寒くて暗い冬には、誰しも家にこもりたくなるもの。年末、多くの人がクリスマスマーケットを楽しんでいた同時期に、ミュンヘンっ子を魅了していたのが「トルウッド冬祭り」でした。このフェスティバルは夏と冬の年2回開催され、夏の会場はオリンピック公園、冬はオクトーバーフェストと同じテレージエンヴィーゼが会場となります。1988年、自然環境に配慮した形で若いアーティストを支援することを目的に、ウーヴェ・クラインシュミット氏とリタ・ロッテンバルナー氏の呼びかけで始まりました。
展示販売コーナーの一つ。お湯に入れると花がふわりと開くお茶
先日訪れた冬祭りの会場には、数多くのアーティストたちのオブジェが展示されていました。暗くなってからライトアップされると、さらに幻想的な雰囲気が引き立ちます。フェスティバルの趣旨に沿ってか、平和をモチーフにした作品も多く見られました。入口近くには、平和のハトのオブジェ。テントの屋根にはプロジェクトマッピングで、平和に貢献した人々の言葉や映像が投影されていました。空につながるバルーン状のオブジェは、それぞれが惑星という想定で、未知なものを受け入れ合うことを表現しているのだとか。
フードコートのテント内は、ライトアップで幻想的な雰囲気
会場内にはいくつかのテントが設けられ、天候に左右されないのもうれしいポイント。ライブハウスのテントでは、日替わりでコンサートが行われ、子どもたちのためには、ろうそく作りなどの工作コーナーがあり、家族そろって楽しめるようになっています。劇場のテントなど、一部チケットが必要なところもありますが、ほとんどは入場無料。フードコーナーでは、アジアやアフリカのオーガニックフードが提供され、一番大きなテントでは、各地の手工芸品のブースが並び、こだわりの作品が展示即売されていました。
屋外ではお祭りらしく、リンゴあめやクレープの屋台もありますよ。冬ならではのグリューワインや温かい食べ物も充実。さらに屋外でも、時間ごとにアーティストによるパフォーマンスが繰り広げられるのです。これも若い才能を支援する取り組みの一つなのでしょう。暗い時期だからこそ、光を使ったパフォーマンスが多く、会場内は光の祭典のようでした。あまりにも盛りだくさんで、一度ではとても回りきれないほど。思わず二度、三度と足を運びたくなりました。
来場者の目を引いていた会場に輝く平和のハトのオブジェ
さて、次回のトルウッド夏祭りは2026年6月19 日(金)〜7月19日(日)にかけて、オリンピック公園で開催予定です。冬とはまた違った雰囲気を楽しめると思います。暖かい季節のトルウッドも、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
イエス・キリストに出会って、声楽専攻から牧師に転身。2022年よりミュンヘン日本語キリスト教会牧師。今でも少女マンガ、オペラ、ダンスは大好きです。 www.muc-japan-christ.com/



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