ生まれの1歳の娘の子育てに奮闘中。趣味はライン川での散歩と、パンやお菓子を焼くこと。
 
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