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Palais Quartier オープン間近!

フランクフルト中心街に伸びる目抜き通りZeil。ケルンのHohe Straßeに続いてドイツで2番目に人通りが多いショッピングストリートです。最近は人込みを避けたいばかりにZeilに足を運ばなくなっていた私ですが、久々に行ってみると以前に増して歩きづらさを感じました。ふと見上げると、コンクリートむき出しの建物と数本のクレーンが。そう、原因はビル建設工事だったのです。

ショッピングタワー
完成に近づきつつあるショッピングタワー

いつのまにこんな建物が!と思いましたが、既に2005年から工事は始まっていたようです。「PalaisQuartier」と名づけられたこのプロジェクトでは、サッカーグラウンド約10面分の敷地に各ショップ、オフィス、ホテル、レストラン、フィットネスクラブなどが入った総合施設が立ち並ぶ予定です。全館の完成予定は09年末ですが、来年2月末にはショッピングタワーが先行オープン。これを受けて「お買い物する場所が増えるわ♪」と素直に喜ぶ反面、「街から風情が失われてしまう」とお嘆きの声もあるはずです。確かにフランクフルトには近代的な建物が多く、グリム童話に出てくるような街並みを期待して訪独した私は少なからずショックを受けたものでした。

しかし、この建設計画の中には「Thurnund-Taxis-Palais」の再建というプロジェクトが含まれています。「Thurn……」とは1730年建設のバロック様式の宮殿で、第2次世界大戦の際に粉々に崩壊されてしまいました。今回この宮殿を蘇らせることで、近代と伝統の調和を模索しようという、何ともドイツ人らしい発想かなと思います。

工事現場から100メートルと離れていない位置に、静かにたたずむ塔があります。フランクフルトの地ビール「ヘニンガー(Henninger)」のマークとしてもお馴染みのエッシェンハイマー塔(Eschenheimer Turm)。高さ47メートルの位置から街のシンボルとして5世紀にわたって人々を見守ってきたこの塔は、目の前で起こる建設計画をどのように見ているのでしょうか?

工事中のThurn-und-Taxis-Palais
目下工事中のThurn-und-Taxis-Palais

Eschenheimer Turm
工事を見守るEschenheimer Turm

石野 あやか(いしの あやか)
ドイツW杯の折に渡独。初めてのドイツ、初めてのヨーロッパの地がフランクフルトでした。昼間から堂々とビールを飲める素敵な文化に魅せられて、1年間の滞在予定が、気がついてみれば3年目突入。こうなったら、次のW杯もドイツで観戦だっ!
 
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