Hanacell

ミュンヘン唯一の猫カフェ

トュルケン通り(Türkenstraße)にある「Katzentempel(カッツェンテンペル)」。外観はごく普通のカフェですが、ほかのカフェとは大きな違いがあります。ここは、「猫がいる」カフェなのです。

午後のひととき、ひと眠り
午後のひととき、ひと眠り

ドイツでは町の至るところで犬を見かけますし、犬の入店がOKなカフェやレストランも多くあります。ですが、ドイツでペットとして一番多く飼われている動物は、実は猫なのです。散歩などの手間がかからず、都市生活にも向いているため、国内で約840万匹の猫が飼われているそうです(ちなみに犬は約550万匹)。ここカッツェンテンペルは、猫と一緒にくつろぎの時間を過ごせる、ミュンヘン唯一の猫カフェなのです。

思い思いの場所でくつろぐ
思い思いの場所でくつろぐ

とはいえ、自分の猫をここに連れて行くことはできません。店内で暮らす猫たちが、自由気ままに過ごしている横で、お客さんが普通のカフェと同じように食事やお茶、友人とのおしゃべりを楽しむための場所です。動物を大切に扱うことを重視するオーナーの意向で、メニューは菜食が中心。野菜や果物、豆、ヨーグルトなどを使ったフレッシュな軽食メニューやケーキを提供しています。

また、収益の一部は動物保護団体に寄付されています。ここにいる6匹の猫たちはすべて、「Rassenkatzen in Not(危機にある純血種の猫)」という団体を経由して来ました。この団体は、不適切な経営をするブリーダーの下で、引き取り手がないまま、時には劣悪な環境に置かれた純血種猫たちの保護を目的として活動しています。

オーナーは、猫たちがこのカフェを「自分の家」と感じられるように、開店前の3カ月間はここで猫と一緒に暮らしたそうです。猫たちは普段、カフェの中を自由に歩き回り、キャットタワーに上り、お気に入りの場所で眠り、道行く人を眺めたりしています。人にもよく慣れていて、床に置かれた荷物の匂いをチェックしたりもします。レジカウンターの上ではくつろぎますが、ゲストのテーブルの上に飛び乗ったりすることはありません。バックヤードに通じる猫専用ドアもありました。猫好きにはとても魅力的なこのカフェ。金曜日の午後に訪れたときはほぼ満席で、常連さんらしき人も多く見かけました。

ここでは猫がリラックスして過ごせるように、いくつかのルールがあります。猫を追いかけない、無理に触ろうとしたり、自分の席に連れて行こうとしない、食べ物を与えない、写真を撮るときはフラッシュを使わない、などです。それでは、フレンドリーな猫たちとの、ゆったりとしたひとときをお楽しみください。

www.cafe-katzentempel.de
Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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