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ジャパンダイジェスト
So. 26. Jan. 2020

輝け、原石たち
日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する "若き血潮" を紹介します。


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1978年 青森県弘前市生まれ
1998年 山梨県立宝石美術専門学校卒業
~99年 プフォルツハイム造形大学ジュエリー科在籍
2006年 ミュンヘン造形美術大学ジュエリー科を首席で卒業(ドイツ・ジュエリー界のパイオニア、オットー・クンツリ教授に師事)
06年~ ミュンヘンにアトリエを構える
99年よりドイツ、日本を始め、欧米各地の展覧会に出展。05年にはベルリンで、翌年には日本でも個展を開いた。朝日現代クラフト展優秀賞やDAAD奨学金なども受賞している。
www.jirokamata.com

「日本では、ジュエリーの価値は素材で決まります。例えば、ダイヤ、エメラルドなど石の価値がそのままジュエリーの価値となるような“お宝ジュエリー”ですね。でもドイツでは、素材はそれほど重要視されません。価値は作家自身が作るという考えなのです」

カメラのレンズやサングラス、セロテープなど、身近なものを素材にしてジュエリーを生み出す新進のジュエリー作家・鎌田治朗さんはこう語る。彼が第一歩を踏み出したのは、シュトゥットガルトにほど近いドイツの貴金属産業の中心地、プフォルツハイムだった。

「ジュエリーで世界的に有名なのは、ドイツとオランダなんです。造形大学に聴講生として入り、早くも最初の授業でショックを受けましたね。教授が学生にくじを引かせて、そこに書いてあるものを使ってジュエリーを制作しなさいと。ボールペンやペットボトル、ハガキなどの中で、僕はセロテープだったんです」

弘前の宝石屋で育った。時計職人だった祖父が時計店を創業し、父の代で宝石も扱うようになった。しかし、昔からジュエリー作家になろうと思っていたわけではない。むしろいつも真ん中に石があるような宝石に、反感を覚えていたという。きっかけは、高校卒業後の進路を決めるときだった。

「何かものづくりをしたかったんです。学生時代にバンドばかりやっていたので芸術大学は受けられず(笑)、そんなとき日本で唯一の公立宝石専門学校があると聞いて」

そこで運命的な出会いをする。70年代にプフォルツハイム造形大学に留学し、ジュエリー作家としても活動していた教師の生き方に影響を受け、渡独する決心をした。

06年、ミュンヘンに仲間とともにアトリエを構えた。ドイツに来て10年──。「自分が自然体でいられる国」で、将来、世界中どこでも仕事ができるように基盤を安定させるのが目標だ。


カメラレンズを用いたブローチ。白と黒のレンズしか使用していないが、光によっていろいろな色に見える

サングラスのレンズで制作したブローチ(左)と指輪


セロテープが素材の指輪。左は、テープに付けたキスマークを何重にも重ねたもの
Information

2006年、フランクフルト近郊にあるハーナウ市から「次世代を担う金細工師」に選ばれた鎌田さん。約6週間ハーナウに滞在し、講師を務めた功績を記念して、展覧会が開催される。想像力溢れる素敵なジュエリーをぜひのぞいてみよう。

MOMENTOPIA~Jiro Kamata
期間:1月25日(金)~4月3日(木)
時間:火~日11:00~17:00
場所:Deutsches Goldschmiedehaus Hanau
Altstädter Markt 6, 63450 Hanau
TEL:06181-256556
Websitewww.museen-hanau.de

 

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