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ロンドンのゲストハウス
Di. 12. Nov. 2019

輝け、原石たち
日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する "若き血潮" を紹介します。


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1982年 埼玉県所沢市生まれ
2005年 東京大学理学部生物学科卒業
2006年 フランスHEC Paris School of Management経営学修士課程入学
2009年 デンマークの製薬会社ノボノルディスクに入社
2012年現在 仏系製薬会社サノフィの糖尿病部門シニアブランドマネージャー。フランフルト在住
デンマークの製薬会社ではドイツ支社に勤めていたが、支社での業務範囲は勤務国に限られるため、日本人として日本の制度や文化を伝えられる、多言語が話せるといった自身のメリットを活かせないと考え、インターナショナルな環境が整う製薬会社の本社で働くことを選んだ。

「病気で苦しむ人を助けたい!」と将来の夢を語る子どもが思い描く職業と言えば、お医者さん。野口英世の伝記を読み感銘を受けた服部記子さんも、幼い頃から医師として働く自分の姿を想像してきた。現在は、製薬会社に勤務。職種は違っても、人の命に関わる仕事という根っこは同じだ。

服部さんが高校生の頃、バイオブームが到来した。メディアに踊る「遺伝子」や「バイオテクノロジー」などの文字。自身も夏休みに大学で開かれた高校生用のバイオ実験教室に参加して生物学の面白さに魅せられ、大学では生物の進化をテーマに、皮膚がんに関わる遺伝子解析などの研究に没頭した。しかしやがて、膨大な実験や研究を要するわりにその成果が目に見えて現れない基礎研究では人の命を救うに至るまでの道程が長過ぎると感じるようになる。

バイオ分野における産学連携の重要性に気付き、研究室を飛び出した服部さんは、心機一転、経営のイロハを習得すべくパリへ。フランスを選んだ理由は、多くの学生が留学する英語圏では学べない、自分ならではの価値観を身に付けたいと思ったから。その甲斐あって、複数言語を操ることや、外国でインターンシップを経験することが当たり前の欧州で、「挑戦さえすれば不可能はない」ことを学んだ。

積極的に新天地へ移る度胸を付けた今は、製薬会社の糖尿病部門で新製品の開発や日本など諸外国で上市する際のサポートに携わり、本社と各国支社との取り次ぎ役に奔走する日々。ドイツから日本の医療現場を見て、新薬の認可に非常に時間が掛かる「ドラッグ・ラグ」などの問題が多く、薬に関していかに後進国であるかを目の当たりにしている。手続き上の障壁のせいで助かるはずの命が削られているというもどかしさ。問題解消のためには、「費用対効果を計算して新薬導入を判断する医療経済の考え方が広まらなければ」「消費者にも病気に関する知識を啓発しなければ」と志を掲げる服部さん。いつか医療制度改革の現場に立つべく、経験と知識を蓄えている最中だ。(編集部:林 康子)


ノボノルディスク社に勤務していた頃、ドイツ人の同僚と
チームミーティングを行なったときの様子



サノフィの仏本社勤務当時、担当していた抗血小板薬のグローバル発売10周年を記念したイベントを企画。イベント参加者と一緒に



糖尿病関連の学会で、現在の担当商品である
iPhone接続型の血糖値測定器について説明

Information
服部さんは薬品販売の経験を経て、現在勤務する製薬会社では医療機器販売を手掛けている。今取り扱っているのは、血糖値を測ってiPhoneにつなぐことでデータを管理できる簡易血糖値測定器(日本未発売)。商品開発の段階で自分の意見を反映できる業務に、「やりがいを感じている」と語ってくれた。

・iPhoneにつなげる血糖値測定器
http://en.sanofi.com/our_company/highlights/diabetes/diabetes.aspx

・サノフィ糖尿病部門のウェブサイト
http://en.sanofi.com/our_company/highlights/diabetes/diabetes.aspx

 
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