Hanacell

輝け、原石たち
日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する "若き血潮" を紹介します。


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1979年 大阪府堺市に生まれる
2000年 大阪総合デザイン専門学校 インテリアデザイン科卒業
2000年 鉄の彫刻家 橘宣行に師事、金属家具創作家としての活動も始める
2006年 渡独、家具職人プログラムに参加
2008年 家具職人資格取得
2008年 sawadee design 所属、ベルリン在住
デザインから制作までの全工程を1人でこなす。家具職人プログラムで木の加工技術などを学び、ゲゼレ職人試験に合格した後、ベルリンに活動の場を構えた。現在はサワデー・デザイン所属の家具職人として木製の家具を作っている。

一風変わった家具を作る家具職人の山本滋己さん。彼の作品は、生活のすぐ側に楽しさ・遊び・笑いの要素を取り入れるという発想から生まれる。見た目の面白さもさることながら、生活スタイルに柔軟に対応する山本さんの家具は、暮らしの良き友ともなりうる存在だ。

日本ではオモシロ家具を作るアーティストとして個展やグループ展を重ねてきたが、オランダのデザインに興味を持ったことから、バックパッカーとしてヨーロッパ中を駆け巡った。そしてドイツのデザインフェスティバル「デザイン・マイ」を訪れたことをきっかけに目標の地をドイツとし、職人プログラムへの参加を決意した。

家具を作り始めたのは専門学校へ入ってから。店舗デザインや家具のデザインの勉強をする中で、「学校の先生たちから『山本、これめっちゃええやないかぁ~!』と、自分のアイデアを評価されたとき、何でもやっていいんだ。こんな自由な、開放された世界があるのかと思った」という。そして、のめりこんでいったデザインの世界で今、まさに正念場に立っている。

これまでは、自分が作りたいと思う「作品」を作ってきた。しかし、今後この活動を生業にしようとしたときに絶対に必要になってくるのが人に欲しいと思わせる「商品」を作るという視点、と自身を分析する。デザイナーであり職人でもある彼の「楽しいもの」を作るという哲学はそのままに、「良いもの=売れるもの」を作ることが今後の課題。

現在制作中なのが、木製家具のシリーズ。出来立てほやほやの新作は「hängen+stehen」Lampe(掛ける+立てるランプ)。このランプは2つの用途を備えていて、普通にフロアスタンドとしても使用可能だが、場所を節約したい時は壁に掛ける事もできる。

「まぁ、やるで!やらなしゃーない」と、不敵な笑みを浮かべる彼の横顔は、新しい挑戦への活力に満ちていた。

(編集部・高橋 萌)


素材となる木は自分で切りに行く


「hängen+stehen」Lampe(フロアスタンド)


場所を節約したいときは壁に掛けてもOK
Information

現在山本さんが所属している工房は「sawadee design」。 この工房では、ベルリン市内の木を素材に家具を作って いる。
※特注家具のオーダーもできます。

連絡先
E-mailこのメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください
TEL:030-53068355
WEBhttp://shigekiyamamoto.web.fc2.com/
sawadee design
WEB:www.sawadeedesign.de/

 
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