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Mo. 22. Okt. 2018

動物保護協会の活動

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「1頭の動物を救っても世界が変わるわけじゃない。しかし、その1頭にとっての世界は全く違ったものになる」。ドイツのジャーナリスト、ホルスト・シュテルン(Horst Stern)の言葉です。

ある調査によると、ドイツ全世帯の3分の1以上が、猫や犬、うさぎ、ラット類、鳥類、爬虫類などと共に暮らし、その総数は約2800万頭に上るそうです。一方で、飼い主の高齢化や病気をきっかけに手放されたり、望まれない繁殖の結果、捨てられてしまうペットや、過酷な環境に置かれる動物も残念ながら後を絶ちません。今回は、こうした問題に取り組んでいる動物保護同盟(Tierschutzbund e.V.)に属し、国内750カ所の施設を運営する動物保護協会(Tierschutzverein e.V.)の活動についてご紹介します。

動物保護協会
自然豊かな環境の中にある動物保護協会

ミュンヘン北東の町エルディング(Erding)近郊に、2013年秋にオープンした施設を訪れました。ここでは主に、猫や小動物の保護と里親探しを行っています。明るく開放的な建物には、ガラス張りの猫の小部屋が10室ほど設けられ、1室に2~3匹が一緒に暮らしています。動物たちは、必要に応じて予防注射や去勢・避妊手術などの医療ケアを受け、体調を整えながら里親が決まる日を待ちます。訪問者は廊下に掲示されたカードで、猫の年齢や健康状態、完全室内飼いであったか、外への出入りが自由だったかなどの詳細情報を知ることができます。

施設の敷地は約1万6000㎡。目下、十分な広さがある犬用スペースと猫用の外出エリアの建築が予定されていますが、資金難のため、実現までには少し時間がかかるそうです。こういった協会直営の「動物の家(Tierheim)」のほかに、提携ボランティアが自宅の一角を提供し、猫などを一時的に預かって里親探しに対応しているケースも多くあり、保護動物の情報は、協会のホームページや地域のミニコミ誌などにも掲載されます。

ノ猫部屋
猫部屋から訪問客の様子を見つめる。運命の相手は誰かな?

里親希望者は一般的に、施設やボランティア宅を訪れて動物たちと面会し、性格や経歴などの情報を得て、申請手続きをしたのち、希望に合う動物を引き取ることになります。引き取りの際には、一定の料金が発生する場合もあります。なぜかというと、これらの組織は自治体の助成金やスポンサーからの援助、一般市民からの寄付金で運営されており、動物の世話など多くの仕事は、ボランティアによって支えられているからです。運営資金は潤沢とはいえないので、寄付とボランティアは常時募集され、大きな役割を果たしています。

さて、この施設の隣には、ミュンヘン動物保護協会の「動物サンクチュアリ(Gnadenhof)」があります。「動物の家」と異なり、ここで生涯を終えることになる動物たちが暮らしています。大きな障害を負った犬、警戒心が強く人に慣れていない猫、高齢の元家畜など、里親探しがほぼ不可能と判断された動物約300頭です。スペースの問題で、現時点ではこれ以上の動物は受け入れられないとのことですが、このような施設を必要とする状況に陥る動物が、少しでも減ることを願っています。

Tierschutzbund e.V. www.tierschutzbund.de

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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