Hanacell

ハンブルク発祥のフリッツ・コーラ

日本でコーラと言えば、ほとんどコカ・コーラの独占市場ですから、初めてドイツに来たとき、ペプシ・コーラを見て新鮮な感じがしました。また、旧東ドイツで作られていたコーラの瓶には「カフェイン入りレモネード」と書かれていて、さらに驚いたことを覚えています。

そして最近、ハンブルクのカフェやインビスで「fritz-kola(フリッツ・コーラ)」という看板を見掛けることが多くなりました。「新しく売り出し中のコーラのメーカーなのかしら?」と思って調べてみると、なんとハンブルク発祥のメーカーではありませんか。いたるところにフリッツ・コーラの看板があるのはハンブルクだからであって、ひょっとしたら皆さんがお住まいの町では、それほど頻繁に見掛けないのかもしれません。

インパクトの強いフリッツ・コーラの看板
インパクトの強いフリッツ・コーラの看板

白黒2色刷りの男性の似顔絵入りのロゴマークは、かなりインパクトがあります。この男性2人はハンプル氏とヴィーガート氏。フリッツ・コーラの生みの親です。彼らは子どもの頃にボーイスカウトでの活動を通して知り合い、学生時代の2003年に起業しました。2人の目標は、既存の大手飲料メーカーが提供してきたものよりも美味しいコーラを作ること。それを目指して開発したのが、甘さを抑えてカフェインを多めにし、レモン風味を加えた大人向けのコーラです。

ロゴに「vielviel koffein(カフェインたっぷり)」と書かれている通り、カフェインの量は多めなのですが、原料はすべて自然のもので、添加物は一切使用されていません。コーラに続いて新しい炭酸飲料も開発されており、どれも従来のものよりフルーツ果汁の割合が多いことが特徴です。メロン・スカッシュや、リンゴ・サクランボ・ニワトコのミックス・スカッシュなど、斬新な味わいが評判を呼んでいます。

そしてこのメーカーのもう1つの特徴として、すべての商品が瓶入りということが挙げられるでしょう。しかも200mlと330mlの2種類のみで、大瓶はありません。これはもちろん、環境に配慮してのことだそうですが、蓋を開けてすぐに飲み干す方が新鮮な味わいを楽しめるという狙いもあるのだとか。そのため、家庭用として販売されるよりも、インビスやカフェで提供されることが多いのでしょう。あるインビスでは、330ml入りの瓶が1.50ユーロ(8セントの瓶のデポジット込み)で販売されていました。

ショーケースに並ぶ様々な種類のフリッツ・コーラ
ショーケースに並ぶ様々な種類のフリッツ・コーラ

これまで慣れ親しんできたものとは違う新しいコーラ。皆さんが飲まれたら、どんな感想をお持ちになるでしょうか? www.fritz-kola.de

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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